CIFSのみのVDMインポート セッションの前提条件
CIFSのみのVDMのインポート セッションを開始するには、次の条件を満たしている必要があります。
- ソースVNXシステムが存在し、VNX1 OEが7.1.x以降、またはVNX2 OEが8.1.x以降である。
- (オプション)インポート セッションの指定された名前が他のインポート セッションで使用されていない。
- ソースVDMが存在し、ロード済み状態でない。
- ソースVDMがインポート中でないか、このソースVDMに、関連づけられている完全なインポートがある。
- ソースVDMには、NFSエクスポートはありません。
- SMB操作で、初期コピーを開始するにはSMB1を有効化する必要があります。SMB1は、すべてのCIFSベースの移行での要件です。移行が完了したら、SMB1を無効化することができます。
- VDMをホストするソース側DM(Data Mover)と、ターゲットNASサーバをホストするターゲット側SPの間の最大許容変差時間が5秒である。
- ソースVDMに接続されている実行中のすべてのネットワーク インターフェイスのうち、名前がnas_migration_xxで始まるネットワーク インターフェイスが1つのみ存在している。このインターフェイスは、ソース インポート インターフェイスとして使用されます。
- ソースVDMが配置されている物理Data Moverに、移行中のVDMに接続されていないIPインターフェイスが少なくとも1つ構成されていることを確認します。
- レプリケーション タイプの重要なインターフェイスの1つが、ターゲットSPのデフォルト本番ポート上に存在して、ソース インポート インターフェイスと同じIPプロトコル(IPv4 または IPv6)を使用し、同じVLAN 内に存在します。ターゲット インポート インターフェイスは、ソース インポート インターフェイスにアクセスできます。このインターフェイスは自動検出できますが、ターゲット インポート インターフェイスとして指定することもできます。
- デフォルトのターゲット本番ポートが存在し、タイプ ファイルをサポートしている。
- インターフェイス ポート ペアの指定されたターゲット本番ポートすべてが存在し、タイプ ファイルをサポートしているほか、デフォルト ターゲット本番ポートの同じSPにある。
- インターフェイス ポート ペアの指定されたソース本番インターフェイスすべてが存在し、起動状態である。
- ソースのインポート インターフェイスがインポート専用である。このインターフェイスはホストのアクセス用には使用できません。その他の目的、たとえば、ホストへのNFSエクスポートまたはCIFS共有のエクスポートにこれが使用されていないことを確認します。
- ファイル システム プール ペアの指定されたソース ファイル システムすべてが存在し、有効なインポート候補である。(このインポート候補はソースVDMにマウントされ、NMFS、レプリケーションのデスティネーション、ルート ファイル システム、未フォーマットのファイル システム、インポートされていないFLRファイル システムにはできません)。
- ターゲットNASサーバを作成するために指定されたターゲット プールが存在する。
- ファイル システム プール ペアの指定されたターゲット プールすべてが存在する。
- ターゲットVMwareデータストア候補の指定されたソース ファイル システムすべてが存在し、有効なインポート候補である。
- デフォルト ターゲット本番ポートのSPにアクティブなインポート セッションがない。
- インポート セッションが作成されている場合は、インポート候補のソース ファイル システムの合計が、アクティブなセッションすべての合計ファイル システムの制限を超えることはできません。
- ソースVDMにマウントされている有効なソース ファイル システムが少なくとも1つ存在する。
- ソースVDMに接続された実行中の有効なソース本番インターフェイスが少なくとも1つ存在する。
- 有効なソース本番インターフェイスの合計が、ターゲットUnityシステムの各NASサーバに対するネットワーク インターフェイスの制限を超えることはできない。NASサーバーに関連するネットワーク インターフェイスの制限の詳細については、オンライン サポートのUnityサポート マトリックスを参照してください。
- ソースVDMで単一のCIFSサーバが構成されていること。
- C$共有が、VDMをホストするソースData Moverで使用可能で、無効になっていない、または読み取り専用に設定されていないこと。C$共有は使用可能である必要があります。使用可能になっていないと、インポートを開始できません・ソースで無効になっている場合、または読み取り専用の場合は、対応するパラメーターを変更して有効にします。
server_param <source_server> -facility cifs -modify admin.shareC_NotCreated -value 0
server_param <source_server> -facility cifs -modify admin.shareC_RO -value 0
注:admin.shareC_NotCreatedに対する変更を有効にするには、CIFSファシリティに関連づけられているサービスを停止し、開始する必要があります。
- ソースCIFSサーバで、ローカルSMBユーザーが有効になっていること
- インポートを実行するユーザーはソースのローカル管理者グループに属していて、バックアップとリストアの特権を持っている必要があります。
- VDMをホストするソースData Moverで拡張ACL機能が有効になっていること(パラメーターcifs.acl.extaclにはビット2、3、4セット、10進数値28が必要です)。設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
server_param <source_datamover> -facility cifs -info acl.extacl
必要に応じて、次のコマンドを使用して、設定を変更します。server_param <source_datamover> -facility cifs -modify acl.extacl -value 28
- VDMをホストするソースData Moverで、不明SIDパラメーターが有効になっていること(パラメーターcifs.acl.mappingErrorActionが、0x0b、10進数値11に設定されている必要があります)。設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
server_param <source_datamover> -facility cifs -info acl.mappingErrorAction
必要に応じて、次のコマンドを使用して、設定を変更します。server_param <source_datamover> -facility cifs -modify acl.mappingErrorAction -value 11
- NTセキュリティがソースで有効になっていること。共有とUNIXのセキュリティ レベルはサポートされていません。
- ソースVDMがutf8ベースでないこと。
- ソースCIFSサーバが、CIFSサーバのようにWindows NT 4.0でないこと。
- ドメイン参加CIFSサーバーの場合、Windowsドメインに対してDNSが構成されていること。
- カットオーバー後、ソースの他のVDMが、DNSおよびDC(ドメイン コントローラー)にアクセスできること。
- カットオーバー後、デスティネーションのDNSとDCにアクセス可能であること。
- FLRが有効なファイル システムのVDMインポートを実行する場合、DHSMサービスを実行しているソースVNX Data Moverは、ユーザー名とパスワードの認証情報を使用して設定する必要がある。
- インポート セッションを開始する前に、ファイル システムに構成されているツリー クォータが存在する場合は、CIFS共有パスとクォータ ディレクトリが同じであり、大文字と小文字が一致することを確認する。たとえば、クォータ ツリー パスが/DIR1の場合、CIFS共有パスは/<fsname>/DIR1である必要があります。