OS to iDRAC Pass-through over USBNIC(USB NIC 経由の OS から iDRAC へのパススルー)が正しく設定されていても、OS のログに次のメッセージが表示されます。原因を教えてください。
iDRAC サービスモジュールは、OS to iDRAC パススルーチャネルを使用して、iDRAC と通信できません
iDRAC サービスモジュールは、OS to iDRAC pass-through over USB NIC(USB NIC 経由の OS から iDRAC へのパススルー)機能を使用して iDRAC との通信を確立します。USB NIC インタフェース経由で正しい IP エンドポイントが設定されている場合でも、この通信が確立されないことがあります。これが発生する原因としては、ホストオペレーティングシステムのルーティングテーブルに同じ宛先マスクに複数のエントリがあり、USB NIC の宛先がルーティング順序の最初にリストされていないことが考えられます。
表 1. iDRAC サービスモジュール詳細
Destination(送信先)
ゲートウェイ
Genmask
フラグ
メトリック
参照
使用インタフェース
デフォルト
10.94.148.1
0.0.0.0
UG
1024
0
0 em1
10.94.148.0
0.0.0.0
255.255.255.0
U
0
0
0 em1
link-local
0.0.0.0
255.255.255.0
U
0
0
0 em1
link-local
0.0.0.0
255.255.255.0
U
0
0
0 enp0s20u12u3
この例では、enp0s20u12u3 が USB NIC インタフェースです。リンクローカル宛先マスクが反復され、USB NIC が順序の先頭になっていません。このため、OS to iDRAC パススルー経由の iDRAC サービスモジュールと iDRAC 間における接続問題が発生する結果となります。接続の問題をトラブルシューティングするには、ホストオペレーティングシステムから iDRAC USBNIC IPV4 アドレス(デフォルトで 169.254.0.1)に到達できるようにします。
到達可能でない場合は、次の手順を実行します。
一意の宛先マスクで iDRAC USBNIC アドレスを変更します。
ルーティングテーブルから不要なエントリを削除して、ホストが iDRAC USB NIC IPv4 アドレスと通信する際には USB NIC が経路で選択されるようにします。