CIFSのみのVDMインポートの初回コピー
インポートの開始後、VDMインポートは初回コピー状態になります。初回コピーは、次の3つのシーケンシャルなステージで構成されます。
- ターゲットNASサーバとファイル システム(シン ファイル システム)のプロビジョニング
- 初回データ コピー
- 構成のインポート
ターゲットのプロビジョニング
ターゲット システムにおけるNASサーバとファイル システム(シン ファイル システム)のプロビジョニングの順序を次に示します。
- インポート セッションが初期化のために検証され、すべてのパラメーターが正しく設定されます。
- ターゲットNASサーバがインポート ターゲット モードで作成され、適切な名前が付けられます。
- ターゲット ファイル システムまたはファイル システムがインポート ターゲット モードで作成され、ソース マウント パスと正確に一致する適切な名前が付けられます。
- ソースVDMのすべてのネットワーク インターフェイスは、ターゲットNASサーバ内でクローン作成されます。無効モードでは、すべてのインターフェイスが作成されます。
- ソースVDMインターフェイスに関連したすべてのネットワーク ルーティング テーブルが転送先でクローン作成されます。
- (このステップが適用されるのは、SMBサーバがドメインに参加している場合のみです。)DNSドメインとその対応するサーバはソースVDMから選択され、ターゲットNASサーバで設定されます。DNSドメインは、以下のとおりに選択されます。
- VDMレベル (nsdomain)で構成されているDNSドメイン。
- VDMのSMBサーバのドメイン名に正確に一致するストレージ システム レベルのDNSドメイン。
その他の場合では、事前のチェックは失敗します。 - ターゲットNASサーバでSMBプロトコルが有効になり、ソースCIFSサーバ構成がクローン作成されます。
注:ソースVDMに付加されているすべてのネットワーク インターフェイスは、ソースVDMのCIFSサーバにあったかどうかとは関係なく、ターゲットSMBサーバに追加されます。
- ソース ファイル システムから対応するターゲット ファイル システムにクォータ情報がダンプされます。Unityでファイル システムがVMware NFSデータストアとしてインポートされると、クォータ インポートのダンプがスキップされます。
- すべてのファイル システムのデータをソースからターゲット ファイル システムにコピーします。ファイル システムの全体のディレクトリとファイルの構造が解析され、宛先でクローン作成されます。ただし、コールド データ(1時間以内に変更されていない)のみがコピーされます。初回のコピー中は、アクセスできないデータはスキップされます。
注:解析は、1回だけ行われます。ファイルまたはディレクトリが、解析完了後に作成された場合、それらの新しいノードは、増分コピー中に移行されます。
- ローカル グループとユーザーは、CIFS共有の前に移行されます。
- ソースVDMのすべてのCIFS共有は、ターゲットNASサーバ内でクローン作成されます。
- CIFSのみのVDMの移行時に移行されるソース パラメーターには、次のものがあります。
- acl.extAcl
- acl.restrictedTakeOwnership
- admin.shareC_NotCreated
- admin.shareC_RO
- allowSnapSureVss
- cifsclient.timeout
- LanmanServer.disableNameChecking
- LanmanServer.IdleUserAutoLogoff
- LanmanServer.MaxMpxCount
- nullSession
- ReadOnly.Comp
- ReadOnly.Delete
- set_eas_ok
- smbsigning
- srvmgr.diskdrive
- srvpwd.updtMinutes
- windowsTimeUpdate
- virtualDirName
- updateMode
- updatePTRrecord
- cacheMaxGroups
- cacheMaxHosts
- SecurityLayer
- maxNISCacheGroupsCount
- maxNISCacheUsersCount
- followabsolutpath
- followdotdot
- Traces
パラメーターの値が適用された後、新しい値を考慮に入れるためにNASサーバが再起動されます。
初回コピー中にインポートが失敗した場合、構成のインポートはロールバックされません。報告された問題の修正後、インポート操作は、前回失敗した時点から再開することができます。