[VxRail] NIM ツールでのファクトリーリセット後の挙動について

VxRailノードを既存クラスタから別のクラスタに付け替える作業として認識いたしました。

VxRailの場合、普通のESXiと異なりVxRail側でノードの初期設定や追加・削除の自動化が行われておりますので、

作業の大部分をVxRailのツールやスクリプトで自動的に実施することができます。

クラスタ間でノードを移動する場合の流れは以下のようになります。

1. （既存クラスタ）該当ノードを全データ移行にてメンテナンスモードにする
2. （既存クラスタ）データ移行が完了し、メンテナンスモードへの移行完了するまで待つ
3. （既存クラスタ）該当ノードを右クリックー＞VxRail－＞Node削除を選択してクラスタから該当ノードを削除する
4.  削除されたノードはPowerOffされているため、iDRACからPowerOnを実施する。
5. NIMツールを利用し、該当ノードのファクトリーリセットを利用する（ディスクのフォーマット＆ESXi再インストール）
6.  初期化直後はVxRailノードデフォルトのVLANが設定されているため、必要に応じて変更する。
7.  UplinkはオンボードNICが選択されているため必要に応じて変更する（IPアドレス、ホストネーム、DNSの初期設定不要）
8.  該当ノードを移行先クラスタと同じネットワークに接続する
9.  (移行先クラスタ）vSphere Client 内のVxRail Pluginにて、該当ノードを自動検知したことを確認する。
10.  (移行先クラスタ）VxRail Pluginのノード追加ウィザードから該当ノードを追加する。（メンテナンスモードオプションを有効にする）
11. (移行先クラスタ）メンテナンスモードに入った状態でクラスタに追加される
12. (移行先クラスタ）vSphere Client からメンテナンスモードを解除するとvSANとして利用可能になる。

上記の流れの内で確実にデータ移行が発生するのは1．のステップのみです。（障害が発生していない前提）

11.のステップにて追加直後はメンテナンスモード状態となりますので、この段階でデータのリバランス処理が走ることはありません。（ステップ１０．でメンテナンスモードオプションを有効にするのを忘れない）

12のステップでメンテナンスモードを解除したタイミングで、移行先クラスタで自動リバランスが有効な場合は条件次第でリバランスが自動で走る場合もありますが、無効化しておけば自動リバランスは走りません。

ただし、vSANの仕様として、クラスタ内に容量使用率が80％以上の物理ディスクがある場合は強制リバランスが走りますので、ディスク毎の容量使用率にはご注意いただければと思います。

はい。ご認識の通りです。