バックプレーンモードの設定
デルの第 13 世代 PowerEdge サーバは、新しい内蔵ストレージトポロジをサポートします。このトポロジでは、1 つのエキスパンダを通して 2 台のストレージコントローラ(PERC)を 1 組みの内蔵ドライブに接続することができます。この構成ではフェールオーバーや高可用性(HA)機能のない高パフォーマンスモードに使用されます。エキスパンダは、2 台のストレージコントローラ間で内蔵ドライブアレイを分割します。このモードでは、仮想ディスクの作成で特定のコントローラに接続されたドライブのみが表示されます。この機能のライセンス要件はありません。この機能は、一部のシステムでのみサポートされています。
バックプレーンは次のモードをサポートします。
- 統合モード - これがデフォルトモードです。2 台目の PERC コントローラが取り付けられている場合でも、バックプレーンに接続されたすべてのドライブへのアクセス権はプライマリ PERC コントローラにあります。
- 分割モード - 1 台のコントローラは最初の 12 ドライブにアクセスでき、2 台目のコントローラは残りの 12 ドライブにアクセスできます。1 台目のコントローラに接続されているドライブには 0~11 の番号が付けられ、2 台目のコントローラに接続されているドライブには 12~23 の番号が付けられます。
- 分割モード 4:20 - 1 台のコントローラは最初の 4 ドライブにアクセスでき、2 台目のコントローラは残りの 20 ドライブにアクセスできます。1 台目のコントローラに接続されているドライブには 0~3 の番号が付けられ、2 台目のコントローラに接続されているドライブには 4~23 の番号が付けられます。
- 分割モード 8:16 - 1 台のコントローラは最初の 8 ドライブにアクセスでき、2 台目のコントローラは残りの 16 ドライブにアクセスできます。1 台目のコントローラに接続されているドライブには 0~7 の番号が付けられ、2 台目のコントローラに接続されているドライブには 8~23 の番号が付けられます。
- 分割モード 16:8 - 1 台のコントローラは最初の 16 ドライブにアクセスでき、2 台目のコントローラは残りの 8 ドライブにアクセスできます。1 台目のコントローラに接続されているドライブには 0~15 の番号が付けられ、2 台目のコントローラに接続されているドライブには 16~23 の番号が付けられます。
- 分割モード 20:4 - 1 台のコントローラは最初の 20 ドライブにアクセスでき、2 台目のコントローラは残りの 4 ドライブにアクセスできます。1 台目のコントローラに接続されているドライブには 0~19 の番号が付けられ、2 台目のコントローラに接続されているドライブには 20~23 の番号が付けられます。
- 情報が利用不可 — コントローラ情報は利用できません。
エキスパンダにこの設定をサポートする機能がある場合、iDRAC で分割モード設定が許可されます。2 台目のコントローラを取り付ける前に、このモードを有効にするようにしてください。iDRAC は、このモードの設定を許可する前にエキスパンダの機能をチェックしますが、2 台目の PERC コントローラが存在するかどうかはチェックしません。
設定を変更するには、サーバー制御権限を持っている必要があります。
他の RAID 操作が保留中の状態であるか、または RAID ジョブがスケジュールされている場合、バックプレーンモードを変更できません。同様に、この設定が保留されている場合、他の RAID ジョブをスケジュールできません。
注: - 設定が変更されるときは、データロスのおそれがあることを示す警告メッセージが表示されます。
- LC ワイプまたは iDRAC のリセット操作では、このモードに対するエキスパンダ設定は変更されません。
- この操作は、リアルタイムでのみサポートされており、ステージされません。
- バックプレーン設定は複数回変更することができます。
- バックプレーンの分割処理は、ドライブの関連付けが一つのコントローラから別のコントローラに変更された場合、データ損失または外部設定を引き起こす可能性があります。
- バックプレーンの分割処理中は、ドライブの関連付けに応じて RAID 設定が影響を受ける場合があります。
この設定の変更は、システムの電源リセット後にのみ有効になります。分割モードから統合モードに変更すると、次回起動時に 2 台目のコントローラがドライブを認識しないことを示すエラーメッセージが表示されます。また、1 台目のコントローラは外部設定を認識します。エラーを無視すると、既存の仮想ディスクが失われます。