仮想ディスクを構成する際、さまざまな回復性タイプ(シンプル、2 方向ミラー、3 方向ミラー、シングルパリティまたはデュアルパリティなど)から選択するオプションがあります。
デルは、2 方向または 3 方向ミラー仮想ディスクを使用することをお勧めしています。ミラー仮想ディスクは最適化され、Hyper-V ワークロードに対して最高のパフォーマンスと回復性を提供します。
パリティ仮想ディスクは、バックアップおよびアーカイブなどの連続したワークロード用です。パフォーマンスに影響を与えるため、ランダムなワークロードにはパリティ仮想ディスクを使用しないでください。単純な仮想ディスクは回復性がないためお勧めできません。
回復性タイプ | ディスク容量の効率性 | 各ストレージプールの耐障害性 | エンクロージャと 60 x 4 TB HDD(3.64 TiB)の例 |
---|---|---|---|
シンプル | 100% | 0 のディスク | 直接ディスク容量 218.4 TiB 使用可能ディスク容量 218.4 TiB |
2 方向ミラー | 50% | 1 個のディスク | 直接ディスク容量 218.4 TiB 使用可能ディスク容量 109.2 TiB |
3 方向ミラー | 33% | 2 個のディスク | 直接ディスク容量 218.4 TiB 使用可能ディスク容量 72.07 TiB |
パリティ | 1 個のディスク | カラム数 7 の例: 直接ディスク容量 218.4 TiB 使用可能ディスク容量 187.2 TiB | |
デュアルパリティ | 2 個のディスク | カラム数 7 の例: 直接ディスク容量 218.4 TiB 使用可能ディスク容量 124.8 TiB |
固定プロビジョニングを使用すると、ストレージ階層とフェールオーバークラスタリングを使用することができるようになりますが、どちらも、シンプロビジョニングでサポートされていません。
Storate Space のサイズは、ディスクとプールの数によって異なります。すべてのプールに対して仮想ディスクを均等に分散し、クラスタ内でノードに対して均等に割り当てて、負荷バランシング機能と回復性を実現します。
New-VirtualDisk Powershell コマンドを実行して、より高度な VD の作成用オプションを実行することができます。
例えば、VD1 という新しい仮想ディスクがストレージプール MyPool1 に作成されたとします。この仮想ディスクは 3 方向ミラーであったため、 ResiliencySettingName 属性が Mirror(ミラー)に設定され、 PhysicalDiskRedundancy 属性が 2 に設定されました。ストレージ階層が使用されているため、階層のディスク容量サイズは仮想ディスクの一部として指定されます。
New-VirtualDisk -FriendlyName “exampleVD1” -StoragePoolFriendlyName “MyPool1” -ProvisioningType Fixed -ResiliencySettingName Mirror -PhysicalDiskRedundancy 2 –StorageTiers $ssd_tier, $hdd_tier –StorageTierSizes 400GB, 40TB