CIFSのみのVDMインポート カット オーバー
カットオーバー操作を実行する場合、事前に以下が起きていないことを確認します。
- カットオーバーの前にソースVDMが削除または名称変更されていないこと。
- ソースVDMにマウントされているファイル システムが名称変更、アンマウント、削除されていないこと。
- ソースVDMインターフェイスが削除または名称変更されていないこと。
- ソースSMBサーバの名前が変更されていません。
初回コピーが完了すると、ファイル インポート セッションがカットオーバー準備完了状態になります。ターゲット側のNASサーバが本番環境になり、すべてのデータが同期されるように、本番環境のVDMをソースからターゲットに切り替えることができます。カット オーバー中にインポート下のVDMへのSMB ホスト クライアントの入出力が中断され、短期間のDU(データの利用不可)状態が検出されます。カットオーバー後、SMBホスト クライアントは再マウントの必要なしに新しい本番環境にアクセスできます。
カットオーバーは、Unisphere、UEMCLI、RESTのいずれかから起動できます。カットオーバーによって、次を実行するジョブが開始されます。
- カットオーバー前の妥当性検査を行います。
- カットオーバーの前に、CIFSサーバ アカウントのパスワードを強制的に更新させます。
注:スタンドアロンCIFSサーバには適用されません。
- ソースVDMのすべての本番ネットワーク インターフェイスが無効になります。CIFSクライアントは、データにアクセスできません。インポートのネットワーク インターフェイスのみが稼働中のままになります。
注:DU(データの利用不可)時間は次の要因の影響を受けます。
- 本番クライアントのインターフェイスの数
- 共有の数
- ソース サーバの名前を変更して参加させるタイミング
- ローカル グループのデータベース ファイル/.etc/.db.5.localgroupsは、ソースVDMからターゲットNASサーバにコピーされます。
- /.etc/homedirに置かれるホーム ディレクトリ構成は、ターゲットNASサーバにソースVDMからコピーされます。
- Kerberos構成ファイル/.etc/krb5.confと、CIFSカウントを収めたファイル/.etc/krb5.accountは、ソースからターゲットにコピーされます。カット オーバー後、通常のSMBクライアントはソース上と同じ方法で、ターゲットのSMBサーバにアクセスできます。
注:スタンドアロンCIFSサーバには適用されません。
- 新しいCIFS共有同期は、ソースを使って行われます。それは、初期コピー フェーズの冒頭で初期共有移行が行われてからのすべての更新を取得するためです。
- すべてのソースのCIFS共有へのアクセス許可は、すべてのアクセスを拒否するように変更されます。このアクションは、カットオーバ後にソースVDMデータへのすべてのホスト アクセスを阻止するためにとられます。
- ソースCIFSサーバは、管理者から提供される代替名に変更されます。
- ターゲットで本番インターフェイスが有効になります。DUが終了し、今後はクライアント アクセスはターゲットにダイレクトされます。
- 増分コピー フェーズを開始します。
注:初期コピー フェーズ中にコピーされなかったデータには、カットオーバ後にアクセスできます。移行プロセスは、非移行のデータが移行されていない限り、そのデータに対するすべての入出力操作をソースVDMにリダイレクトします。