はじめにお読みください
本ドキュメントでは、PowerEdgeシリーズの正常性を目視で確認する方法について説明します。
ここで紹介されている確認方法は特にシステムが起動しない際に、その原因を特定するためにいずれも有効な方法です。
本ドキュメントの内容を参照し、確認できた障害を担当のテクニカルサポート担当者にお伝えいただければ、障害内容の説明および修理対応の受付がよりスムーズになります。
なお、ここで紹介されている手順以外に正常性を確認する方法もあります。
発生している障害によってテクニカルサポート担当者より本ドキュメント以外の情報確認をお願いする場合がございますのでご了承ください。
目次
1. LCDパネルの色およびメッセージ
2. ホットプラグ式ディスクドライブのステータスLED
3. OS起動不可時に画面に表示されるメッセージ
PowerEdgeには、機器の構成によって"LCDパネル"と呼ばれる液晶パネルが機器前面に搭載されています。
この画面からシステム本体の正常性を確認することができます。
以下の3パターンに分かれます。
LCDパネルが青色に点灯:システム正常(ハードウェアイベントが検出されていない)
LCDパネルがオレンジ色に点灯:ハードウェアイベント検出
LCDパネルが青色に点滅:iボタンが押されている
ハードウェアイベントが発生すると、その内容がLCDパネルに表示されます。
テクニカルサポートでは、この情報をもとに障害および対処についてご案内します。
複数のハードウェアイベントが発生している場合、LCDパネル付近の矢印ボタンを利用して複数のイベントを確認することができます。
LCDパネルが青色に点滅している場合は、機器に搭載されたシステム識別ボタン(iボタン)が押された状態です。
再度iボタンを押すことでLCDパネルの青色点滅は解消されます。
PowerEdgeでは、ディスクドライブのLED状態からもシステムの正常性を確認することができます。
ただし、この確認方法はホットプラグ式のディスクドライブに限定されるため、シャーシ内蔵のディスクドライブについては別途管理画面からの確認が必要な場合があります。
以下の3パターンに分かれます。
ステータスLEDが緑色に点灯:システム正常
ステータスLEDがオレンジ色に点滅:ハードウェアイベント検出
ステータスLEDが緑とオレンジ色に交互に点滅:S.M.A.R.T検出
赤枠:搭載箇所ID、青枠:ステータスLED
このLEDで検出できないハードウェアイベントもあります。
これらのイベントは製品によって別途サポートログなので確認することができます。
サポートログの確認についてはテクニカルサポートまでお問合せください。
搭載されているストレージコントローラ(RAID)コントローラによっては一部イベントを示す点灯、点滅の仕方が異なる場合があります。
オレンジ色に点灯または緑とオレンジ色に交互に点滅する場合、ハードディスクがFAILステータスになっている可能性があります。
その場合はテクニカルサポート担当者までご連絡ください。
テクニカルサポート担当者にハードウェアイベントを検出したドライブをお知らせいただく場合、該当ドライブの搭載箇所IDをお知らせください。
搭載箇所IDは本体シャーシ側に数字で記載されています。
保守対応を行う上で、この搭載箇所IDの情報が必要となります。
システムが起動しない場合、停止している画面にエラーメッセージやその原因が表示されている場合があります。
表示されているメッセージを控えていただくか、画面の状態をキャプチャしテクニカルサポート担当者へご連絡ください。
画面内のメッセージから原因の特定および解決策の提示につながる場合があります。
いずれのケースにおいても、画面の情報をテクニカルサポート担当者に伝えることで原因に特定および問題解決が早まる場合があります。
その他関連情報
システムが起動しない状況では、RAIDを構成している場合潜在的なエラーがRAID BIOS画面で確認できるケースもあります。
搭載されているコントローラの機種ごとに以下の操作方法にてご確認ください。
PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) S1x0/S300シリーズのRAID BIOS操作一覧
PowerEdge Expandable RAID Controller 5/6/H3x0/H7x0/H8x0シリーズのRAID BIOS操作一覧
SAS 5, 6及びPower Edge Expandable RAID Controller (PERC) H200シリーズのRAID BIOS操作一覧