Integrated Dell Remote Access Controller 9 ユーザーズ ガイド

外部構成のインポートまたは自動インポート

外部構成とは、物理ディスクにある1つのコントローラーから別のコントローラへ移動されたデータです。移動された物理ディスクにある仮想ディスクは、外部構成と見なされます。

物理ディスクの移動後に仮想ディスクが失われないように、外部構成をインポートできます。準備完了状態または劣化状態の仮想ディスクが含まれる場合、あるいはインポート可能かすでに存在している仮想ディスク専用のホット スペアが含まれる場合にのみ、外部構成をインポートできます。

すべての仮想ディスク データが存在する必要がありますが、仮想ディスクが冗長RAIDレベルを使用している場合、追加の冗長データは不要です。

たとえば、外部構成にRAID 1仮想ディスク内のミラーの一方の側のみが含まれている場合、仮想ディスクは縮退状態でありインポートができます。3台の物理ディスクを使用して元々RAID 5として設定された1台の物理ディスクのみが外部構成に含まれている場合、そのRAID 5仮想ディスクは障害状態になり、インポートできません。

仮想ディスクに加え、外部構成は、1 つのコントローラ上のホットスペアとして割り当てられてから別のコントローラに移動された物理ディスクから構成される場合があります。外部構成のインポート タスクでは、新しい物理ディスクをホット スペアとしてインポートします。物理ディスクが以前のコントローラで専用ホットスペアとして設定されているが、ホットスペアが割り当てられた仮想ディスクが外部構成内に存在しなくなっているという場合、その物理ディスクはグローバルホットスペアとしてインポートされます。

ローカル キー マネージャー(LKM)を使用してロックされた外部設定が検出された場合、iDRACで外部設定のインポート操作を実行することはできません。CTRL-Rを使用してドライブのロックを解除してから、iDRACから外部構成をインポートする必要があります。

外部構成のインポートタスクは、コントローラーが外部構成を検出した場合にのみ表示されます。物理ディスクの状態をチェックして、物理ディスクに外部構成（仮想ディスクまたはホットスペア）が含まれているかどうかを確認することもできます。物理ディスクの状態が 外部 で、物理ディスクにすべてまたは一部の仮想ディスクが含まれているか、またはホットスペアが割り当てられている場合。

PERC9コントローラーは、ユーザーの操作を必要としない外部構成の自動インポートをサポートしています。自動インポートは有効または無効にできます。有効の場合、手動で操作しなくても、検出された外部構成をPERCコントローラーで自動インポートできます。無効の場合、PERCは外部構成を自動でインポートしません。

外部構成をインポートするには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。

このタスクは、HBAモードで実行されているPERCハードウェア コントローラーではサポートされません。

次の場合に外部構成を管理できます。

• 構成内のすべての物理ディスクが取り外され、再度挿入されている。
• 構成内の一部の物理ディスクが取り外され、再度挿入されている。
• 仮想ディスク内のすべての物理ディスクが取り外され（ただし、取り外しは同時には行われなかった）、再度挿入されている。
• 非冗長仮想ディスク内の物理ディスクが取り外されている。

インポートを検討している物理ディスクには以下の制約が適用されます。

• 物理ディスクのドライブ状態は、外部構成がスキャンされた時点から、実際のインポートが行われるまでに変更される可能性があります。外部インポートは、［未設定良好］状態のドライブでのみ実行されます。
• 故障状態またはオフライン状態のドライブはインポートできません。
• 8台を超える外部ドライブが存在する場合、ファームウェアでは外部設定のインポートまたはクリアはできません。