PowerProtect Microsoft Application Agent 19.15 Exchange Serverユーザー ガイド

DD Boostアクセス権の変更

DD Boostサービスが最初にDDシステムで有効化されると、すべてのデータベース サーバーがサービスにデフォルトでアクセスできるようになります。

ddboost accessコマンドを使用してこのデフォルトをオーバーライドし、特定のデータベース サーバーへのアクセスを制限します。

たとえば、次のコマンドを実行して、すべてのサーバーのデフォルトのアクセス パーミッションを削除し、2台の特定のデータベース サーバー（dbserver1.datadomain.comおよびdbserver2.datadomain.com）に新しいアクセス パーミッションを追加します。

# ddboost disable
# ddboost access del <client_list>
# ddboost clients add dbserver1.datadomain.com dbserver2.datadomain.com
# ddboost enable

コマンドの詳細については、DDOSコマンド リファレンス ガイドを参照してください。

これらのコマンドは、dbserver1.datadomain.comデータベース サーバーとdbserver2.datadomain.comデータベース サーバーのみがDD Boostサービスにアクセスできるようにアクセス制御を確立します。

これらコマンドでアクセス制御を確立できない場合は、ddboost enableコマンドを再実行して、すべてのホストがDD Boostサービスにアクセスできる、デフォルトのアクセス制御を設定します。このコマンドでアクセス制御を確立した場合、ddboost enableコマンドを再実行することによって有効になります。ddboost enableコマンドでは、アクセス制御リストを変更できません。

DD Boostのアクセス権を変更する場合は、次のガイドラインを考慮してください。

• DDシステムに対してバックアップ オペレーションが実行されていないことを確認する。バックアップ オペレーションを防ぐには、ddboost disableコマンドを実行する。
  注:DD Boostを無効化すると、すべてのデータベース サーバーへのデータ アクセスも無効化されます。
• クライアントの完全修飾ドメイン名、IPアドレス、解決可能なDNS名のみを指定する。
• ユーザー名を変更/削除した場合、アクセス権の変更は現行の操作には影響しない。たとえば、ddboost access delコマンドを実行してDD Boostのアクセス リストから現在のクライアントを削除しても、すでに進行中のバックアップは停止されません。アクセス権の変更によって、現行の操作が失敗することはない。
• アクセス権を変更した後、ddboost enableコマンドを実行してDD Boostを再度有効化し、変更されたアクセス権に関連する操作を許可する。

ddboost clients show configコマンドを実行して、DD Boostのアクセス権を持つデータベース サーバーを確認できます。コマンド出力が*の場合、すべてのデータベース サーバーにアクセス権があります。例：

# ddboost clients show config 

DD Boost access allowed from the following clients
*

# ddboost clients show config 

DD Boost access allowed from the following clients:
aehdb2
aehdb2.datadomain.com
aehdb3
aehdb3.datadomain.com
aehdb4
aehdb4.datadomain.com
aehdb5
aehdb5.datadomain.com

次のコマンドを実行して、アクティブなクライアント接続を確認します。

# ddboost show connections