データ プロセッシング ユニット(DPU)
データ プロセッシング ユニット(DPU)は、ARMコア、NIC ASIC、アクセラレーション エンジンで構成されるシステム オン チップです。DPUはプログラム可能で、オペレーティング システムを実行する能力も持ち合わせています。リリース6.00.30.00以降では、DPUサポートがiDRACに追加されています。DPUは、ハイパーバイザーまたはOSから独立したCPUコアとネットワーク接続を組み合わせて、アクセラレーションとオフロード サービスを可能にします。DPUは、柔軟性、プログラム可能性、広範なサービスをホストする機能によって、従来のオフロード エンジンと区別されます。
注:DPUにはiDRAC9 EnterpriseまたはDatacenterライセンスが必要です。
DPUを使用すると、次のようなメリットがあります。
- インフラストラクチャ サービスをホスト オペレーティング システムやアプリケーションから分離
- ホスト アプリケーション環境とは独立した新しいサービスを提供する環境を実現可能
- ハードウェア アクセラレーションにより、データ集約型の操作をワイヤスピードで実行
- サーバー/x86 CPUコアを解放して、お客様のアプリケーションのシングル ソケットおよびスモール フォーム ファクター エッジ プラットフォームを実現
DPUオペレーティング システムが起動すると、追加のPCIe機能を初期化できます。したがって、BIOS PCIe列挙(およびホストOS/ハイパーバイザー起動プロセス)は、DPUオペレーティング システムが起動または準備が整った後にのみ発生します。
iDRACでは、各DPU対応スロットに対してDPU OS Ready Mode(起動同期)を設定できます。以下の値があります。
- 有効:DPUは、BIOS PCIe列挙とホストOS/ハイパーバイザー起動プロセスの保持に参加します。
- 無効:DPUは、BIOS PCIe列挙とホストOS/ハイパーバイザー起動プロセスの保持には関与しません。
DPUについて考慮すべきポイント:
- DPU対応のスロットはわずかです。iDRACでは、これらのスロットに対してDPU起動同期を単独で設定できます。
- DPU起動同期設定はスロットベースです(IDベースではない)。つまり、DPUデバイスを別のスロットに移動した場合、デバイスは新しく挿入されたスロット構成に従って作動します。
- DPU起動同期設定は、DPUデバイスが存在しない場合でも構成できます。
- 検出後、スロットにDPUデバイスが取り付けられていない場合、DPU起動同期設定は有効になりません。
- 個々のDPU OS Readyと全体的なDPU OS ReadyがLCLで報告されます。
DPUの主な機能は次のとおりです。
DPUのインベントリーと監視
iDRACシステム インベントリーは、DPUコア、周辺機器、インストール済みオペレーティング システムの正常性の監視中、DPUの製造元とモデルを提供します。GETは、インベントリー情報を取得するために使用されます。このアクションにより、許可されていないデバイスが不正にインストールされないようにします。GET操作を使用して、DPUの正常性を定期的に確認できます。システムが正常である場合は、ペイロードの応答とステータスのアップデートを返して正常性のアップデートを提供します。
悪意のある、または偶発的なDPUオペレーティング システムのインストールを検出するには、GET操作を使用します。GET操作を使用すると、DPU OSのオペレーティング システム名、ベンダー名、バージョン、ステータスを取得できます。
インストールされているDPUは、GUIのから表示できます。
Redfish
Redfishを使用すると、1回限りの起動構成を設定できます。この構成は、再起動時に1回のみ構成値を使用してDPUを起動するために使用されます。次回の再起動時には、DPU起動は構成済みの起動順序に基づいて実行されます。Redfishでは、ARM-UEFIおよびBMCファームウェアのアップデートも可能です。詳細については、developer.dell.comを参照してください。
シリアル コンソール
RACADMを使用してシリアル コントロールにアクセスするには、iDRAC SSHにログインします。 Racadm> console dpu
調整されたシャットダウン
ESXi OSシャットダウン プロセスは、内部でDPU ESXioをシャットダウンして、ESXioファイルを破損から保護します。