Unityオール フラッシュ/ハイブリッド、またはUnityVSA™システムへのDell Unity™ファミリー VNX® Seriesデータ インポート ユーザー ガイド

CIFSのみのVDMファイル インポートの制限事項

次の制限事項は、VNX1またはVNX2ストレージ システムからUnityストレージ システムへの、CIFSのみのVDMファイル移行に関連したものです。

• 統合型VNX（VNX1およびVNX2）ストレージ システムのみが、VDMファイル移行でソース ストレージ システムとしてサポートされます。
• ソースVNX1 OEが7.1.x以降、またはソースVNX2 OEが8.1.x以降です。
• インポート セッションの進行中のUnityシステムのアップグレードはサポートされません。
• アップグレード セッションの進行中のインポート セッションの作成はサポートされません。
• SMB操作で、初期コピーを開始するにはSMB1を有効化する必要があります。SMB1は、すべてのCIFSベースの移行での要件です。移行が完了したら、SMB1を無効化することができます。
• Unityは、ソースVDM上で最大500のファイル システムを使ったVDインポート セッションをサポートします。UnityVSAは、ソースVDM上で最大32のファイル システムを使ったVDMインポート セッションをサポートします。
• ターゲット プールのサイズは、ソースVDMとその移行ファイル システムをホストするのに十分な大きさである必要があります。
  • Unityストレージ システムで、VNX統合型ストレージ システムとは異なるファイル システム レイアウトが使用されます。Unityストレージ システムではUFS64ファイル システムが使用され、VNXストレージ システムではUFS32ファイル システムが使用されます。
  • 重複排除設定のインポートはサポートされません。インポート セッション中、データは非重複排除および非圧縮になります。
  • ファイルのバージョン管理と高速クローンが、通常のファイルとしてインポートされます。OEバージョン4.5より前のUnityシステムでは、ファイル レベル保存期間設定（FLR）がサポートされず、デフォルトのインポート設定では、このようなファイル システムはインポートされません。ただし、デフォルトをオーバーライドすることができ、それらのファイル システムは、通常のターゲット ファイル システム（UFS64）としてインポートされます。OEバージョン4.5以降のUnityシステムでは、FLR-EとFLR-Cの両方がサポートされます。
• uxfs-typeファイル システムのみが、VNX1またはVNX2のソースVDMからインポートされます。NMFS（ネスト マウント ファイル システム）ファイル システムにマウントされているnon-uxfs-typeファイル システムのインポートはサポートされません。
• ファイル システムに含まれるマウント パスのスラッシュが2つを超える場合、そのファイル システムはサポートされません。/root_vdm_1/a/cなど、名前に複数のスラッシュが含まれるファイル システムは、ターゲット システムでは許可されません。
• レプリケーションの宛先であるファイル システムのインポートはサポートされません。
• チェックポイントまたはチェックポイント スケジュールのインポートはサポートされません。
• VDMインポート セッションのソース レプリケーション ファイル システムがターゲット ファイル システムでもある場合、レプリケーション セッション（同期または非同期）のフェールオーバーはインポートが完了するまで許可されません。
• クォータ移行に関連する制限事項：
  • グループ クォータまたはinodeクォータ設定のインポートはサポートされません（ターゲット システムでもサポートされません）。
  • パスに引用符が含まれるツリー クォータのインポートはサポートされません（VNX1またはVNX2システムでは作成できますが、クエリーを実行したり変更したりすることはできません）。
• ホスト アクセスに関連する制限事項：
  • カットオーバー後、関連するファイルが移行されるまで、読み取りアクセスのパフォーマンスが低下します。
  • カットオーバー後、VDMファイル移行が完了するまで、書き込みアクセスのパフォーマンスが低下します。
  • カットオーバー後、ソース ファイル システムが読み取り専用マウント状態のときに、ホストがデータを書き込むことはできません。
  • （OE 4.5以降を実行しているUnityシステムには適用されません）OE 4.4以前を実行しているDell EMC Unityシステムでは、FLRがサポートされず、デフォルトのインポート設定では、このようなファイル システムはインポートされません。ただし、デフォルトをオーバーライドすることができ、それらのファイル システムは、FLR保護されずに通常のターゲット ファイル システム（UFS64）としてインポートされます。つまり、カットオーバー後でも、ロックされたファイルをターゲットのUnityシステムで変更、移動、削除することはできるが、ソースVNXシステムではできない、ということです。これにより、2つのファイル システムが不整合な状態になる可能性があります。
  • カットオーバー後、VNXシステムからインポートされるFLRファイル システムでは、ホストは、ソースのエポック年と将来の時刻に変換される2017の間の時刻に保存期間を設定できません。Unityシステムのエポック年は、恒久的に2017に設定されています。
    注:たとえば、ソースのエポック年が2003の場合、時刻を2003と2017の間の時刻に設定しないでください。これは、2003と2017の間の任意の時刻は、ソースのエポック年2003で表すことができない将来の時刻に変換されるためです。ホストは、インポート セッションのコミット後にこの操作を実行できます。
  • カットオーバー後、ターゲット システムのモビリティ インターフェイスがソース ファイル システムにアクセスできないときに、ホストがデータにアクセスすることはできません。たとえば、次のような場合です。
    • ソースVDMファイル移行インターフェイスとターゲット モビリティ インターフェイスの間のネットワークが切断されている。
    • ソースVDMがロード状態またはマウント状態である。
    • ユーザーがソース エクスポートを変更したことで、ターゲット システムのモビリティ インターフェイスがソース ファイル システムにアクセスできない。
• プロトコルの制限：
  • NFS設定、マルチプロトコル設定、およびそれに関連する設定のインポートはサポートされません。たとえば、LDAP、NIS、ローカル パスワード、グループおよびネット グループのファイル、同期書き込み以外のマウント オプション、opロック、書き込みに関する通知と、アクセスに関する通知。
  • FTPまたはSFTP（ファイル転送プロトコル）、HTTP（ハイパーテキスト転送プロトコル）、CEPP（Common Event Publishingプロトコル）のインポートはサポートされません。
• キャンセルの制限事項
  • ターゲットVDMのCIFS共有、またはソース ファイル システムのデータ変更を行ったローカル ユーザーなどの、一部の構成変更のみがソースVDMにロールバックされます。
• 構成の制限事項：
  • NTP構成のインポートはサポートされません。
  • ソースVDMの有効化されたネットワーク インターフェイスのみがインポートされます。ソースVDMの無効化されたネットワーク インターフェイスはインポートされません（ターゲット システムでは、ネットワーク インターフェイスを有効または無効にできません）。
  • ファイル レベル保存期間設定（FLR）ファイル システムは、OEバージョン4.5以降を実行しているUnityシステムにインポートできます。ただし、OEバージョン4.5より前のUnityシステムではFLRがサポートされないため、こうしたファイル システムは、通常のファイル システム（UFS64）としてインポートされます。
    注:ファイルは、非FLRファイル システムに移行されると保護できなくなります。
  • 使用頻度の低いファイルをセカンダリ ストレージにアーカイブするために、ソースVNXでDHSM（分散階層型ストレージ管理）/CTA（Cloud Tiering Appliance）を構成できます。ソースVNXシステムでDHSM/CTAが構成され、UnityへのVDMインポートが実行されると、関連づけられているファイル システムのすべてのファイルが、セカンダリ ストレージからソースVNXにリコールされます。Unity 5.1以降では、これらのファイルをスタブ ファイルとしてUnityにインポートできます。詳細については、スタブ ファイルの保持を参照してください。
• インポート中には、ソース VDM とターゲット NAS サーバに対する構成変更は制限付きでのみサポートされます。
  • 共有
  • ローカル グループ
  • ローカルユーザー
  • 権限
  • ホーム ディレクトリ
  • DFS（分散ファイル システム）（キャンセル操作中には、既存のDFS共有のみが同期されます）
  これらも、移行がキャンセルされた場合にソースと同期される唯一の構成設定です。