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Unityオール フラッシュ/ハイブリッド、またはUnityVSA™システムへのDell Unity™ファミリー VNX® Seriesデータ インポート ユーザー ガイド

NFSのみのVDMインポート

NFSのみのVDMインポートの一環として、データとともにインポートできる構成および識別情報を次に示します。

  • ネットワーク:
    • IPアドレス構成
    • ルーティング構成
    • VLAN構成
  • ネーム サービス:
    • DNS
    • LDAP
    • ローカル ファイル
    • NIS
  • NFSサーバーのID:
    • NFSエクスポート
  • データ:
    • ファイル システム(クォータ構成を含む)
    • NFSv3のセキュリティまたは権限
注:ドメイン構成がソースVDMに対して無効になっている場合は、そのVDMをホストしている物理Data Moverで構成された、最初のDNSドメインのみがインポートされます。ソースVDMの対象DNSドメインが物理Data Mover上の最初のDNSドメインでない場合は、誤ったDNS設定がインポートされます。誤ったDNSドメインのインポートを回避するには、ソースVNXでCLIコマンドserver_nsdomainsを使用して、ソースVDMのネーム サービス設定を有効化します。このコマンドを使用して、ソースVDMのDNS、LDAP、NIS構成を有効にして、Unityシステムに確実かつ適切にインポートされるように設定します。

ソースVNX VDMサーバーと、それに対応するファイル システム(UFS32ベースのファイル システム)が、ターゲットUnityシステム上の新しいUFS64ベースのファイル システム フォーマットへ移行されます。また、すべてのファイル システムがシンとして移行されます。ファイル システムは個別に移行できず、VDMサーバの移行の一環としてのみ移行できます。

VMwareによってNFSデータストアとして使用されるファイル システムの場合は、VMware NFSデータストアとしてインポートするファイル システムを指定する必要があります。こうしたソース ファイル システムのVNXでは、ファイル システムのルート ディレクトリに、NFSエクスポートが1つのみ存在する必要があります。それ以外の場合、UnityのVMware NFSデータストアでサポートされるのがこのエクスポート設定のみであるため、作成セッション操作と再開セッション操作の両方が失敗します。

ターゲット ファイル システムは、デフォルトで標準のファイル システムです。VMware NFSデータストアとしてインポートするファイルシステムを1つ指定する場合、ターゲット ファイル システムはVMware NFSデータストアであり、仮想化に特化した最適化(asyncmtimeなど)を実現します。FLR(ファイル レベル保持)有効化が指定されているソース ファイル システムは、VMwareデータストア ファイル システムとしてインポートすることはできません。

すべてのVNXシステムは、デフォルトではNFSv3クライアントに対してコード ページ8859-1で構成されます。このコード ページはファイル名を8859-1(ネットワーク フォーマット)からUTF-8(ディスク フォーマット)に変換するために使用されます。このコード ページをUTF-8または8859-15に変更することができます。コード ページ8859-15は、最もよく使用される西ヨーロッパ言語の文字を含むもので、8859-1コード ページの拡張です。VNXシステムからのVDMがNFS経由でUnityシステムにインポートされると、UnityシステムはUTF-8対応NFSクライアントを使用してVNXファイルを参照します。このプロセスでは、ファイル名に非ASCII文字が含まれている場合は、いくつかの問題が発生します。NFSインポートでは、ソースVNXファイル名の拡張文字を保存するために、8859-1 NFSクライアントを使用してVNXファイルを参照する必要があります。すべてのUnityシステム(4.2以前のOE)はUTF-8用に構成されたNFSv3クライアントのみをサポートするように構成します。これらのUnityシステムのコード ページを変更することはできません。Unity OE 4.3以降では、Unityシステムのコード ページは、サービス コマンドsvc_nas {<NAS_server_name> | all} -param -facility vdm -modify codepage -value <value>経由で、VNXシステムで使用されるコード ページと一致するように変更できます。コード ページが一致すると、NFSv3クライアントから認識されるファイル名のコード ページ変換により、Unityシステム上でVNXシステムの動作を再現できます。

注:Unityシステムのデフォルトのコード ページを、NFSv4クライアントとSMBクライアントのいずれかで変更するのはやめてください。NFSv4クライアントでは、UTF-8のみがサポートされます。SMBクライアントでは、Unicodeのみがサポートされます。

NFSのみのVDMインポートの前提条件

VDMとその関連ファイル システムをVNXストレージ システムからUnityストレージ システムにインポートするには、以下の前提条件が満たされている必要があります。

  • VNXストレージ システムとUnityストレージ システムの間で時間が同期されている。時間差は5秒以内でなければなりません。ソースVDMをホストするVNX Data MoverとターゲットUnity SPとで、使用するNTPサーバーを同じにします。NTPの詳細については、『Configuring Time Services on VNX』を参照してください。
    注:使用するNTPサーバーの階層番号は5以下でなければなりません。
  • VDMインポート操作を実行するために、ターゲットUnityシステム上に1つ以上のプールが作成され、使用可能である。選択されたプールは、移行されたソースVDMとそのすべてのファイル システムを格納するのに十分なサイズであることが必要です。
    注:移行では、圧縮データは解凍され、重複排除されたデータは重複排除が解除されます。こうしたデータ サイズ変更を処理するのに十分な容量をターゲット プールに確保してください。データの圧縮と重複排除で節約できるスペースの量については、ソースVNXで確認してください。その上で、解凍されるデータと重複排除を解除されるデータに要するスペースの量を判断してください。
  • インポート接続を作成する前に、ターゲット システムの各SP(AとB)のモビリティ インターフェイスIPアドレスを構成しておく必要がある(インポート セッションを作成する際は、SPAとSPBのいずれかのモビリティー インターフェイスIPアドレスを選択して、ターゲット インポート インターフェイスとして使用します。このインターフェイスは、VNX CIFSサーバーとファイル システムの移行に使用されます。)
  • VDMインポート セッションを作成する前に、次の操作を行う必要がある。
    • 移行インターフェイスをソースData Mover(IPv4にはserver_ifconfig <server_name> -create -Device <device> -name <nas_migration_interface_name> -protocol IP <ipv4> <ipnetmask> <ip–broadcast>を使用、IPv6にはserver_ifconfig <server_name> -create -Device <device> -name <nas_migration_interface_name> -protocol IP6 <ipv6/PrefixLength>を使用)に作成し、そのインターフェイスを移行対象ソースVDMへアタッチします(nas_server -vdm <vdm_name> -attach <nas_migration_interface_name>を使用)。ソースVDMで追加された、移行を実行するためのインターフェイスの名前にはプレフィックス「nas_migraiton_」を付けて、移行プロセスによって、そのインターフェイスを明確に特定できるようにします。このインターフェイスはVDMインポート操作にのみ使用し、本番インターフェイスとして使用してはなりません。各VDMインポート セッションがコミットされた後に、そのインターフェイスを再使用するには、その次に来るVDMへアタッチします。
    • ソースVDMが配置されている物理Data Moverに、移行中のVDMに接続されていないIPインターフェイスが少なくとも1つ構成されていることを確認します。このIPインターフェイスにより、ソースData Moverが無停止のネーム サービスを残りのファイル サーバに確実に提供できます。この追加インターフェイスが存在しない場合、VDMインポート セッションは失敗します。
    • ターゲットUnityシステムで使用されるコード ページと、ソースVNXシステムで使用されるコード ページとが一致しているようにします。
  • 2台のControl Stationが含まれるソースVNXシステムの場合、インポート接続の構成で使用される、管理者ロールを持つユーザーのホーム ディレクトリは、VNXのプライマリControl Stationに存在しなければならない。詳細については、2台のControl Stationを備えたVNXシステムを参照してください。
  • VDMインポートを開始する前に、ソースVNXシステムとターゲットUnityシステムとの間にインポート接続を作成します。
注:ソースVNXのData Moverで構成されているネーム サービス サーバ(DNS、NIS、LDAP)に、移行するVDMに接続されているネットワーク インターフェイスを使用して接続できない場合は、他のインターフェイスをVDMに接続します。この追加インターフェイスにより、VDMをネーム サービス サーバに確実に接続できます。それ以外の場合、ターゲットNASサーバはネーム サービス サーバに接続できません。ソースVNXのData Moverで構成されているネーム サービス サーバに、移行するVDMに接続されているネットワーク インターフェイスを使用してのみ接続できる場合は、Data Moverで他のネットワーク インターフェイスを作成します。この追加インターフェイスにより、Data Moverをネーム サービス サーバに確実に接続できます。それ以外の場合、Data Moverの他のクライアントはネーム サービス サーバに接続できません。

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