SupportAssist コレクションの生成
サーバ問題についてテクニカルサポートとの作業が必要だが、セキュリティポリシーによってインターネットへの直接接続が制限されている場合は、デルからソフトウェアのインストールやツールのダウンロードを行わず、さらにサーバオペレーティングシステムや iDRAC からインターネットにアクセスしなくても、テクニカルサポートに必要なデータを提供して問題のトラブルシューティングを円滑に進めることができます。代替システムからデータを送信できると共に、テクニカルサポートへの転送中に、サーバから収集したデータが許可のないユーザーによって閲覧されないことを確実にすることができます。
サーバの正常性レポートを生成した上で、このレポートを管理ステーション(ローカル)上の場所や、ネットワーク上の共有場所(共通インターネットファイルシステム(CIFS)やネットワークファイル共有(NFS)など)にエクスポートできます。その後、このレポートをテクニカルサポートと直接共有できます。CIFS や NFS といったネットワーク共有にエクスポートするには、iDRAC 共有への直接ネットワーク接続、または専用のネットワークポートが必要です。
レポートは、標準の ZIP フォーマットで生成されます。レポートには、DSET レポートで使用できる情報に似た次のような情報が記載されています。
- すべてのコンポーネントのハードウェアインベントリ
- システム、Lifecycle Controller、およびコンポーネントの属性
- オペレーティングシステムおよびアプリケーションの情報
- アクティブ Lifecycle Controller ログ
- アーカイブされた Lifecycle Controller ログ
- PCIe SSD ログ
- ストレージコントローラログ
注: SupportAssist 機能を使用した PCIe SSD のための TTYLog コレクションは、デルの第 12 世代 PowerEdge サーバーではサポートされません。
データの生成後、このデータを表示できます。データには多数の XML ファイルとログファイルが含まれています。このデータは、問題のトラブルシューティングのためにテクニカルサポートと共有する必要があります。
データ収集が実行されるたびに、イベントが Lifecycle Controller ログに記録されます。イベントには、使用されたインタフェース、エクスポートの日時、iDRAC ユーザー名などの情報が含まれます。
次の 2 つの方法で、OS アプリケーションおよびログレポートを生成できます。
- 自動 — OS Collector ツールを自動で呼び出す iDRAC サービスモジュールを使用します。
- 手動 - OS Collector 実行可能ファイルをサーバ OS から手動で実行します。iDRAC は、OS Collector 実行可能ファイルを、DRACRW というラベルの USB デバイスとしてサーバ OS に公開します。
注:
- OS Collector ツールは、Dell Precision PR7910 システムには適用されません。
- OS ログ収集機能は、CentOS オペレーティングシステムではサポートされていません。
- Windows 2016 Nano エディションを実行しているサーバでは、HardwareEvent.evtx ビューアのログは OS コントローラツールによって生成されません。HardwareEvent.evtx ビューアのログを生成するには、OS コレクターツールを実行する前に、コマンド ~New-Item -Path HKLM:\SYSTEM\ControlSet001\Services\EventLog\HardwareEvents~ を実行します。
正常性レポートを生成する前に、次を確認します。
- Lifecycle Controller が有効化されている。
- Collect System Inventory On Reboot (CSIOR)が有効になっている。
- ログインおよびサーバー制御権限がある。