trustコマンドの使用
CLIのtrustコマンドは、ディザスター リカバリーを行う状況での最終ステップとしてのみ使用します。
単体ディスクのディスク グループが残っている場合、または障害が発生している場合は、trustコマンドを使用しないでください。trustコマンドを実行すると、ディスク グループの永続的なデータ ロスや不安定な動作が発生する可能性があります。ディスク グループがオフライン状態の場合にのみ、trustコマンドを使用します。
障害が発生したか、または複数のエラーが発生しているために残っているディスクは、新しいディスクに置き換える必要があります。新しいディスクをスペアとしてディスク グループに割り当て直します。その後、再構築が完了するのを待ち、ディスク グループをフォルト トレラント状態に戻します。
trustコマンドは、残ったディスクを再同期して、残っているディスクをディスク グループのアクティブなメンバーにしようと試行します。
trustコマンドは、データ バックアップがないため、ディスク グループがオフラインの場合に必要となる可能性があります。この
trustコマンドは、ディスク グループのデータをリカバリするための最後の試みとして必要になる場合もあります。この場合は、
trustコマンドは正常に動作しますが、残りのディスクが動作を続行する場合に限ります。「信頼済み」ディスク グループがオンラインに戻ると、ディスク グループのすべてのデータをバックアップして、すべてのデータが有効であることを確認します。次に、信頼済みディスク グループを削除し、新しいディスク グループを追加して、バックアップから新しいディスク グループにデータを復元します。
注意: ディスク グループでtrustを使用することは、ディザスター リカバリーの尺度に過ぎません。ディスク グループは、別の障害への耐性がないため、本番環境に戻すことはできません。ディスク グループを信頼する前に、Dell PowerVault ME4 Seriesストレージ システムCLIリファレンス ガイドおよびオンライン ヘルプの「トラスト コマンドを使用するための注意事項と手順」をよくお読みください。このコマンドを使用するかどうか不明な場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください。
ディスク グループで
trustコマンドが発行されると、その後のディザスター リカバリーに対するトラブルシューティングのステップに制限がかかる可能性があります。正しい処理が不明な場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください。