ファイルのインポート セッションの作成
前提条件
インポート セッションはUIですべて同じ起点に表示され、そこから作成されますが、関連ウィザードに表示される手順は、インポート セッションのリソース タイプがNASサーバー(マルチプロトコル セッションでNFS、CIFS/SMB、または両方)かLUNかCG(コンシステンシー グループ)かに応じて異なります。ここで説明する手順は、NASサーバーに関連した手順です。LUNまたはCGのインポート セッションを作成する方法については、ブロック用インポート セッションの作成 を参照してください。
まず、関連するモビリティ インターフェイスとインポート接続を作成したことを確認し、次の点を決定します。
インポートのソース システムとして割り当てるシステム。これは、ストレージ システムに設定されているインポート接続に基づきます。
インポート ストレージ リソースに使用する名前、プール、ストレージのプロビジョニング、階層化ポリシー。ターゲット ストレージ リソースは、このプロセスの一環として自動的に作成されます。
ソースNFS、CIFSまたはマルチプロトコルVDMサーバーは、別途の非本番環境インターフェイスで、「nas_migration_xxx」というプレフィックスを付けて設定する必要があります。これは、インポート セッション時、VDMとファイル システム データをUnityシステムのモビリティー インターフェイス経由で移行するために使用されます。
ソースVDMが配置されている物理Data Moverに、移行中のVDMに接続されていないIPインターフェイスが少なくとも1つ構成されていることを確認します。これにより、ソースData Moverでは、無停止のネーム サービスを残りのファイル サーバーへ提供できるようになります。この追加インターフェイスが存在しない場合、VDMインポート セッションは失敗します。
ソースVNXシステムで、NFSv3クライアントに対してコード ページ8859-1または8859-15が設定されている場合、Unityシステムのコード ページとVNXシステムで使用されるコード ページとが一致するようにします。Unity OE 4.3以降では、Unityシステムのコード ページは、サービス コマンドsvc_nas {<NAS_server_name > | all} -param -facility vdm -modify codepage -value <value > を介して変更できます。
注: ソース システムの設定(ソースVDMへのインターフェイスのアタッチ、ソースVDMへのファイル システムのマウントなど)を変更する場合は、インポート セッションを開始する前に、こうしたオブジェクトを検出する必要があります。UnisphereのPROTECTION & MOBILITY で、を選択して、インポート接続とを選択します。
手順
保護とモビリティ で、を選択します。
インポート セッションを作成するには、追加 アイコンを選択します。
インポート セッションの作成 ウィザードのインポートするソースの選択 画面が表示されます。
適切なソース システムを選択し、NASサーバ をリソース タイプとして選択します。また、リソースの名前によってVDMを選択します。
OE 5.1.0では、VNXソースVDMからUnityデスティネーションVDMへの
マルチプロトコル移行 がサポートされています。マルチプロトコル移行では、ソースとして
マルチプロトコルNASサーバー を選択します。
[Resource]フィールドのソースVDM名には、VDMでマルチプロトコル移行がサポートされているかどうかが示されます。マルチプロトコル移行を開始する場合は、ソースVDMでマルチプロトコル移行が有効に設定されている必要があります。
ターゲットNASサーバの構成 画面では、NASサーバ名 はソースVDM名と同じです。NASサーバに使用するターゲットプール 、ターゲットSPオーナー (SPAまたはSPB)、インポートされたファイル システムの適切なターゲット ストレージ プール を選択します(NASサーバに使用されるプールと異なる場合)。各ファイル システムのターゲット タイプ を、ファイル システムまたはVMNFS(VMware NFSデータストア)として指定できます。
ターゲット本番ポートの変更 画面で、ターゲット ポート 列で下の適切なEthernetポートを選択します。ソースVNXとターゲットUnityファイル サーバの間のパラメーターの比較を上書きしない場合は、サーバ パラメーターの比較を許可 をオンのままにします。
注: サーバ パラメーターの比較をスキップすると、システム停止を伴うカットオーバーがインポート中に発生する可能性があります。
リストからターゲット インポート インターフェイス を選択します。ファイル レベル保存期間設定を使用しているファイル システムをインポートしない場合は、ファイル保存を有効化したファイル システムをインポートする (これはOEバージョン4.4以前を実行しているUnityシステムにのみ適用できます)をいいえ のままにします。
注: ファイル レベル保持が設定されているファイル システムをインポートする場合は、
Yes を選択して、この選択をオーバーライドします。
ソースCIFSサーバの認証情報の指定 で、リモートCIFSサーバとの接続に使用するユーザー名とパスワードを指定します。これは、管理者ローカル グループのメンバーであるローカル ユーザーの情報です。
必要な情報を指定し終えると、インポート セッション情報のサマリーが生成されます。次の手順に進みます。
サマリーに表示されるインポート セッション情報が正確かつ完全であることを確認します。
完了 をクリックしてインポート セッションを作成し、開始します。
結果 ウィンドウが開き、インポート セッションの作成と開始の進行状況が表示されます。