高度なロード バランシングとリンクのフェールオーバー
注:このトピックは、Microsoft application agent対応のバックアップ/リストア操作でEthernet接続を使用している場合にのみ関連します。
高度なロード バランシングとリンクのフェールオーバー機能では、次の機能を使用できます。
- 複数のEthernetリンクを1つのインターフェイス グループに組み合わせる。
- Microsoft application agentにより、DDシステム上のインターフェイスを1つだけ登録。
インターフェイス グループが構成されている場合、Microsoft application agentは、登録されたインターフェイス上のDDシステムとネゴシエートしてデータを送信します。DDシステムがデータを受信する場合、データ転送ロードは、グループ内のすべてのインターフェイスでバランスが調整され、分散されます。
ロード バランシング機能は、インターフェイスをEthernetレベルの統合を使用して仮想インターフェイスに構成する方法と比較して、DDシステムに対する物理スループットが高くなっています。
DDシステムは、グループ内のすべてのインターフェイスで、複数のデータベース サーバーからの接続ロードのバランスを調整します。高度なロード バランシングとリンクのフェールオーバー機能は、Application Directソフトウェア層で作動します。この機能は、基礎となるネットワーク接続とシームレスに動作し、物理および仮想両方のインターフェイスをサポートします。
この機能は、インターフェイス上で対応中の接続の数に応じて、データ転送のロード バランシングを調整します。この機能では、バックアップ/リストア ジョブの接続のみのロード バランシングが調整されます。
DDシステム間のファイル レプリケーション接続は、ロード バランシングには含まれません。ターゲットDDシステムのIPアドレスは、1つだけ使用してください。
インターフェイス グループ(fgroup)から1つのインターフェイスを除外し、そのインターフェイスをソースおよびターゲットのDDシステム間のファイル レプリケーション パス用にリザーブする必要があります。
Microsoft application agentのインストールでは、DDシステムのインターフェイス グループ メンバーであるすべてのインターフェイスに常に接続できる必要があります。
高度なロード バランシングとリンク フェールオーバー機能は、他のネットワーク層統合およびフェールオーバー テクノロジーでも使用できます。統合フェールオーバー モードのDDシステムに接続するスイッチをデータベース サーバーと接続するリンクを配置できます。この構成は、エンド ツー エンドのネットワーク フェールオーバー機能を提供します。データベース サーバーとスイッチの間には、使用可能な任意の統合テクノロジーを使用できます。
また、高度なロード バランシングとリンク フェールオーバー機能は、VLANタグやIPエイリアスなど、DDシステム上の他のネットワーク層機能とも合わせて機能します。この機能では、より柔軟に、トラフィックを複数の仮想ネットワーク(DDシステムの同じ物理リンクで実行)に分離できます。
DDシステムでVLANタグおよびIPエイリアスを構成する方法の詳細については、DDOS管理ガイドを参照してください。
高度なロード バランシングとリンクのフェールオーバー機能には、次のメリットがあります。
- Microsoft application agentを実行するホストごとに1台のストレージ サーバーを登録する必要がなくなり、インストール管理の簡素化が可能になる。
- DDシステムの動作中にグループ内のインターフェイスの1つが応答を停止した場合、以降に受け取るバックアップ ジョブは、使用可能なインターフェイスにルーティングされます。
- グループ内の複数インターフェイスのバックアップ/リストア ジョブのロード バランシングによってリンク使用率を向上させる。
- インターフェイスのエラー時に、正常な操作リンクへの現在のすべてのジョブの透過的なフェールオーバーを実行する。このプロセスはジョブを中断しない。
高度なロード バランシングとリンクのフェールオーバーの構成 に、高度なロード バランシングおよびリンクのフェールオーバーの構成方法が記載されています。