キャッシュ ステータスLEDの詳細
このセクションでは、電源投入/切断時のLEDの動作およびキャッシュ ステータスの動作について説明します。
電源投入/切断の動作
電源投入中、内蔵コンポーネントの電源投入の表示状態を表わす個々の配列には、キャッシュ ステータスLEDで表示される点滅パターンが反映されます。
表 1. キャッシュ ステータスLED - 電源投入動作キャッシュ ステータスLEDの電源投入動作
アイテム |
電源投入手順においてキャッシュ ステータスLEDによって報告される表示状態 |
表示状態 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
コンポーネント |
VP |
SC |
SAS BE |
ASIC |
Host(ホスト) |
起動 |
正常 |
リセット |
点滅パターン |
点灯1/オフ7 |
点灯2/オフ6 |
点灯3/オフ5 |
点灯4/オフ4 |
点灯5/オフ3 |
点灯6/オフ2 |
点灯/点灯 |
点灯 |
エンクロージャが電源投入手順を完了すると、キャッシュのための動作状態を判断する前に、キャッシュ ステータスLEDは点灯/点灯(正常)を表示します。
キャッシュ ステータスの動作
LEDが等間隔で点滅している場合は、キャッシュ フラッシュが実行中です。コントローラー モジュールが電源を失い、書き込みキャッシュがダーティである場合(ディスクに書き込まれていないデータを含む)、スーパーキャパシタ パックがフラッシュ(コピー)データへのバックアップ電源を、書き込みキャッシュからCompactFlashメモリに供給します。キャッシュ フラッシュが完了すると、キャッシュはセルフリフレッシュ モードに遷移します。
LEDが一時的にゆっくりと点滅している場合は、キャッシュは、セルフリフレッシュ モードになっています。セルフリフレッシュ モードでは、バックアップ電源が消耗する前に(3~30分、さまざまな要因によります)、プライマリ電源が回復した場合は、システムが起動し、キャッシュ内に保存されたデータを検出し、それをディスクに書き込みます。これは、システム障害がホストアプリケーション障害を引き起こす通常のホストI/Oタイムアウトである60秒が経過する前に、システムが30秒以内に動作可能であることを意味しています。バックアップ電源が消耗した後にプライマリ電源が回復した場合、システムが起動し、CompactFlashからキャッシュにデータを復元します(約90秒かかります)。キャッシュ フラッシュとセルフリフレッシュ メカニズムは、重要なデータ保護機能で、基本的にユーザー データの4コピーが保存されます(コントローラー キャッシュに1つと各コントローラーのCompactFlashに1つ)。起動プロセス中、キャッシュ ステータスLEDは、緑色に点灯します。この動作は、キャッシュがすべてのPOST(電源投入時の自己テスト)をログに記録していることを示し、次回コントローラーがシャットダウンする際、ログをCompactFlashに書き出します。
注:
キャッシュ ステータスLEDが緑色に点灯する場合、およびコントローラーをシャットダウンしたい場合は、ユーザー インターフェイスから行ってください。書き込まれていないデータはCompactFlashに書き込まれます。