UnityXTの事前割り当て済みスペースについて

「事前割り当て済みスペース(Preallocated space)」というのが

あると思います。

 

・この部分で使用されている容量はどういう用途のものでしょうか？

 

・この部分の容量はどういったことが理由で増えたり減ったり

するものでしょうか？

Preallocated spaceはThin LUNに対する書き込みを効率的に行う為に確保されている容量です。

Thin LUNは容量分の外枠だけ準備して、その後必要に応じて実ストレージ容量であるスライスをドライブから切り出して割り当てていくという動作をします。

とはいえ、新たなデータの書き込みが来たタイミングでその容量に必要なスライスを割り当てるということはしておらず、新たなデータの書き込みが来る前にある程度余分なスライスを割り当てておきます。その容量がPreallocated spaceです。

このような動作になっている理由は、書き込みが来たタイミングでスライスを割り当てるということにすると、その処理のオーバーヘッドが大きく書き込みに時間がかかってしまうためです。

また、ホワイトペーパーを見るとスナップショットを削除した後に、スナップショットデータの保存の為に利用されていたスペースもPreallocated spaceとしてカウントされるそうです。今回のPreallocated spaceの容量増はこちらが原因の可能性が高いと思います。

ユーザがこのPoolで使用している(データを保存している)

容量は使用済みの40GBだけと考えればよいのか、

事前割り当て済みスペースの20GBを足して60GBと

考えればいいのかどちらになりますでしょうか？

40GBだけと考えてください。

Preallocated spaceは

GUI上で項目は空き容量とは分かれているが、

今後データを保存するために実質的に空いている

(確保されている)領域なのでここが増えていても

あまり気にしなくてもよい、という理解でよいでしょうか？

はい。実際にデータが保存されている領域ではないのであまり気にしなくてもよいでしょう。
（ここら辺の感覚は人によって異なるかもしれませんが、少なくともUnityの動作を不安定にするものではないです）

容量閾値70%のアラートはこのPreallocated spaceを

含んだ容量が超えた時に届くものでしょうか？

もしくは純粋な使用済み容量が超えた時に

届くものなのでしょうか？

純粋な使用済み容量が超えた時に届くものです。

[参考情報]
Unity 5.0.8 Release notesより
Pre-allocated space is not considered when calculating the used percentage. 

Unisphere Management REST API Referene Guideより
Threshold at which the system generates notifications about the size of free space in the pool, specified as a percentage.
This threshold is based on the percentage of allocated storage in the pool compared to the total pool size.