NetWorker 19.2では、特定の保存セットの参照時間を短縮することによって、
NetWorkerクライアント ファイル インデックス メタデータが使用するディスク領域を減らす機能が導入されています。これにより、保存セットの保存期間よりも前に、インデックス エントリーが削除されます。 NetWorker nsrmmコマンドは慎重に使用してください。これを使用すると保存セットの保存動作を変更できるため、保存セット データが削除されることがあります。
NetWorkerの保存セットには、「参照期間」と「保存期間」の値が含まれています。 NetWorker 9以降では、これらの値は同じです(これより前のバージョンでは異なります)。 NetWorker 19.2では、NetWorkerクライアント ファイル インデックスによって使用されるディスク領域の量を削減するために、保存セットの「参照期間」を変更できます。 これは、次のようにNetWorker nsrmmコマンドを使用して実行します。
この変更を行うと、指定した日付以降に保存セットを参照できなくなることに注意してください。 保存期日まで復元できます。
nsrmm -S [save set id] -w [new browse time]
例:
保存期間が1年でバックアップされた場合、保存セットの保存期間と参照期間は1年になります。
date ssid clone id client name clretent retent lvl browse
02/17/2020 2050525695 1580764855 nw231 /julian 02/17/2021 02/17/2021 full 02/17/2021
クライアント ファイル インデックスに使用するディスク領域を減らすには、参照期間を今から2週間に短縮します。
nsrmm -S 2050525695 -w "2 weeks"
date ssid clone id client name clretent retent lvl browse
02/17/2020 2050525695 1580764855 nw231 /julian 02/17/2021 02/17/2021 full 03/02/2020
この保存セットは、nsrmmコマンドを実行してから2週間だけ参照できるようになりました。 2週間後に、保存セットは参照できなくなりますが、保存期日まで復元できます。
複数の保存セットを変更するため、短いスクリプトを使用して保存セット リストの参照期間を変更することができます。 変更する保存セットのSSIDリストを慎重に作成して、NetWorkerサーバー上のリストに対してnsrmmコマンドのループを実行します。
スクリプトの例 - Linux
nwbrowsechange.sh
#This script changes the browse period for all matching save sets to two days from now.
#!/bin/bash
change_retent() {
list_of_ssids=`mminfo -q "client=nw231,name=/julian" -r ssid`
for savesetid in $list_of_ssids ; do
nsrmm -y -S $savesetid -w "2 days"
done
}
change_retent
スクリプトの例 - Windows
c:\>mminfo -q "client=vm3129,savetime>4 days ago" -r ssid > C:\ssid.txt
for /f %t in (C:\ssid.txt) do nsrmm -y -w "3 days" -S %t