PSQN | R750 | R7525 | FAN0029: 背面ハード ドライブ ケージのファンに関するエラー

背面4x2.5インチ ハード ドライブ バックプレーンで構成されているDell PowerEdge R750およびR7525サーバーには、3つの追加の背面システム ファン（7、8、9）が搭載されています。通常のシステム オペレーションで、これらのファンが取り外され、サーバーに再装着されたと繰り返し報告されることがあります。これらのエラー イベントは、システム イベント ログ(SEL)とiDRAC9ライフサイクル ログの両方に記録されます。

オンサイト エンド ユーザーは、サーバーの背面左上にある2.5インチ ドライブ スロットを確認して、4x2.5インチ ハード ドライブ バックプレーンが存在するかを視覚的に識別できます。次の画像を参照して、4x2.5インチ バックプレーン ケージを確認してください。  リモート エンド ユーザーは、iDRAC9 Webユーザー インターフェイスを介して、背面4x2.5インチ ハード ドライブ バックプレーンが存在するかを確認できます。［Storage］＞［Overview］＞［Enclosures］に移動します。使用可能なエンクロージャの詳細を展開し、［Enclosure Location］ = ［Rear］であることを確認します。 
 
この問題が発生しているシステムでは、背面ファン7～9が「missing」で、約5秒後に「inserted」と示すイベントが繰り返し表示される場合があります。これらのFAN0029およびFAN0028イベントは、次の例のようにSELおよびライフサイクル ログに記録されます。

システム イベント ログ(SEL)の例：
   
ライフサイクル ログの例：
 

iDRAC9は、5秒ごとにRPMの読み取り値をシステム ファンに照会します。これらのイベント サイクルが連続して高速に発生すると、iDRACは返された一部のデータ バイトを誤ってエラーとして解釈し、誤った「removed」エラー メッセージが表示されます。iDRACからの次のクエリーでは、ファンとiDRACが正しく同期され、ログ内に「inserted」メッセージが表示されます。

Dell iDRAC9ファームウェア バージョン5.10.10.52（2022年4月）は、これらの返されたRPM応答の誤処理に対処します。このバージョンにアップグレードすると、この問題は解決されるはずです。