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Integrated Dell Remote Access Controller 9 ユーザーズ ガイド

簡易復元

簡易復元では、簡易復元フラッシュ メモリーを使用してデータをバックアップします。マザーボードを交換し、システムの電源を入れると、BIOSによりiDRACのクエリーが行われ、バックアップ データを復元するように求められます。最初のBIOS画面では、サービス タグ、ライセンス、UEFI診断アプリケーションを復元するように求められます。2番目のBIOS画面では、システム構成の設定を復元するように求められます。最初のBIOS画面でデータの復元を行わないことを選択し、かつ、別の方法によってサービス タグを設定しなかった場合、最初のBIOS画面がもう一度表示されます。2番目のBIOS画面は一度だけ表示されます。

注:
  • システム構成の設定は、再起動時のシステム インベントリーの収集(CSIOR)が有効になっている場合にのみバックアップされます。Lifecycle ControllerおよびCSIORが有効になっていることを確認します。
  • システム消去では、簡易復元フラッシュ メモリーのデータは消去されません。
  • システム消去を実行すると、SDPMのデフォルト メモリー サイズは32 GBに設定されます。SPDMのデフォルト メモリー サイズ属性は、GUI構成Bios設定メモリー設定パーシステント メモリーソフトウェア デファインド パーシステント メモリーに移動して確認できます。
  • 簡易復元では、ファームウェア イメージ、vFlashデータ、またはアドイン カード データなどの他のデータはバックアップされません。
  • iDRACがiLKMモードの場合には、システム消去を実行できません。システム消去を実行するには、iLKMを無効にします。
注:マザーボードを交換する際は、手動で水冷または空冷を選択する必要があります。これらのオプションを誤って選択すると、プラットフォームの温度の問題が発生します。このような場合は、リカバリーのためにDellテクニカル サポートに問い合わせてください。

サーバーのシステム ボードを交換後、簡易復元により、以下のデータを自動的に復元できます:

  • システム サービス タグ
  • 資産タグ
  • ライセンス データ
  • UEFI 診断アプリケーション
  • システム構成の設定 — BIOS、iDRAC、NIC
注:iDRACリリース3.00.00.00以降のサーバーでは、5分後に簡易復元が自動的に開始され、ユーザーの介入が不要です。

復元動作にかかる時間の詳細は、次のとおりです。

  • 診断情報、システム イベント ログ(SEL)、OEM IDモジュールなどのシステム コンテンツの復元は、通常1分間未満で終了します。
  • システム構成データ(iDRAC、BIOS、NIC)の復元には数分間(場合によっては10分間程度)かかる可能性があります。
注:この間プログレス バーを含めて何も表示されず、構成の復元が完了するまでにサーバーが数回再起動される可能性があります。

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