DAGの統合バックアップ
DAG(データベースの可用性グループ)環境では、複数のExchange Serverに分散されている、データベースの複数のパッシブ コピーを格納できます。
DAG環境では、DAG名またはDAGノード名をクライアント名として使用して、統合バックアップを実行できます。
DAG環境内のアクティブまたはパッシブ データベース コピーをバックアップするとき、すべてのDAGは統合バックアップ方式を使用してフェールオーバー シナリオの処理を最適化します。統合バックアップ方式には、次の利点があります。
- パッシブ データベース コピーがExchange Server間で移動されるときでもパッシブ データベース コピーのバックアップを続行できる。
- 単一のセーブセットを使用して、スタンドアロンおよびパブリック フォルダーのメールボックス データベースを含む、すべてのDAGメンバーをバックアップできる。各ノードの個別のバックアップを実行する必要はありません。
Microsoft application agentは、Exchange ServerのIP DAG(管理用アクセス ポイントあり)とIPを使用しないDAG(管理アクセス ポイントなし)の統合バックアップをサポートします。
次の図は、Exchange DAG環境での統合バックアップを示しています。
図 1. Exchange DAG環境での統合バックアップ![Exchange DAG環境での統合バックアップ" width="400px" id="IMAGE_30ADE8BCF6824AFB8B0BC1B44EB12236"](https://dl.dell.com/content/guides/public/Html/pp-ms-agent_19.15_exchange_ug/images/GUID-DCE02642-A20C-4666-BDDA-093116445D11-low.png)