Dell Technologies Server Troubleshooting Guide

No POST状態のトラブルシューティング

Power On Self Test（POST）は、システムに電源を入れると自動的に実行される一連の診断テストです。POSTは、メモリ、キーボード、およびディスク ドライバをテストします。テストが正常であった場合は、コンピューターは自動的に起動されます。正常でなかった場合は、LEDによるエラー表示、またはLCDパネルのエラー メッセージ表示が行われます。この状態はNo POSTと呼ばれます。

1. LCD画面またはLEDインジケータにエラー メッセージが表示されていないか確認します。
   システム ファームウェアおよびシステム コンポーネントを監視するエージェントにより作成されたイベントおよびエラー メッセージの詳細については、QRL＞Look Up > Error Codeにアクセスしてエラー コードを入力し、Look it upをクリックしてください。。
2. 電源装置のLEDが緑色に点灯していることを確認して、サーバの電源がオンになっていることを確認します。
   電源LEDが橙色に点灯している場合は、システムの正常性とシステムIDインジケーター コードに関するトピックを参照してください。
3. サーバから静電気放電（ESD）を完全に除去します。
   1. サーバーの電源をオフにします。
   2. 電源ケーブルを含むサーバのケーブルをすべて外します。
   3. 電源ボタンを60秒間押し続けて放電します。
   4. 電源ケーブルとビデオ ケーブルのみもう一度接続します。
   5. サーバーの電源を入れます。
      サーバがPOSTを実行できなかった場合は、次の手順に進みます。
4. 電源ケーブルを含むサーバのケーブルをすべて外します。
5. サーバをPOSTのための最小構成に変更します。
   注:POST実行のための最小構成とは、POSTの完了に必要な最低限のコンポーネントを持つ構成です。通常ラック サーバの場合、POSTのための最小構成は、PSU1、CPU1、A1スロットのメモリ モジュール、および拡張カードなしのデフォルトのライザーです。タワー サーバの場合、POST実行のための最小構成は、PSU1、CPU1、およびA1スロットのメモリ モジュールです。モジュラー サーバの場合、POST実行のための最小構成は、CPU1とA1スロットのメモリ モジュールです。
6. 電源ケーブルとビデオ ケーブルのみもう一度接続します。
7. サーバのPOSTを試みます。
   1. サーバがPOSTを完了した場合は、サーバの電源をオフにし、欠陥のある部品が見つかるまで、一度に1個ずつコンポーネントを接続していきます。
      欠陥のある部品を特定したら、その情報をもとにしてDellテクニカル サポートにお問い合わせください。
   2. 欠陥のある部品が特定できない場合は、次の手順に進みます。
8. サーバからハード ドライブ、光学ドライブ、およびテープ ドライブを取り外し、サーバのPOSTを試します。
   1. サーバがPOSTを完了した場合は、欠陥のあるハード ドライブが見つかるまで、ハード ドライブを一度に1台ずつ再度接続します。
      欠陥のある部品を特定したら、その情報をもとにしてDellテクニカル サポートにお問い合わせください。
   2. 欠陥のある部品が特定できない場合は、次の手順に進みます。
9. コントロール パネル コネクタを抜き差しします。
10. プロセッサーとヒートシンクが正しく取り付けられていることを確認します。
11. サーバがPOSTを完了しない場合は、ジャンパを使用してNVRAMをクリアします。
    詳細については、PowerEdgeマニュアルにある、お使いのシステムの『オーナーズ マニュアル』を参照してください。