OSからiDRACへのパススルーの有効化または無効化
ネットワークドーターカード(NDC)または内蔵 LAN On Motherboard(LOM)デバイスがあるサーバでは、OS から iDRAC へのパススルー機能を有効にできます。この機能は、共有LOM、専用NIC、またはUSB NICを介してiDRACとホスト オペレーティング システム間の高速双方向インバンド通信を提供します。この機能は、iDRAC EnterpriseまたはDatacenterライセンスで使用できます。
注:iDRACサービス モジュール(iSM)は、オペレーティング システムからiDRACを管理するための多くの機能を提供します。詳細については、
iDRACサービス モジュール ページにある『iDRACサービス モジュール ユーザー ガイド』を参照してください。
専用NIC経由で有効にした場合は、ホスト オペレーティング システムでブラウザーを起動してから、iDRAC Webインターフェイスにアクセスできます。ブレードサーバの専用 NIC は、Chassis Management Controller 経由です。
専用 NIC または共有 LOM の切り替えには、ホストオペレーティングシステムまたは iDRAC の再起動またはリセットは必要ありません。
このチャネルは以下を使用して有効化できます。
- iDRAC Webインターフェイス
- RACADM または WSMan(ポストオペレーティングシステム環境)
- iDRAC 設定ユーティリティ(プレオペレーティングシステム環境)
ネットワーク設定をiDRAC Webインターフェイスから変更した場合は、OSからiDRACへのパススルーを有効化する前に、少なくとも10秒間待つ必要があります。
RACADM、WSMan、または Redfish を介してサーバ設定プロファイルを使用してサーバを設定していて、ネットワーク設定をこのファイル内で変更した場合、OS から iDRAC へのパススルー機能を有効化する、または OS ホスト IP アドレスを設定するためには、15 秒間待つ必要があります。
OS から iDRAC へのパススルーを有効化する前に、以下を確認してください。
- iDRAC は、専用 NIC または共有モードを使用するように設定されている。(NIC の選択が、LOM の 1 つに割り当てられていることを意味する。)
- ホスト オペレーティング システムとiDRACが同一サブネットおよび同一VLAN内にある。
- ホストオペレーティングシステム IP アドレスが設定されている。
- OS から iDRAC へのパススルー機能をサポートするカードが装備されている。
- 設定権限がある。
この機能を有効にする場合は、以下に留意してください。
- 共有モードでは、ホストオペレーティングシステムの IP アドレスが使用されます。
- 専用モードでは、ホストオペレーティングシステムの有効な IP アドレスを指定する必要があります。複数の LOM がアクティブになっている場合は、最初の LOM の IP アドレスを入力します。
OS から iDRAC のパススルー機能が有効化後も機能しない場合は、次の点をチェックするようにしてください。
- iDRAC 専用 NIC ケーブルが正しく接続されている。
- 少なくとも 1 つの LOM がアクティブになっている。
注:デフォルト IP アドレスを使用します。USB NICインターフェイスのIPアドレスがiDRACまたはホストOS IPアドレスと同じネットワーク サブネット内にないことを確認してください。このIPアドレスがホスト システムまたはローカル ネットワークのその他インターフェイスのIPアドレスと競合する場合は、そのIPアドレスを変更する必要があります。
注:USB NICが無効状態のときにiDRACサービス モジュールを起動すると、iDRACサービス モジュールは、USB NIC IPアドレスを169.254.0.1に変更します。
注:169.254.0.3 および 169.254.0.4 の IP アドレスは使用しないでください。これらの IP アドレスは、A/A ケーブル使用時の前面パネルの USB NIC ポート用に予約されています。
注:NIC チーミングが有効になっている場合、LOM パススルーを使用してホストサーバから iDRAC にアクセスすることはできません。iDRAC には、iDRAC USB NIC を使用してホストサーバ OS から、または iDRAC 専用 NIC 経由で外部ネットワークからアクセスできます。