ddbmexptoolコマンド
デフォルトでは、Microsoft application agent for Exchange Serverは、バックアップを30日間保存します。30日後、バックアップの有効期限が切れます。保存期間が経過すると、バックアップは期限切れになります。カスタム保存期間は、構成ファイルまたはバックアップコマンドで設定できます。
ddbmexptool コマンドを使用して、期限切れのバックアップを定期的にクリーン アップすることをお勧めします。バックアップの有効期限が切れた場合は、ddbmexptool コマンドを使用して期限切れのバックアップを削除します。
前提条件
ddbmexptool コマンドを使用して期限切れのバックアップを削除する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。
実行したバックアップのログがあること。
削除する期限切れバックアップが、期限切れではないバックアップに依存しているかどうかを手動でチェックしていること。
注: 期限切れバックアップが期限切れではないバックアップに依存している場合は、削除できない。ddbmexptool コマンドは、依存するバックアップをチェックしません。
構成ファイルを作成していること。
例えば、次の内容でC:\ddconfig.cfg 構成ファイルを作成します。
DEVICE_PATH=/artitest
DDBOOST_USER=ost
DEVICE_HOST=10.31.192.10
CLIENT=mw2k8x64sql2.nmmdev.com
DEBUG_LEVEL=0
LOCKBOX_PATH="C:\Program Files\DPSAPPS\common\lockbox"
注: DEVICE_HOST パラメーターについては、Data Domainサーバーの追加または構成時に、DataDomain Server フィールドで指定したものと同じホスト名または同じIPアドレスを指定します。ホスト名はFQDN形式で指定する必要があります(例:test1.contoso.com)。
ddbmexptoolコマンドを使用した期限切れバックアップの削除
期限切れのバックアップを削除するには、次の構文でddbmexptool コマンドを実行します。
ddbmexptool -k -n msapp_bbb -a "DDBOOST_USER=<DDBoost_user> " -a "DEVICE_PATH=<storage_unit> " -a "DEVICE_HOST=<name> " -a "CLIENT=<client_name> " [<optional_parameters> ]
ここで、
-k
期限切れのバックアップを削除することを指定する。
-n msapp_bbb
Exchange Serverアプリケーションのセーブセットを削除することを指定する。
-a "DEVICE_HOST=<name> "
データベースをバックアップしたストレージ ユニットを含むData Domainサーバーの名前を指定する。
-a "DEVICE_PATH=<storage_unit> "
データベースをバックアップしたストレージ ユニットの名前とパスを指定する。
a "DDBOOST_USER=<DDBoost_user> "
DD Boostユーザーのユーザー名を指定する。
-a "CLIENT=<client_name> "
バックアップに指定されたExchange Serverのホスト名を指定する。
注: -b および-e オプションを指定しない場合は、このコマンドですべての期限切れバックアップが削除されます。ただし、このコマンドは、Microsoftアプリケーション エージェントがバックアップ中に作成するメタデータ ファイルは削除しません。メタデータ ファイルのサイズはごく小さく、ホストのパフォーマンスに影響しません。メタデータ ファイルを削除するには、-d オプションを使用します。
ddbmexptool期限切れツールのオプション パラメーター では、ddbmexptool コマンドで使用できるオプション パラメーターを説明します。
次のddbmexptool コマンドの例を参照してください。
次のコマンドは、期限切れのバックアップをすべて削除します。ddbmexptool -k -n msapp_bbb -a "DDBOOST_USER=ost" -a "DEVICE_PATH=aru42" -a "DEVICE_HOST=10.31.194.120" -a "CLIENT=hmytest2.contoso.com"
次のコマンドは、EXCHANGE$DEST2008:testdb1という名前を持つすべての期限切れセーブセットを削除します。ddbmexptool -k -n msapp_bbb -a "DDBOOST_USER=ost" -a "DEVICE_PATH=msappstu7" -a "DEVICE_HOST=10.31.140.205" -a "CLIENT=vclus33.joy.com" -N EXCHANGE$DEST2008:testdb1
次のコマンドは、構成ファイルを使用します。ddbmexptool -k -n msapp_bbb -z C:\DD-Config-Details.txt
注: スケジュールに従って期限切れバックアップを自動的に削除するように、Windowsスケジューラーを使用してスケジュール設定されたバッチ スクリプトにddbmexptool コマンドを追加できます。