クライアント パスのフェールオーバー
サーバーのダイナミック再バランシング ロジックは、クライアントに別のパスを使用するよう指示します。ただし、接続の現行パスを使用している間にクライアントでエラーが発生した場合、クライアントは別のパスを使用できます。
たとえば、8つのパスから成る接続のパス カタログを考えてみます。
/dev/sg21: (A, C, 0)
/dev/sg22: (A, C, 1)
/dev/sg23: (A, D, 0)
/dev/sg24: (A, D, 1)
/dev/sg25: (B, C, 0)
/dev/sg26: (B, C, 1)
/dev/sg27: (B, D, 0)
/dev/sg28: (B, D, 1)
サーバーは最初のパス選択でパス(A, C, 0)を選択します。DD BoostライブラリのDFC転送ロジックは、/dev/sg21にSCSIコマンドを使用して、接続のデータ送受信を開始します。
その後、ターゲット エンドポイントCからスイッチへのリンクが使用不可になります。DFC転送ロジックによって/dev/sg21に送られた以降のSCSIリクエストは、プロセスがSCSIリクエストをデバイスに送信できなかったことを示すエラー コードで失敗します。
この場合、DFC転送ロジックはデバイスのカタログを参照して、異なる物理コンポーネントによるパス、およびイニシエータとターゲット エンドポイントの異なる組み合わせを見つけます。DFC転送ロジックは、選択したパスでSCSIリクエストを再試行し、DFC転送ロジックがSCSIリクエストを正常に完了できるパスを見つけるまで、プロセスを繰り返します。