次の記事では、Dell製ノートパソコンでUbuntuオペレーティング システムのリカバリー ツールを実行した後に発生するオペレーティング システムの起動に関する問題について説明します。
リカバリー ステージでシステム リカバリーを使って作業を進める場合、プライマリー ハード ドライブは通常、/dev/sdaとして割り当てられます。
ただし、場合により、REALTEK RTS5170カード リーダーが、実際のハード ドライブよりも先に/dev/sdaとしてこのカード リーダーを誤って報告することがあります。
この問題が発生した場合、プライマリー ハード ドライブは、代わりに/dev/sdbとして割り当てられます。
これは、リカバリーが完了した後、次にシステムを再起動したときに、プライマリー ハード ドライブが/dev/sdbに移動しているため、ブート マネージャーは正しくない場所にプライマリー ハード ドライブを見つけに行くということを意味します。このブート マネージャーのエントリーの変更によって、システムが起動されなくなり、以下の画面が表示されて停止します。
Gave up waiting for root device. Common problem: - Boot args (cat /proc/cmdline) - Check rootdelay: (did the system wait long enough?) - Check root: (did the system wait for the right device?) - Missing modules (cat /proc/modules: ls /dev) ALERT! /dev/disk/by-uuid/e279d132-d5b4-42a6-932f-225b4be3f0c8 does not exist. Dropping to a shell! BusyBox v1.21.1 (Ubuntu 1:1.21.0-1ubuntu1) built in shell (ash) Enter 'help' for a list of built-in-commands. (initramfs) _
原因に関する情報はありません。
Ubuntu.comから最新のUbuntu LTSイメージをダウンロードします。
Dell Ubuntuイメージを使用して、ブータブルUSBスティックまたはDVDを作成します。
動作しているWindows PC(Windows 7/8)でブータブルUbuntu DVDを作成するには、次の手順を実行します。
ダウンロードしたISOイメージを右クリックし、[プログラムから開く] > [Windowsディスク イメージ書き込みツール]を選択します。
DVD-RWドライブの場所を指定し、「書き込む」を選択します(「書き込み後のディスクの確認」チェックボックスをオンにすることをお勧めします。これにより、イメージが正常に書き込まれたことが確認されます)。
動作しているWindows PC(Windows 7/8)でブータブルUbuntu USBスティックを作成するには、次の手順を実行します。
Pen Drive LinuxのUSB InstallerなどのUSBインストーラをダウンロードします。
このダウンロードしたインストーラーのドロップダウン リストから[Ubuntu]を選択します。
「Browse(参照)」をクリックし、ダウンロードしたISOイメージを開きます。
USBドライブを選択し、「Create(作成)」をクリックします。
作成したUSBスティックまたはDVDのいずれかからシステムを起動します。起動デバイスの選択メニューを画面に表示するために、システムの電源を入れた時にデルのロゴ画面でF12キーを素早く押す必要がある場合があります(使用しているメディアと一致するオプションを選択します)。
メディアの起動メニューから、[Try Ubuntu without installing]を選択します。
これによりデスクトップが起動しますが、ハード ドライブには何もインストールされていません。デスクトップ上でCtrl+Alt+Tキーを一緒に押してターミナル ウィンドウを開きます。以下の手順に従って、起動場所の問題を解決します。
rootに変更します。
sudo –s
CDROMを再マウントして、読み取り/書き込みに設定します。
mount –n –o remount, rw /cdrom/
次のコマンドを入力します。
cd /cdrom/factory
viまたはgeditエディターのいずれかを使用して/cdrom/factory/common.cfgファイルを編集します。元のコマンドを変更し、「options="boot=casper automatic-ubiquity noprompt quiet splash -- modprobe.blacklist=rts5139 nomodeset"」に設定します。
ファイルを保存し、エディターとターミナル ウィンドウを終了してシステムを再起動します。
それでもシステムが起動しない場合は、次の手順を実行してみます。
診断を実行して、ハードウェアが正常に動作していることを確認します。
何らかの障害が発生した場合は、テクニカル サポートに連絡し、エラー メッセージと検証コードを伝えてください。
問題がなかった場合は、次の手順に進みます。
ターミナルで次のコマンドを入力します。
ls -lah
drwxrwxrwt以外のものが表示された場合は、次のコマンドを実行します。
chown username: username .Xauthority
それでもうまくいかない場合は、次を実行します。
sudo chmod a+wt /tmp
また、次のコマンドを実行してみることもできます。
dpkg-reconfigure lightdm
これらのコマンドのいずれでもうまくいかない場合は、システム イメージまたはバックアップ メディアからのリカバリーを検討してみます。