Dell PowerEdge R630 オーナーズマニュアル

システム基板の取り外し

前提条件

注意: 修理作業の多くは、認定されたサービス技術者のみが行うことができます。製品マニュアルで許可されている範囲に限り、またはオンラインサービスもしくは電話サービスとサポートチームの指示によってのみ、トラブルシューティングと簡単な修理を行うようにしてください。Dell の許可を受けていない保守による損傷は、保証の対象となりません。製品に付属しているマニュアルの「安全にお使いいただくために」をお読みになり、指示に従ってください。

注意: 暗号化キーと共に Trusted Platform Module（TPM）を使用している場合は、プログラムまたはセットアップユーティリティの実行中にリカバリキーの作成を求められることがあります。このリカバリキーは必ず作成し、安全に保管しておいてください。このシステム基板を交換した場合は、システムまたはプログラムの再起動時にリカバリキーを入力しないと、ハードドライブ上の暗号化されたデータにアクセスできません。

注意: システム基板から TPM プラグインモジュールを取り外さないようにしてください。TPM プラグインモジュールを取り付けると、特定のシステム基板に暗号化されてバインドされます。取り付けた TPM プラグインモジュールを取り外そうとすると、その暗号化されたバインドが破壊され、再取り付けまたは他のシステム基板への取り付けができなくなります。

「安全にお使いいただくために」の項に記載された安全ガイドラインに従ってください。
「システム内部の作業を始める前に」の項に記載された手順に従います。
以下を取り外します。
1. 冷却用エアフローカバー
2. メモリモジュール
3. 冷却ファン
4. 電源装置ユニット
5. すべての拡張カードライザーと拡張カード
  注: ヒートシンクは、システムの電源を切った後もしばらくは高温です。システム基板を取り外す際に、ヒートシンクに触れないように注意してください。
6. ヒートシンクまたはヒートシンクダミー、およびプロセッサまたはプロセッサダミー
  注意: 不具合のあるシステム基板を交換する際には、プロセッサピンへの損傷を防ぐため、必ずプロセッサ保護キャップでプロセッサソケットをカバーしてください。。
7. 内蔵ストレージコントローラカード
8. ネットワークドーターカード
9. 内蔵デュアル SD モジュール
10. 内蔵 USB キー（取り付けられている場合）
11. ホットスワップ対応ハードディスクドライブ
12. ハードドライブバックプレーン
  注意: ミニ SAS ケーブルとコネクタの損傷を防ぐために、システム基板からミニ SAS ケーブルを取り外す際は正しい手順を守ってください。

手順

次の手順でミニ SAS ケーブルをシステム基板から外します。
1. ミニ SAS ケーブルコネクタを押して、システム基板のコネクタにさらに深く挿入します。
2. ミニ SAS ケーブルコネクタの金属製タブを押し下げた状態に保ちます。
3. ミニ SAS ケーブルをシステム基板上のコネクタから外します。
システム基板から他のすべてのケーブルを外します。
注意: システム基板をシャーシから取り外す際には、システム識別ボタンに損傷を与えないようにしてください。
システム基板ホルダを持ち、青色のリリースピンを上げて、システム基板をシステムの前方に向かってスライドさせます。システム基板を持ち上げてシャーシから取り出します。
注意: システム基板は、メモリモジュール、プロセッサ、またはその他のコンポーネントを持って持ち上げないでください。
図 1. システム基板の取り外し
1. システム基板ホルダ
2. システム基板
3. リリースピン

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