この機能は、iDRAC EnterpriseまたはDatacenterライセンスでのみ使用可能です。
RFSマウントは、読み取り書き込み属性の変更が可能で、racadm/redfishからのみサポートされています。
注:RFSを使用する前に、ネットワーク帯域幅が1 MB/秒以上であることを確認してください。
リモート ファイル共有1 (RFS1)
リモート ファイル共有1 (RFS1)機能は、iDRACの仮想メディア実装を使用します。
イメージ ファイルがRFS1機能を使ってマウントされている場合、ホスト オペレーティング システムで2つの仮想メディアの仮想ディスク ドライブを認識できます。.imgファイルがマッピングされている場合、イメージ ファイルはフロッピー/ハード ディスク仮想ドライブとしてオペレーティング システムに表示されます。.isoファイルがマッピングされている場合、イメージ ファイルはCD/DVD仮想ドライブとしてオペレーティング システムに表示されます。未使用の仮想ドライブは、空のドライブとしてオペレーティング システムに表示されます。仮想メディア クライアントではイメージまたはハード ドライブを両方の仮想ドライブにマッピングできますが、RFSでは一度に1つの仮想ドライブしか使用できません。RFSと仮想メディアの機能は相互排他的です。
注:
- RFS1は、接続されているイメージに基づいて、アクティブな仮想メディア セッションがない場合に、仮想光学ドライブまたはフロッピー ドライブとして表示されます。
- アクティブな仮想メディア セッションがある場合は、RFS1が仮想ネットワーク ファイル1として表示されます。これは、仮想光学ドライブと仮想フロッピー ドライブが仮想メディアで使用されるためです。
RFS1に接続するには、必要なすべての情報を入力して、接続をクリックします。RFS1の接続を解除するには、接続解除をクリックします。必須入力フィールドの情報の詳細については、iDRAC UIのオンライン ヘルプを参照してください。
注:
- RFS接続のiDRACタイムアウトは55秒です。55秒以上かかる接続がある場合は、タイムアウト エラーが発生する可能性があります。
- HTTP/HTTPS共有の基本認証とダイジェスト認証がサポートされています。
- RFS 機能がライセンスされていない場合、接続は無効になります。接続解除オプションは、ライセンス状態にかかわらず常に利用可能です。既存のRFS接続を接続解除するには、接続解除をクリックします。
シナリオ
- 仮想メディア クライアントが起動していないときにRFS接続の確立を試みると、接続が確立され、ホスト オペレーティング システムでリモート イメージを利用できるようになります。
- RFS接続がアクティブでないときに仮想メディア クライアントの起動を試みると、クライアントは正常に起動します。その後、仮想メディア クライアントを使用して、デバイスとファイルを仮想メディア仮想ドライブにマッピングできます。
- RFS1セッションがアクティブなときに、vMedia接続の確立を試みると、vMedia接続は拒否されます。
- 仮想メディア クライアントがアクティブなときに、RFS接続を確立しようとすると、仮想メディアおよび仮想ネットワーク ファイル1に割り当てられた仮想光学ドライブ/仮想フロッピーがRFSに割り当てられる可能性があります。
リモート ファイル共有2 (RFS2)
RFS2は、リリース バージョン6.00.02.00以降でのみサポートされています。
注:RFS2は、PowerEdge R6415、PowerEdge R7415、およびPowerEdge R7425サーバーではサポートされていません。
リモート ファイル共有2 (RFS2)は、RFS1および仮想メディアに依存していません。RFS2には、RFS1に依存しない属性の独自のコピーがあります。RFS2イメージ オプションの動作は、すべてのiDRACインターフェイス上の既存RFS1と同じです。どちらも個別に接続/切断できます。RFS2は、[有効/無効]および[接続モードRFS2]属性を使用して制御されます。
RFS2仮想ネットワーク ファイル2で起動するには、起動オプションから仮想ネットワーク ファイル2を選択します。仮想メディアの起動は、有効にしてもRFS2に影響しません。
必要な情報を入力し、接続をクリックしてRFS2に接続し,ます。切断解除をクリックしてRFS2から切断します。
RFS1でHTTPS証明書をアップロード/削除すると、RFS2でも証明書がアップロード/削除されます。この証明書はiDRACのID用であり、複数のRFSまたは共有接続で同じであり続けるためです。
RFSの接続ステータスはiDRACログで確認できます。接続されると、RFSマウントされた仮想ドライブは、iDRACからログアウトしても切断されません。iDRACがリセットされた場合、またはネットワーク接続が切断された場合は、RFS接続が終了します。RFS接続を終了させるには、CMCOME ModularおよびiDRACでWebインターフェイスおよびコマンドライン オプションも使用できます。CMCからのRFS接続は、iDRACの既存のRFSマウントよりも常に優先されます。
アクティブなRFS接続があり、仮想メディアの接続モードの設定が連結または自動連結になっているときiDRACファームウェア バージョンをアップデートする場合、iDRACは、ファームウェアのアップグレードが完了しiDRACが再起動した後でRFS接続の再確立を試みます。
アクティブなRFS接続があり仮想メディアの接続モードの設定が分離になっているときにiDRACファームウェア バージョンをアップデートする場合、iDRACは、ファームウェアのアップグレードが完了してiDRACが再起動した後にRFS接続の再確立を試みません。
注:
- CIFSとNFSは、IPv4とIPv6の両方のアドレスをサポートします。
- FQDNを指定してIPv6でリモート ファイル共有に接続する場合は、HTTPSサーバーのIPv4を無効化する必要があります。
- iDRACにIPv4とIPv6の両方が設定されている場合、DNSサーバーには、iDRACホスト名を両方のアドレスに関連付けたレコードを含めることができます。iDRACでIPv4オプションが無効になっている場合は、iDRACが外部IPv6共有にアクセスできない可能性があります。DNSサーバーに引き続きIPv4レコードが含まれている可能性があるため、DNSの名前解決でIPv4アドレスを返すことがあります。このような場合は、iDRACでIPv4オプションを無効にするときにDNSサーバーからIPv4 DNSレコードを削除することをお勧めします。
- CIFSを使用していて、Active Directoryドメインの一部である場合は、イメージ ファイル パスにIPアドレスとともにドメイン名を入力します。
- NFS共有からファイルにアクセスする場合は、次の共有許可を設定します。iDRACインターフェイスは非ルート モードで実行するため、これらの許可が必要になります。
- Linux:共有許可が少なくともその他アカウントの読み取りに設定されていることを確認します。
- Windows:共有プロパティのセキュリティタブに移動し、全員をグループ名またはユーザー名フィールドと読み取りと実行特権に追加します。
- 管理下システムでESXiが実行されていて、RFSを使用してフロッピー イメージ(.img)をマウントした場合、ESXiオペレーティング システムでは連結されたフロッピー イメージを使用できません。
- iDRAC vFlash機能とRFSには、関連性がありません。
- ネットワーク共有ファイル パスでは、英語のASCII文字のみがサポートされています。
- 仮想メディアがRFSを使用して接続されている場合は、オペレーティング システム ドライブの取り出し機能がサポートされません。
- CMCのWebインターフェイスでは、HTTPまたはHTTPS経由のRFS機能は使用できません。
- iDRAC IPに1分を超えてアクセスできない場合、RFSが切断されることがあります。ネットワークが稼働したら、再マウントを試みてください。
- ネットワーク共有設定を指定する場合は、ユーザー名とパスワードに特殊記号を使用しないようにするか、特殊文字をパーセント エンコードすることが推奨されます。
- ユーザー名、パスワード、イメージ ファイル パスの各フィールドで使用できる文字は次のとおりです。
- A~Z
- a~z
- 0~9
- 次の特殊文字:_:? < > / \ :* | @
- 空白
- HTTPの場合は、次の文字を使用しないでください:! @ # % ^。これらの文字は、他の共有タイプでサポートされています。ただし、互換性を保つため、推奨される文字を使用してください。
RFS経由のフォルダー マウント
iDRACリリース6.10.00.00以降では、iDRACはRFS経由の直接フォルダー マウントをサポートします。この機能を使用すると、ISO/IMGファイルに変換せずに直接フォルダーを接続できます。
注:
- この機能は、iDRAC EnterpriseまたはDatacenterライセンスで使用可能です。
- フォルダーの接続は、NFSとCIFS共有を介してのみ可能です。HTTP/HTTPS共有はサポートされていません。
- 接続するNFS/CIFSフォルダーの最大サイズは1 GBであり、サブ フォルダーの最大数は1000に制限されます。
- 空のフォルダーをマッピングすることはできません。
次のシナリオでは、RFS1とRFS2がBIOS起動順序でどのようにリストされるかについて説明します。
シナリオ1:
仮想メディアがすでに仮想コンソールを使用して接続されている場合、BIOS起動順序ではイメージ タイプに応じて仮想光学ドライブまたは仮想フロッピー ドライブとしてデバイスが表示されます。RFS 1デバイスが接続されると、BIOS起動順序では仮想ネットワーク ファイル1として表示されます。RFS 2デバイスの場合、BIOS起動順序では仮想ネットワーク ファイル2として表示されます。
シナリオ2:
仮想メディアが接続されていないときにRFS 1デバイスを接続すると、BIOS起動順序では、イメージ タイプに応じて仮想光学ドライブまたは仮想フロッピー ドライブとして表示されます。RFS 2デバイスを接続すると、BIOS起動順序で仮想ネットワーク ファイル2として表示されます。
シナリオ3:
仮想メディアが接続されておらず、RFS1が以下に接続されている場合:
- ISOイメージ用の仮想光学ドライブ
- IMGイメージ用仮想フロッピー ドライブ
RFS1セッションがアクティブであるため、仮想メディア セッションはブロックされます。
仮想メディアが接続され、RFS1が接続されている場合、RFS1はISO/IMGイメージの両方で仮想ネットワーク ファイル1としてリストされます。これは、一度に1つのみ許可する既存のvMediaおよびRFSとの互換性を維持するためです。RFS2は、仮想メディアとRFS1に関係なく、仮想ネットワーク ファイル2としてリストされます。