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Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azure is now Available, Part 1: Deployment
Itzikr's Blog https://volumes.blog/ 日本語翻訳版
*オリジナルブログは以下URLから参照可能です
2023年5月に発表した「APEX Cloud Platform for Microsoft Azure」が本日より提供開始されます。Dell APEXは、Dellがマルチクラウドを設計通りに実現するためのプラットフォームであり、いくつかの戦略的なイニシアチブで構成されています。
- クラウドへの展開(Ground-to-Cloud)
Dellは、業界をリードするソフトウェアをパブリッククラウドに提供するという戦略をとっています。これは、AWS、Azure、Google Cloud Platformで17EBを超えるデータを保護しているデータ保護ソフトウェアで既に実現しています。この経験を活かし、ストレージソフトウェアをパブリッククラウドに提供することで、顧客にマルチクラウド環境における管理の一貫性と強化されたデータモビリティを提供します。
- クラウドからオンプレミスへの展開(Cloud-to-Ground)
ハイブリッドクラウドの観点から、Dellはクラウドソリューションスタックをデータセンター、エッジ、コロケーション環境に提供しています。これが、Dell APEX Cloud Platformが所在する場所です。これは、信頼できるエコシステムパートナーであるMicrosoft、Red Hat、VMwareと共同で構築された新しいターンキーオンプレミスインフラストラクチャプラットフォームであり、ITインフラストラクチャ全体でクラウドエクスペリエンスを拡張および最適化します。これにより、ビジネスニーズに応じてワークロードを最も運用効率の高い方法で実行するためのアジリティが得られます。
- 専用IT環境へのクラウドエクスペリエンスの提供
Dell APEXは、ITワークロードの削減、テクノロジーの迅速な導入、コストの管理、エンドオブライフ資産のサステナブルな管理を支援するように設計されたさまざまなサブスクリプションおよびアズアサービスを通じて、専用IT環境に適したシンプルなクラウドエクスペリエンスを提供します。最近では、クライアントデバイスとサーバーもAPEXに追加されたため、より幅広いビジネス課題を解決するためのソリューションを提供できるようになりました。
ではクラウドからオンプレミスへの展開(Cloud-to-Ground)について深堀しようと思います。
Dell APEX Cloud Platformファミリーは、Cloud-to-Groundマルチクラウド戦略の一環として、お客様が専用のプラットフォームを使用して、クラウド機能をオンプレミス環境に拡張できるように設計されています。このプラットフォームは、さまざまなクラウドで一貫した管理エクスペリエンスを提供し、イノベーションを促進します。
Dell APEX Cloud Platformsは、Dellのインフラストラクチャ、ソフトウェア、クラウドオペレーティングスタックを統合したターンキーシステムであり、クラウドオペレーティングモデルをオンプレミスおよびエッジ環境に拡張することにより、一貫したマルチクラウド運用を実現し、マルチクラウド環境全体で制約のないイノベーションを可能にします。
Dell APEX Cloud Platformsには現在、Microsoft Azure、Red Hat OpenShift、VMware vSphere向けの3つのフレーバーがあります。いずれも共通のビルディングブロックを活用し、Dellの自動化されたM&O(メンテナンス&オペレーション)ソフトウェアと共に両者の独自の統合を実現しています。
Dell APEX Cloud Platform for Red Hat OpenShiftはRed Hatと共同で開発された、オンプレ環境でのOpenShiftデプロイメントを最適化、および拡張するためのプラットフォームです。DellのM&OソフトウェアとRed Hat OpenShiftのフルスタック統合により、導入を簡素化し、オンプレミスとクラウドでのOpenShift運用に一貫性を持たせ、自動化を実現を実現します。
Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azureは、Microsoftと共同で開発されたMicrosoft Azureハイブリッドクラウドデプロイメントを最適化するために構築された新しいインフラストラクチャプラットフォームです。この新しいプラットフォームは、データセンター、エッジ、およびAzureパブリッククラウド、などあらゆる場所で一貫した運用およびガバナンスを保証し、オンプレミスでのAzureクラウドの運用も最適化し、さらなるイノベーションを実現します。
このプラットフォームは, Azure Arcが使用可能で、開発者フレンドリーでもあります。またAzure portalとの統合によりセキュリティやガバナンスといった面でもクラウドプラットフォームでその拡張が簡単に可能です。
もちろん長年の付き合いであるVMwareとのマルチクラウド領域での提携も忘れてはなりません。私たちはAPEX Hybrid Cloudを通じてVMware hybrid cloudをいち早くお客様に提供できる共同設計のソリューションを提供してきました。今回の新しいDell APEX Cloud Platforms for VMwareはIT 環境全体に信頼できるDell のインフラストラクチャでVMware を導入する方法について、さらに多くの選択肢をお客様に提供できるようになりました。これは、Dellの高性能、直線的に拡張可能な Software Defined Storage を使用した、VMware 仮想化環境専用のクラウド プラットフォームです。
APEX Cloud Platformsの何が違うのか?
これらは、業界実績のあるDellのHCIやSDS製品と、エコシステムパートナーであるMicrosoft、Red Hat、VMwareと共同で開発されており、お客様に極めて高い柔軟性と将来的な投資保護を提供する次世代インフラストラクチャを提供します。
具体的には以下を使用しています。
- APEX Cloud Platform Foundation Software - 自動化された管理とオーケストレーションにより、幅広く付加価値の高い独自の機能を提供します(このソフトウェア主導のイノベーションは、VxRailですでに実証済みです。VxRail HCI System Softwareに慣れ親しんだVxRailユーザーは、ACPでも同様の結果が得られることを認識しています)。
- オープンなエコシステムのエンタープライズクラスのソフトウェアデファインドストレージ - スケーラビリティとレジリエンスを実現します(ここでも、受賞歴のあるPowerFlex SDSで最高クラスのエクスペリエンスを提供することが実証されています)。
- 次世代PowerEdgeサーバーノード - インテルXeon第4世代プロセッサを搭載した、これらのオファリングを支えるコンピューティングノードまたはストレージノードのハードウェア。
なぜこれが重要なのか?
パートナースタック別に異なる結果を提供する今日の HCI 製品とは異なり (たとえば、デルのポートフォリオでは、VxRail は Azure HCI 向け統合システムよりもはるかに多くの自動化およびオーケストレーション機能を VMware 顧客に提供します)、APEX Cloud Platformsは、パートナー スタックに関係なく、一貫した結果を提供します。同じ Cloud Platform Foundation Automated M&O ソフトウェア使用し、利用するお客様は必要な Cloud Platform Foundation ソフトウェア (つまり、Azure 用または Red Hat 用) の「フレーバー」を注文でき、自動デプロイ、フルスタックのライフサイクル管理、統合サポートなど同じ機能を利用できます。
各プラットフォームのバックエンドで Common SDS を利用することで、パートナー スタックに関係なく、共通のストレージ レイヤを利用できます。これにより、移行が容易になり、スタック間の互換性の可能性が広がります。さらに、これはパブリック クラウド向け APEX ストレージ オファーと同じ SDS であり、マルチクラウド/オンプレミス環境間のモビリティをも可能にします。
また、コンピューティングとストレージに同じ PowerEdge ノードを活用することで、次世代プラットフォームの本質的なセキュリティとパフォーマンスの利点をすべて提供するだけでなく、お客様は購入、在庫、サポートの大幅な利点も実現できます。
さてそれではここから今日リリースされた Dell APEX Cloud Platform for Microsoftに注目してみましょう。
Azureでは60 以上のリージョンが発表されておりMicrosoft の世界的な展開は他の追随を許しません。しかし、Dellと同様に、伝統ある企業であるマイクロソフトは、お客様のいる場所、そしてお客様の活動する場所にいつでもどこでも存在することが非常に重要であることを認識しています。
その為Azure Arc を作成しました。これによりAzure のサービスと管理をあらゆるインフラストラクチャに導入し、主要なハイブリッド シナリオを可能にする一連のテクノロジを提供したのです。
Azure Arc 対応インフラストラクチャを通じて、組織は管理、セキュリティ、ガバナンスの目的で、Azure Stack HCI、VMware vSphere、物理および仮想 Windows および Linux サーバー、SQL Server、Kubernetes クラスターなどの非Azure ベースのリソースを Azure に投影できます。
そこから、Azure Arc 対応サービスを拡張させ、Azure からオンプレミスのローカルでも実行可能にし、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境全体でアプリとワークロードを最新化するのに役立つ一貫したエクスペリエンスを実現させました。
Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azureは、Azureを認定インフラストラクチャに拡張する点で、独自の地位を占めています。これは、Microsoft Azure Stack HCIのPremier Solutions向けに市場で初めて提供される製品であり、検証済みノードと統合システムよりも上位に位置し、Microsoftと最も深いレベルの統合とエンジニアリングコラボレーションを行っているトップパートナーにのみが約束できる、Azure Stack HCIソリューションの新しいカテゴリとなります。
Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azureの独自の機能は?
- Dell APEX Cloud Platform Foundation Softwareは、自動化されたデプロイとクラスタ作成機能により、手動のアプローチと比較して88%の手順で、お客様を工場出荷時のノードから完全に運用可能なAzureハイブリッドクラウドへと導きます。
- Dell APEX Cloud Platform Foundation Softwareは、ターンキーシステムでAzureアップデートへの最速のパスを提供します。Microsoftの更新プログラムでさえ、リリースから4時間以内にWindows Admin Center拡張機能に表示されます。
- Dell APEX Cloud Platform Foundation Softwareは、完全に自動化されたエンドツーエンドのクラスタ拡張を提供します。
- 2024年Q1には、Azure Stack HCI向けのサードパーティ製拡張ソフトウェアデファインドストレージをサポートする唯一の製品になる予定です。Dell Software Defined Block Storageは、Azure Stack HCIのコンピュートおよびS2Dストレージリソースとは独立してクラウドのような直線的なストレージスケーラビリティを提供します。
この新しいプラットフォームは、市場トップ 2 社の強みを組み合わせています。 Dell APEX Cloud Platform は、Microsoft とのイノベーションにおける長いパートナーシップ史の成果です。
- Dellは、エンジニアリングで検証されたインフラストラクチャ プラットフォーム、管理の自動化とオーケストレーションを構築し、幅広いソリューションとサービスの専門知識を提供するという実績をもたらしました。
- Microsoft は、一元化された Azure コントロール プレーンを通じて顧客の管理、ガバナンス、アプリケーションの簡素化を支援する差別化された機能により、クラウド サービスでリーダーシップを発揮しました。
その過程のすべてのステップで、私たちはお客様が何を最も大切にし、アプリケーション開発を加速し、IT 運用をさらに合理化し、堅牢なセキュリティとガバナンスの体制を維持するために何が必要かを学びました。
次のステップは?プラットフォームをデプロイした後の話・・・
MC ノードを含むハードウェア層から始めましょう。前述したように、これらは初期リリース時の PowerEdge R660 および R760 ラックマウント サーバーに基づいています。リリース後すぐに、エッジに最適化された XR4000 シリーズ PowerEdge サーバーに基づく MC ノード モデルも提供される予定です。
ハードウェアの観点から見ると、Dell PowerSwitch ネットワーク スイッチを使用すると、テストおよび検証されたスイッチ構成が提供されるため、最もターンキー エクスペリエンスが得られます。もちろんMicrosoft が Azure Stack HCI に対してサポートしている物理ネットワーク スイッチであればどれでも使用できます。
Dell APEX Cloud Platform Foundation ソフトウェアは、クラスタごとに 1 つのLinux ベースの仮想アプライアンスで実行されるマイクロサービスのコレクションで構成されクラスタの初期導入時にインスタンス化されます。クラスタの存続期間中稼働し、このVMはCloud Platform Manager VM と呼ばれ、基盤となるインフラストラクチャと通信し、自動化ワークフローを Windows Admin Center の Dell APEX Cloud Platform 拡張機能に統合します。
自動展開プロセスの一部は、Azure サブスクリプションへの登録です。 Azure Stack HCI ベースのクラスタは、使用量と請求データを送信するために、少なくとも 30 日に1 回 Azure と通信する必要があることに注意してください。登録中にリソースグループが作成されクラスタを表すリソースがそのリソースグループ内に作成されることがわかります。クラスタノードも Azure Arc にオンボードされ、リソース グループ内に作成されたリソースを取得します。 Azure Arc へのオンボードには、クラスタノードへの Connected Machine Agent の自動インストールが含まれます。
これで従来の仮想化アプリケーション用の VM の作成と、クラウド ネイティブ アプリケーションを構築するための Azure Kubernetes Service ハイブリッド ワークロード クラスターのデプロイを開始する準備が整いました。
こちらのビデオでDay1 オペレーション(初期設定)のデモが確認できます。