PowerShell cmdlet
Windows PowerShell cmdletインターフェイスを実行して、バックアップの一覧表示、マウント、削除などのバックアップおよびリストアの処理を実行できます。また、Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行して、特定の操作を実行するために必要な構成パラメーターをインポートすることもできます。対応するcmdletを使用して、バックアップ、バックアップの一覧表示、バックアップのマウント、リストアなどの操作の実行に使用できるオブジェクトにパラメーターをインポートします。
すべてのコマンドレットは標準の一般的なPowerShellパラメーターをサポートしています。『CommonParametersについて 』は、共通のPowerShellパラメーターに関する情報を提供します。
次のトピックには、PowerShell cmdletの詳細について記載されています。
Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用した構成ファイル パラメーターのインポート
Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用して、オブジェクトへの特定の操作を実行するために必要な構成パラメーターをインポートできます。
対応するcmdletを使用して、バックアップ、バックアップの一覧表示、バックアップのマウント、リストアなどの操作の実行に使用できるオブジェクトに構成パラメーターをインポートします。
注: PowerProtect Data Managerの統合された一元的なワークフローおよびセルフサービスのワークフローでは、構成ファイルを手動で作成する代わりに、-Backup パラメーターまたは-Restore パラメーターを使用してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行することができます。このcmdletは、必要な構成パラメーターをオブジェクトにインポートします。
Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用して構成ファイル パラメーターをインポートするには、次の構文を使用します。
<object> = Import-ExchangeBackupConfigFile [-ConfigFile [<configuration_file_path> ]] [-Backup [<switch_parameter> ]] [-Identity [<database_identity> ]] [-Restore <switch_parameter> ] [<common_parameters> ]
ここで、
<object>
他のcmdletで使用する構成パラメーターが含まれるオブジェクトを指定します。
-ConfigFile
指定された構成ファイルから構成パラメーターをインポートすることを指定します。このパラメーターを使用して、構成ファイルのパス名を指定します。
-Backup
Backup-Exchange cmdletを使用してバックアップを実行するために必要な構成パラメーターをインポートすることを指定します。このパラメーターは、セルフサービスのバックアップと一元的なバックアップの両方に対するPowerProtect Data Managerの統合バックアップ ワークフローに適用されます。
-Identity
このオプション パラメーターは、-Backup パラメーターと別には使用できません。このパラメーターは、Backup-Exchange cmdletを使用して、指定したデータベースのバックアップを実行するために必要な構成パラメーターをインポートすることを指定します。このパラメーターを使用して、データベースのIDを指定します。
-Restore
バックアップの一覧表示、マウント、リストアに必要な構成パラメーターをインポートすることを指定します。このパラメーターは、セルフサービスのバックアップと一元的なバックアップの両方に対するPowerProtect Data Managerの統合バックアップ ワークフローに適用されます。
<common_parameters>
次の一般的なPowerShellパラメーターの任意の組み合わせを指定する。
Verbose
Debug
ErrorAction
ErrorVariable
WarningAction
WarningVariable
OutBuffer
PipelineVariable
OutVariable
次のMicrosoftの記事では、一般的なPowerShellパラメーターに関する情報を説明しています。
『CommonParametersについて 』
cmdletについての詳細なヘルプ情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
help Import-ExchangeBackupConfigFile -full
構成ファイルのインポート コマンドの例 には、Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletの例が記載されています。
Exchange Server 2010へのEMCExchangeBackupRestore PowerShellモジュールのインポート
Exchange Server 2010で機能するバックアップ/リストアcmdletに対して、EMCExchangeBackupRestoreモジュールを手動でインポートする必要があります。
Exchange Server 2010のExchange管理シェルで、次のコマンドを実行します。
Import-Module EMCExchangeBackupRestore.psm1
Import-Module EMCExchangeBackupRestore.dll
Update-FormatData -AppendPath "C:\Program Files\DPSAPPS\MSAPPAGENT\PowerShell\Modules\EMCExchangeBackupRestore\EMCExchangeBackupRestore.Format.ps1xml"
注: EMCExchangeBackupRestoreモジュールをExchange Serverバージョン2010でインポートする必要があるだけです。
Backup-Exchange cmdletを使用したバックアップの実行
PowerShellのバックアップcmdlet(Backup-Exchange )を使用して、Data Domainサーバーに、Exchange Serverデータのブロックベースの完全バックアップおよび増分バックアップを実行できます。
スタンドアロンのExchange Serverをバックアップするには、次の構文を使用します。
[<configuration_object> ] | Backup-Exchange -BackupViaBlockBasedBackup -ClientName <FQDN_of_Exchange_Server> -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -DataDomainUser <Data_Domain_username> [<optional_parameters> ] ここで、
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerを使用して作成された保護ポリシーでセルフサービス バックアップを実行する場合は、-Backup パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトにバックアップ パラメーターをインポートします。
-ClientName <FQDN_of_Exchange_Server>
バックアップのインデックス作成に使用するExchange ServerのFQDNを指定します。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-BackupViaBlockBasedBackup
バックアップがブロックベースのバックアップであることを指定する。
-BackupViaBlockBasedBackup パラメーターに-BBB エイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
Data Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path>
バックアップ用Data Domainストレージ ユニットへのフル パスを指定する。Data Domainユーザーにはこのパスへの適切なアクセス権が必要。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
Backup-Exchange cmdletのオプション パラメーター には、Backup-Exchange cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
次のトピックには、スタンドアロン バックアップのBackup-Exchange cmdletの例が記載されています。
Database Availability Groupの統合バックアップを実行するには、次の構文を使用します。
[<configuration_object> ] | Backup-Exchange -BackupViaBlockBasedBackup -ClientName <FQDN_of_Exchange_Server_DAG> -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -DataDomainUser <Data_Domain_username> {[-BackupActive] | [-BackupPassive] | [-BackupPreferred]} [-IncludeStandaloneDatabases] [-ServerOrderList <comma_separated_list_of_servers> ] [<optional_parameters> ] ここで、
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerを使用して作成された保護ポリシーでセルフサービス バックアップを実行する場合は、-Backup パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトにバックアップ パラメーターをインポートします。
-ClientName <FQDN_of_Exchange_Server_DAG>
バックアップのインデックス作成に使用するDatabase Availability GroupインスタンスのFQDNを指定する。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-BackupViaBlockBasedBackup
バックアップがブロックベースのバックアップであることを指定する。
-BackupViaBlockBasedBackup パラメーターに-BBB エイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
Data Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path>
バックアップ用Data Domainストレージ ユニットへのフル パスを指定する。Data Domainユーザーにはこのパスへの適切なアクセス権が必要。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
{-BackupActive | -BackupPassive | -BackupPreferred}
(オプション)データベースのバックアップ設定をアクティブ(-BackupActive )、パッシブ(-BackupPassive )、優先(-BackupPreferred )のいずれかに指定します。
-IncludeStandaloneDatabases
(オプション)スタンドアロン データベースとパブリック フォルダー データベースをバックアップに入れるように指定する。
-ServerOrderList <comma_separated_list_of_servers>
(オプション)複数のコピーを選択する必要がある場合に、優先Exchange Server順リストを指定する。
複数のサーバーはコンマで区切る。
Backup-Exchange cmdletのオプション パラメーター には、Backup-Exchange cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
次のトピックには、統合バックアップのBackup-Exchange cmdletの例が記載されています。
Get-ExchangeBackup cmdletを使用したバックアップの一覧表示
PowerShell cmdlet(Get-ExchangeBackup )を使用して、Exchange Serverのバックアップとセーブ ファイルをData Domainサーバーに一覧表示できます。
Exchange Serverのバックアップとセーブ ファイルを一覧表示するには、次の構文を使用します。
[<configuration_object> ] | Get-ExchangeBackup -BackupViaBlockBasedBackup -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainUser <Data_Domain_username> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -ClientName <FQDN_of_Exchange_Server> [<optional_parameters> ]
ここで、
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerの一元的なワークフローおよびセルフサービスのワークフローでは、-Restore パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトに構成パラメーターをインポートします。
-BackupViaBlockBasedBackup
ブロックベースのバックアップを一覧表示するように指定する。
-BackupViaBlockBasedBackup パラメーターに、-BBB または-BlockBasedBackup のエイリアスを使用できます。
-ClientName <Exchange_Server_FQDN>
バックアップの一覧表示に使用するスタンドアロンのExchange Serverまたはデータベースの可用性グループ インスタンスのFQDNを指定します。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
Data Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path>
バックアップのクエリーをするためのData Domainストレージ ユニットへのフル パスを指定する。Data Domainユーザーにはこのパスへの適切なアクセス権が必要。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
注:
バックアップ数とネットワーク パフォーマンスによっては、Get-ExchangeBackup cmdletがバックアップを一覧表示するまでに、かなりの時間がかかる場合があります。
プロパティの長さが長いためにプロパティ値が完全には表示されず、規定の長さ以降がドットで表示されることがあります。この例では、FormatEnumerationLimit パラメーターおよびFormat-List パラメーターを使用してプロパティの表示域を広げ、プロパティ値全体を見ることができるようにします。
Get-ExchangeBackup cmdletのオプション パラメーター には、Get-ExchangeBackup cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
Get-ExchangeBackup cmdletの例 には、バックアップとセーブ ファイルを一覧表示するためのGet-ExchangeBackup cmdletの例が記載されています。
Remove-ExchangeBackup cmdletを使用したバックアップの削除
PowerShell cmdlet(Remove-ExchangeBackup )を使用して、Data Domainサーバー上のExchange Serverのバックアップを削除できます。
Exchange Serverのバックアップを削除するには、次の構文を使用します。
[<configuration_object> ] | Remove-ExchangeBackup -ClientName <Exchange_Server_FQDN> -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -DataDomainUser <Data_Domain_username> {-BackupID <backup_ID> | -Backup <backup_object> } [<optional_parameters> ]
ここで、
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerの一元的なワークフローおよびセルフサービスのワークフローでは、-Restore パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトに構成パラメーターをインポートします。
-ClientName <Exchange_Server_FQDN>
バックアップの一覧表示に使用するスタンドアロンのExchange Serverまたはデータベースの可用性グループ インスタンスのFQDNを指定します。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
Data Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path>
バックアップのクエリーをするためのData Domainストレージ ユニットへのフル パスを指定する。Data Domainユーザーにはこのパスへの適切なアクセス権が必要。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
{-BackupID <backup_ID> | -Backup <backup_object> }
削除するバックアップを指定する。次のパラメーターのうちの1つのみを選択する必要がある。
-BackupID は、バックアップIDを使用してバックアップを指定します。
-Backup は、バックアップ オブジェクトを使用してバックアップを指定します。
バックアップ オブジェクトまたはバックアップIDは、Backup-Exchange cmdletまたはGet-ExchangeBackup cmdletの出力から取得します。
Remove-ExchangeBackup cmdletのオプション パラメーター には、Remove-ExchangeBackup cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
次のトピックには、Exchange Serverのバックアップを削除するためのRemove-ExchangeBackup cmdletの例が記載されています。
PowerShell cmdletの出力からのバックアップ オブジェクトの読み取り
バックアップ(Backup-Exchange )、バックアップの一覧表示(Get-ExchangeBackup )、バックアップの削除(Remove-ExchangeBackup )を実行するcmdletの出力は、バックアップ オブジェクトです。
Get-ExchangeBackup cmdletおよびRemove-ExchangeBackup cmdletにより、バックアップ オブジェクトのアレイが一覧表示されます。
出力形式 には、表形式、リスト形式、およびワイド形式など、バックアップ操作用のPowerShell cmdletで使用できる出力形式の詳細について記載されています。
EMCExchangeBackupRestore.BackupData.ExchangeBackupDatabaseオブジェクトの属性 には、1個のデータベースでEMCExchangeBackupRestore.BackupData.ExchangeBackupDatabaseオブジェクトにより一覧表示されている情報が詳しく記載されています。
EMCExchangeBackupRestore.BackupData.ExchangeBackupオブジェクトの属性 には、データベース バックアップ オブジェクトのアレイでEMCExchangeBackupRestore.BackupData.ExchangeBackupオブジェクトにより一覧表示されている情報が詳しく記載されています。
Restore-Exchange cmdletを使用したバックアップのリストア
PowerShell cmdlet(Restore-Exchange )を使用して、次のタイプのデータベース リストアを実行できます。
通常のリストア:元のソース データベースに対するデータベースのリストア。
代替データベース リストア:ソース データベースとは異なる、別のデータベースに対するデータベースのリストア。
バックアップの一覧を表示し、次にバックアップIDを使用して必要なバックアップのみをリストアできます。Get-ExchangeBackup cmdletを使用したバックアップの一覧表示 には、バックアップを一覧表示する方法について記載されています。
Application Directを使用したExchange Serverのリストアのベスト プラクティス には、Application Direct を使用したExchange Serverのリストアのベスト プラクティスが記載されています。
リストア処理の前に、PowerShell cmdlet(set-mailboxdatabase )を実行して、バックアップからExchangeデータベースをリストアできるようにする必要があります。
set-mailboxdatabase cmdletを実行するには、次の構文を使用します。
set-mailboxdatabase <mailbox_database> -AllowFileRestore $true
ここで、
<mailbox_database>
リストア処理のターゲットとなるデータベースの名前を指定する。
-AllowFileRestore $true
データベースにリストア処理を許可することを指定する。
注: リストア処理をするターゲット データベースごとにこのコマンドを実行します。
set-mailboxdatabase cmdletの詳細については、Microsoftのドキュメントを参照してください。
Restore-Exchange cmdletを使用して通常のデータベース リストアおよび代替データベース リストアを行うには、次の手順を実行します。
データベースを元の場所にリストアするには、次の構文でRestore-Exchange cmdletを使用します(通常のリストア)。
[<configuration_object>] | Restore-Exchange -NormalRestore {-BackupID <backup_ID> [-Identity <identity> ] | -Backup <backup_object> } -ClientName <FQDN_of_Exchange_Server> -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -DataDomainUser <Data_Domain_username> <optional_parameters>
ここで、
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerの一元的なワークフローおよびセルフサービスのワークフローでは、-Restore パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトに構成パラメーターをインポートします。
-NormalRestore
データベースを元のソースの場所にリストアすることを指定する。
-NormalRestore パラメーターに-Restore エイリアスを使用できます。
{-BackupID <backup_ID> [-Identity <identity> ] | -Backup <backup_object> }
バックアップIDまたはオブジェクトのいずれかを使用してリストアするバックアップを指定する。次のオプションのうちの1つのみを選択する必要がある。
バックアップIDを使用するには、-BackupID <backup_ID> を指定します。任意で、-Identity <database_ID> を-BackupID で指定し、リストアする1個以上のデータベースのIDを指定します。
バックアップ オブジェクトを使用するには、-Backup <backup_object> を指定します。
バックアップIDおよびオブジェクトは、Backup-Exchange cmdletまたはGet-ExchangeBackup cmdletの出力から取得できます。
-ClientName <FQDN_of_Exchange_Server>
バックアップに使用されたクライアント名を指定する。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
バックアップを含むData Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath <Data_Domain_storage_path>
バックアップを含むData Domainストレージ ユニットのフル パスを指定する。Data Domainユーザーは、このパスに対する適切なアクセス権を持っている必要がある。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
Restore-Exchange cmdletのオプション パラメーター には、Restore-Exchange cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
次のトピックには、通常リストアのRestore-Exchange cmdletの例が記載されています。
次の構文でRestore-Exchange cmdletを使用して、データベースを代替の場所にリストアします(コピー リストア)。
注: コピーまたは代替データベースのリストアを実行する前に、ターゲット データベースが存在することを確認します。
[<configuration_object>] | Restore-Exchange -CopyRestore -BackupID <backup_ID> -Identity <identity> -RestoreDatabaseIdentity <target_identity> -ClientName <FQDN_of_Exchange_Server> -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -DataDomainUser <Data_Domain_username> [<optional_parameters> ]
ここで、
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerの一元的なワークフローおよびセルフサービスのワークフローでは、-Restore パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトに構成パラメーターをインポートします。
-CopyRestore
データベースを代替の場所にリストアすることを指定する。
-CopyRestore パラメーターに-Alternate エイリアスを使用できます。
-BackupID <backup_ID>
リストアするバックアップIDを指定する。バックアップIDは、Backup-Exchange cmdletまたはGet-ExchangeBackup cmdletの出力から取得できます。
-Identity <database_ID>
リストアする1つまたは複数のデータベースのIDを指定する。
-RestoreDatabaseIdentity <target_identity>
リストア先の代替データベースのターゲットIDを指定する。
-CopyRestore パラメーターに、-RestoreDB 、-Target 、-RDB 、-RestoreDatabaseID のエイリアスを使用できます。
-ClientName <FQDN_of_Exchange_Server>
バックアップに使用されたクライアント名を指定する。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
バックアップを含むData Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath <Data_Domain_storage_path>
バックアップを含むData Domainストレージ ユニットのフル パスを指定する。Data Domainユーザーは、このパスに対する適切なアクセス権を持っている必要がある。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
Restore-Exchange cmdletのオプション パラメーター には、Restore-Exchange cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
代替リストアの例 には、バックアップIDを使用して代替先にデータベースをリストアするためのRestore-Exchange cmdletの例が記載されています。
細分性の高いリストアの前に実行するMount-ExchangeBackup cmdletを使用したバックアップのマウント
ItemPointを使用して細分性の高いレベルのリストアを行う前に、Mount-ExchangeBackup cmdletを使用してバックアップをマウントする必要があります。バックアップがマウントされると、ItemPoint for Microsoft Exchange Serverを使用して、メールボックスやフォルダーなどの細分性の高いアイテムを参照およびリカバリできます。
バックアップをマウントするには、次の構文でMount-ExchangeBackup cmdletを使用します。
[<mount_object> = <configuration_object> ] Mount-ExchangeBackup {-BackupID <backup_ID> [-Identity <identity> ] | -Backup <backup_object> } -ClientName <FQDN_of_Exchange_Server> -DataDomainHost <Data_Domain_hostname> -DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path> -DataDomainUser <Data_Domain_username> [<optional_parameters> ]
ここで、
<mount_object>
(オプション)目的構成を使用する場合は、マウント オブジェクトの名前を指定します。
<configuration_object>
(オプション)Import-ExchangeBackupConfigFile cmdletを使用してインポート済みの目的構成を指定します。
注: PowerProtect Data Managerの一元的なワークフローおよびセルフサービスのワークフローでは、-Restore パラメーターを指定してImport-ExchangeBackupConfigFile cmdletを実行し、オブジェクトに構成パラメーターをインポートします。
{-BackupID <backup_ID> [-Identity <identity> ] | -Backup <backup_object> }
バックアップIDまたはオブジェクトのいずれかを使用してリストアするバックアップを指定する。次のオプションのうちの1つのみを選択する必要がある。
バックアップIDを使用するには、-BackupID <backup_ID> を指定します。任意で、-Identity <database_ID> を-BackupID で指定し、リストアする1個以上のデータベースのIDを指定します。
バックアップ オブジェクトを使用するには、-Backup <backup_object> を指定します。
バックアップIDおよびオブジェクトは、Backup-Exchange cmdletまたはGet-ExchangeBackup cmdletの出力から取得できます。
-ClientName <FQDN_of_Exchange_Server>
バックアップに使用されたクライアント名を指定する。
-ClientName パラメーターに、-C または-CN のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHost <Data_Domain_hostname>
バックアップを含むData Domainサーバーのホスト名を指定します。
-DataDomainHost パラメーターに、-S 、-SH 、-DDHost 、-StorageHost のエイリアスを使用できます。
-DataDomainHostPath /<Data_Domain_storage_path>
バックアップを含むData Domainストレージ ユニットのフル パスを指定する。Data Domainユーザーは、このパスに対する適切なアクセス権を持っている必要がある。
-DataDomainHostPath パラメーターに、-Path 、-DevicePath 、-StoragePath 、-StorageHostPath 、-DataDomainPath のエイリアスを使用できます。
-DataDomainUser <Data_Domain_username>
Data Domainユーザー名を指定する。
完全な認証情報は、ホストで認証されるロックボックスから取得される。-DDUser 、 -StorageUser
-DataDomainUser
パラメーターに、-DDUser または-StorageUser
のエイリアスを使用できます。
バックアップは、次のようなパスにマウントされています。
C:\Program Files\DPSAPPS\MSAPPAGENT\tmp\BBBMountPoint\131248297060279537_{4A60AF18-86ED-4BBD-A1C9-2618F1AC1041}_5832\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V15\Mailbox\DB2\
マウントされたアイテムは、ホストを再起動するとアンマウントされます。
Mount-ExchangeBackup cmdletのオプション パラメーター には、Mount-ExchangeBackup cmdletで使用できるオプション パラメーターが記載されています。
Mount-ExchangeBackup cmdletの例 には、Mount-ExchangeBackup cmdletの例が記載されています。
Mount-ExchangeBackup cmdletの出力からのマウント オブジェクトの読み取り には、Mount-ExchangeBackup cmdletの出力について記載されています。