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Integrated Dell Remote Access Controller 9 ユーザーズ ガイド

iDRAC Service Module監視機能

iDRAC Service Module (iSM)は、次の監視機能を備えています。

表 1. iSMでサポートされる機能次の表は、iSMが異なる状態でサポートする機能を示しています。
実行中 実行中(限定的な機能)
ネットワーク属性に対する Redfish プロファイルのサポート ホスト OS でのサービス
iDRAC ハードリセット OS 情報
ホスト OS(実験的機能)経由の iDRAC アクセス 自動システム回復
インバンドiDRAC SNMPアラート サービス モジュールによるiDRACハード リセットの実行の許可
オペレーティングシステム(OS)情報の表示 該当なし
Lifecycle Controller ログのオペレーティングシステムログへの複製 該当なし
システムの自動リカバリオプションの実行 該当なし
Windows Management Instrumentation(WMI)管理プロバイダの設定 該当なし
SupportAssist Collection との統合。
注:この機能はiDRAC Service Moduleバージョン2.0以降がインストールされている場合にのみ利用可能です。
該当なし
NVMe PCIe SSD の取り外し準備。
注:詳細については、Dell iDRAC Service Moduleのサポートページを参照してください。
該当なし
リモートサーバのパワーサイクル 該当なし

ネットワーク属性に対する Redfish プロファイルのサポート

iDRAC Service Module v2.3以降では、iDRACに対する追加のネットワーク属性が提供されます。これは、iDRACからRESTクライアントを通じて取得できます。詳細については、iDRAC Redfish プロファイルサポートを参照してください。

オペレーティング システム情報

OpenManage Server Administrator は現在、オペレーティングシステムの情報とホスト名を iDRAC と共有しています。iDRAC Service Moduleは、同様の情報(OS名、OSバージョン、完全修飾ドメイン名(FQDN)など)をiDRACに提供します。デフォルトでは、このモニタリング機能は有効になっています。OpenManage Server Administrator がホスト OS にインストールされている場合、この機能は無効になっていません。

iSM バージョン 2.0 以降では、オペレーティングシステムの情報機能が OS ネットワークインターフェイスの監視によって強化されています。iDRAC 2.00.00.00でiDRAC Service Moduleのバージョン2.0以降を使用すると、オペレーティング システムのネットワーク インターフェイスの監視が開始されます。この情報は、iDRAC Webインターフェイス、RACADM、またはWSManを使用して表示できます。

OS ログへの Lifecycle ログの複製

iDRAC でこの機能を有効にすると、それ以降、Lifecycle Controller ログを OS ログに複製できます。これは、OpenManage Server Administrator によって実行されるシステムイベントログ(SEL)の複製と同様の機能です。OSログ オプションがターゲットとして選択されているすべてのイベント(警告ページ内、同様のRACADM内、またはWSManインターフェイス内)は、iDRAC Service Moduleを使用してOSログに複製されます。OS ログに含められるデフォルトのログのセットは、SNMP の警告またはトラップに設定されたものと同じです。

iDRAC Service Moduleは、オペレーティング システムが作動していない時に発生したイベントもログに記録します。このiDRAC Service Moduleが実行するOSのログの記録は、Linuxベースのオペレーティング システム向けのIETF syslog規格に基づいています。

注:iDRAC Service Moduleバージョン2.1からは、iDRAC Service Moduleインストーラーを使用して、Windows OS ログ内でのLifecycle Controllerログのレプリケーション場所を設定できます。場所の設定は、iDRAC Service Moduleのインストール時、またはiDRAC Service Moduleインストーラーの変更時に行うことができます。

OpenManage Server Administrator がインストールされている場合は、この監視機能は、OS のログ内の SEL エントリの重複を避けるために無効に設定されます。

注:Microsoft Windows では、アプリケーションログではなくシステムログに iSM イベントが記録される場合、Windows イベントログサービスを再起動するか、またはホスト OS を再起動します。

システムの自動リカバリオプション

自動システムリカバリ機能は、ハードウェアベースのタイマーです。ハードウェアに障害が発生した場合、通知されないことがありますが、電源スイッチがアクティブ化されたかのようにサーバがリセットされます。ASR は、継続的にカウントダウンするタイマーを使用して実装されています。正常性監視は、カウンタがゼロにならないようカウンタを頻繁にリロードします。ASR がゼロまでカウントダウンすると、オペレーティングシステムがハングアップしたとみなされ、システムは自動的に再起動を試行します。

再起動、電源の入れ直し、指定時間経過後のサーバの電源オフといった、システムの自動リカバリ操作を実行できます。この機能を有効にできるのは、オペレーティングシステムのウォッチドッグタイマーが無効になっている場合のみです。OpenManage Server Administrator がインストールされていると、この監視機能は、ウォッチドッグタイマーとの重複を避けるため、無効になります。

Windows Management Instrumentation プロバイダ

WMI は Windows ドライバモデルに対する拡張機能のセットであり、オペレーティングシステムインターフェイスを提供し、これを介して計装コンポーネントが情報と通知を提供します。WMI は、サーバハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションを管理するための Distributed Management Task Force(DMTF)に基づいて Microsoft が実装した Web-Based Enterprise Management(WBEM)規格および Common Information Model(CIM)規格です。WMIプロバイダーは、Microsoft System Centerなどのシステム管理コンソールとの統合に役立ち、Microsoft Windowsサーバーを管理するためのスクリプト作成を可能にします。

iDRAC で WMI オプションを有効または無効にすることができます。iDRACは、iDRAC Service Moduleを通じてWMIクラスを公開し、サーバーの正常性情報を提供します。デフォルトでは、WMI 情報機能は有効になっています。iDRAC Service Moduleは、WMIを通じてWSMan監視クラスをiDRACに開示します。クラスは、root/cimv2/dcimネームスペースで公開されています。

これらのクラスには、標準の WMI クライアントインターフェイスを使用してアクセスできます。詳細については、プロファイルマニュアルを参照してください。

このコンテンツは、DCIM_iDRACCardStringおよびDCIM_iDRACCardIntegerクラスを使用してWMI情報機能がiDRAC Service Moduleに提供する機能を示しています。サポートされるクラスとプロファイルの詳細については、Dellサポート にあるWSManプロファイルのマニュアルを参照してください。

以下にリストされた属性は、必要な権限を持つユーザー アカウントの設定に使用されます。

表 2. ユーザー アカウントと権限以下にリストされた属性は、必要な権限を持つユーザー アカウントの設定に使用されます。
属性名 WSMAN-Class 権限 ライセンス 説明 サポートされる操作
ユーザー名 DCIM_iDRACCardString 書き込み権限:ConfigUsers、ログイン読み取り権限:ログイン 基本 16ユーザー:Users.1#UserName~Users.16#UserName Enum、Get、Invoke
パスワード DCIM_iDRACCardString 書き込み権限:ConfigUsers、ログインRead Privileges:ログイン 基本 Users.1#Password~Users.16#Password Enum、Get、Invoke
権限 DCIM_iDRACCardInteger 書き込み権限:ConfigUsers、ログインRead Privileges:ログイン 基本 Users.1#Password~Users.16#Password Enum、Get、Invoke
  • Enumerate または前述のクラスでのGet操作によって、属性に関連するデータが提供されます。
  • 属性を設定するには、 ApplyAttributeまたはSetAttributeコマンドをDCIM_iDRACCardServiceクラスから呼び出します。
注:DCIM_AccountクラスがWSMANから削除され、この機能は属性モデルを介して提供されます。DCIM_iDRACCardStringおよびDCIM_iDRACCardIntegerクラスには、iDRACユーザー アカウントを構成する同様のサポートが備わっています。

iDRAC のリモートハードリセット

iDRAC を使用すると、重要なシステムハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアの問題について、サポート対象サーバを監視できます。iDRAC は、さまざまな理由で応答しなくなることがあります。そのような場合には、サーバの電源を切って iDRAC をリセットする必要があります。iDRAC CPU をリセットするには、サーバの電源を切ってから再投入するか、AC パワーサイクルを実行する必要があります。

iDRAC のリモートハードリセット機能を使用すると、iDRAC が応答不能になったときはいつでも、AC パワーサイクルを行わずに iDRAC のリモートリセット操作を実行できます。iDRAC をリモートからリセットするには、ホスト OS の管理者権限が付与されているようにしてください。iDRAC のリモートハードリセット機能はデフォルトで有効になっています。iDRAC Webインターフェイス、RACADM、WSManを使用して、iDRACのリモート ハード リセットを実行することができます。

コマンドの使用方法

本項では、iDRAC のハードリセットを実行するための Windows、Linux、および ESXi のオペレーティングシステムに対するコマンドの使用方法を説明します。

  • Windows
    • ローカル Windows Management Instrumentation(WMI)を使用する:
    • winrm  i  iDRACHardReset wmi/root/cimv2/dcim/DCIM_iSMService?InstanceID=”iSMExportedFunctions”
    • リモート WMI インターフェイスを使用する: winrm i iDRACHardReset wmi/root/cimv2/dcim/dcim_ismservice?InstanceID="iSMExportedFunctions" -u:<admin-username> -p:<admin-password> -r: http://<remote-hostname OR IP>/wsman -a:Basic -encoding:utf-8 -skipCACheck -skipCNCheck
    • 強制的および非強制的に Windows PowerShell スクリプトを使用する:
      • Invoke-iDRACHardReset –force
      • Invoke-iDRACHardReset
    • プログラム メニューショートカットを使用する:簡素化のために、iSMはWindowsオペレーティング システムのプログラム メニューにショートカットを作成します。iDRACのリモート ハード リセットオプションを選択すると、iDRACのリセットを確認するためのプロンプトが表示されます。確認後、iDRAC がリセットされて、操作の結果が表示されます。
    注:次の警告メッセージがアプリケーション ログカテゴリー下のイベント ビューアに表示されます。この警告に対し、これ以上の操作は必要はありません。
    注:A provider, ismserviceprovider, has been registered in the Windows Management Instrumentation namespace Root\CIMV2\DCIM to use the LocalSystem account. This account is privileged and the provider may cause a security violation if it does not correctly impersonate user requests.
  • Linux
    • iSM はすべての iSM 対応 Linux オペレーティングシステムで実行可能なコマンドを提供します。このコマンドは、SSH または同等のプロトコルを使用してオペレーティングシステムにログインすることによって実行できます。
    • Invoke-iDRACHardReset
    • Invoke-iDRACHardReset –f
  • ESXi
    • すべての iSM 対応 ESXi オペレーティングシステムにおいて、iSM v2.3 は、WinRM リモートコマンドを使用した iDRAC のリモートリセットを実行するための Common Management Programming Interface(CMPI)メソッドプロバイダをサポートします。
    • winrm i iDRACHardReset http://schemas.dell.com/wbem/wscim/1/cim-schema/2/root/cimv2/dcim/DCIM_iSMService?__cimnamespace=root/cimv2/dcim+InstanceID= iSMExportedFunctions -u:<root-username> -p:<passwd> -r:https://<Host-IP>:443/WSMan -a:basic -encoding:utf-8 -skipCNCheck -skipCACheck -skipRevocationcheck
    注:VMware ESXi オペレーティングシステムは、iDRAC をリセットする前に確認のプロンプトを表示しません。
    注:VMware ESXi オペレーティングシステムの制限により、リセット後、iDRAC の接続性が完全に回復されません。iDRAC は手動でリセットするようにしてください。
表 3. エラー処理エラー処理
結果 説明
0 成功
1 iDRAC リセット対応ではない BIOS バージョン
2 非対応プラットフォーム
3 アクセス拒否
4 iDRAC リセット失敗

iDRAC SNMPアラートのインバンド サポート

iDRAC Service Module v2.3を使用することにより、iDRACによって生成されるアラートに類似するSNMPアラートをホスト オペレーティング システムから受信することができます。

また、ホスト OS 上で SNMP トラップと宛先を設定することによって、iDRAC を設定せずに iDRAC SNMP アラートを監視し、サーバをリモートから管理することもできます。iDRAC Service Module v2.3以降では、この機能によって、OSログに複製されたすべてのLifecycle ログがSNMPトラップに変換されます。

注:この機能は、Lifecycle ログのレプリケーション機能が有効になっている場合にのみアクティブになります。
注:Linuxオペレーティング システムでは、この機能は、マスターまたはOS SNMPがSNMPマルチプレクシング(SMUX)プロトコルで有効化されていることを必要とします。

デフォルトでこの機能は無効になっています。インバンドSNMPアラート メカニズムはiDRAC SNMPアラート メカニズムと共存できますが、記録されたログには両方のソースからの重複したSNMPアラートが含まれる場合があります。両方を使用する代わりに、帯域内または帯域外のオプションのいずれかを使用することが推奨されています。

コマンドの使用方法

本項では、Windows、Linux、および ESXi のオペレーティングシステムに対するコマンドの使用方法を説明します。

  • Windows オペレーティングシステム
    • ローカルWindows Management Instrumentation (WMI)を使用する:winrm i EnableInBandSNMPTraps wmi/root/cimv2/dcim/DCIM_iSMService?InstanceID="iSMExportedFunctions" @{state="[0/1]"}
    • リモートWMIインターフェイスを使用する:winrm i EnableInBandSNMPTraps wmi/root/cimv2/dcim/DCIM_iSMService?InstanceID="iSMExportedFunctions" @{state="[0/1]"} -u:<admin-username> -p:<admin-passwd> -r:http://<remote-hostname OR IP>/WSMan -a:Basic -encoding:utf-8 -skipCACheck –skipCNCheck
  • Linuxオペレーティング システム
    • iSM は、すべての iSM 対応 Linux オペレーティングシステムで実行可能なコマンドを提供します。このコマンドは、SSH または同等のプロトコルを使用してオペレーティングシステムにログインすることによって実行できます。
    • iSM 2.4.0からは、次のコマンドを使用してAgent-xをインバンドiDRAC SNMPアラートのデフォルト プロトコルとして設定できます。
    ./Enable-iDRACSNMPTrap.sh 1/agentx –force
    –forceが指定されていない場合は、net-SNMPが設定され、snmpdサービスを再起動していることを確認します。
    • この機能を有効にするには、次の手順を実行します。
      Enable-iDRACSNMPTrap.sh 1
      Enable-iDRACSNMPTrap.sh enable
    • この機能を無効にするには、次の手順を実行します。
      Enable-iDRACSNMPTrap.sh 0
      Enable-iDRACSNMPTrap.sh disable
    注:--forceオプションは、トラップを転送するようにNet-SNMPを設定します。ただし、トラップの宛先を設定する必要があります。
  • VMware ESXi オペレーティングシステム
    • すべての iSM 対応 ESXi オペレーティングシステムにおいて、iSM v2.3 は、WinRM リモートコマンドを使用することによってこの機能をリモートで有効化するための Common Management Programming Interface(CMPI)メソッドプロバイダをサポートします。
    • winrm i EnableInBandSNMPTraps http://schemas.dell.com/wbem/wscim/1/cim-schema/2/root/cimv2/dcim/DCIM_iSMService? __cimnamespace=root/cimv2/dcim+InstanceID=iSMExportedFunctions -u:<user-name> -p:<passwd> -r:https://<remote-host-name
    • ip-address>:443/WSMan -a:basic -encoding:utf-8 -skipCNCheck -skipCACheck -skipRevocationcheck @{state="[0/1]"}
    注:トラップに対する VMware ESXi システム全体の SNMP 設定を見直し、設定する必要があります。
注:詳細については、Dellサポートにあるテクニカル ホワイト ペーパー帯域内SNMPアラートを参照してください。

ホストOSを介したiDRACアクセス

この機能を使用することで、iDRACのIPアドレスを設定することなく、ホストIPアドレスを使用して、iDRAC Webインターフェイス、WSMan、RedFishインターフェイスを介して、ハードウェア パラメーターを設定およびモニタリングできます。iDRACサーバーが設定されていない場合はデフォルトのiDRAC認証情報を使用でき、iDRACサーバーが以前に設定済みである場合は同じiDRAC認証情報を引き続き使用できます。

Windows オペレーティングシステム経由の iDRAC アクセス

このタスクは次の方法を使用して実行することができます。

  • webpackを使用してiDRACアクセス機能をインストールする。
  • iSM PowerShell スクリプトを使用して設定する。

MSI を使ったインストール

この機能は、webpackを使用してインストールできます。この機能は、標準的な iSM インストール済み環境で無効に設定されています。有効な場合、デフォルトのリスニングポート番号は 1266 です。このポート番号を 1024 ~ 65535 の範囲内で変更できます。iSM は iDRAC への接続をリダイレクトします。その後 iSM はインバウンドファイアウォールルールの OS2iDRAC を作成します。リスニングポート番号が、ホストオペレーティングシステムの OS2iDRAC ファイアウォールルールに追加され、受信接続を可能にします。この機能が有効な場合は、ファイアウォールルールが自動的に有効になります。

iSM 2.4.0 からは、次の Powershell コマンドレットを使用して現在のステータスとリスポート設定を回復できます。
Enable-iDRACAccessHostRoute –status get
このコマンドの出力は、この機能が有効か無効かを示します。この機能が有効の場合は、リスニングポート番号が表示されます。
注:この機能を機能させるには、お使いのシステムで Microsoft IP ヘルパーサービスが実行されてることを確認してください。

iDRAC Webインターフェイスにアクセスするには、ブラウザーでhttps://<host-name>またはOS-IP>:443/login.htmlを使用します。入力値の詳細を次に示します。

  • <host-name>:iSMがインストールされ、OS機能を介してiDRACがアクセスできるように設定されたサーバーの完全ホスト名。ホスト名が存在しない場合は OS IP アドレスを使用できます。
  • 443:デフォルトのiDRACポート番号。これは接続ポート番号と呼ばれ、リスニングポート番号へのすべての受信接続がここにリダイレクトされます。iDRAC Webインターフェイス、WSMan、RACADMインターフェイスから、ポート番号を変更できます。

iSM PowerShell コマンドレットを使用した設定

iSM のインストール中にこの機能が無効になった場合、iSM によって提供される次の Windows PowerShell コマンドを使用してこの機能を再度有効にできます。
Enable-iDRACAccessHostRoute

この機能がすでに設定されている場合は、PowerShell コマンドと対応するオプションを使用して、これを無効化または変更できます。利用できるオプションは次のとおりです。

  • ステータス:このパラメーターは必須です。値の大文字と小文字は区別されず、値は truefalse、または get です。
  • ポート:これはリスニング ポート番号です。ポート番号を指定しない場合は、デフォルトのポート番号(1266)が使用されます。ステータスパラメータの値が FALSE の場合、残りのパラメータは無視できます。この機能には、まだ設定されていない新しいポート番号を入力する必要があります。新しいポート番号設定によって既存の OS2iDRAC インバウンドファイアウォールルールが上書きされ、新しいポート番号を使用して iDRAC に接続できます。値の範囲は 1024 ~ 65535 です。
  • IPRange:このパラメーターはオプションで、ホスト オペレーティング システム経由でiDRACに接続することが許可されるIPアドレスの範囲を指定します。IP アドレス範囲の形式は、IP アドレスとサブネットのマスクの組み合わせである Classless Inter-Domain Routing(CIDR)形式です。たとえば、10.94.111.21/24 です。この範囲外の IP アドレスは、iDRAC へのアクセスが制限されます。
注:この機能は IPv4 アドレスのみをサポートします。

Linux オペレーティングシステム経由の iDRAC アクセス

この機能は、webpackで利用可能なsetup.shファイルを使用してインストールできます。この機能は、デフォルトまたは通常の iSM インストール済み環境では無効になっています。この機能のステータスを取得するには、次のコマンドを使用します。

この機能をインストール、有効化、設定するには、次のコマンドを使用します。

./Enable-iDRACAccessHostRoute <Enable-Flag> [ <source-port> <source-IP-range/source-ip-range-mask>]

<Enable-Flag>=0
無効

<source-port>および<source-IP-range/source-ip-range-mask>は必須ではありません。

<Enable-Flag>=1
有効化

<source-port>は必須、<source-ip-range-mask>はオプションです。

<source-IP-range>
IP範囲は<IP-Address/subnet-mask>形式です。例:10.95.146.98/24

OpenManage Server AdministratorとiDRAC Service Moduleの共存

システムで、OpenManage Server AdministratorとiDRAC Service Moduleの両方を共存させて、正常かつ個別に機能させることができます。

iDRAC Service Moduleのインストール中に監視機能を有効にした場合、インストールが完了した後にiDRAC Service ModuleがOpenManage Server Administratorの存在を検出すると、iDRAC Service Moduleは重複している監視機能一式を無効にします。OpenManage Server Administratorが実行されている場合、iDRAC Service Moduleは、OSおよびiDRACへのログイン後に、重複した監視機能を無効にします。

これらの監視機能を iDRAC インターフェイスを介して後で再度有効にすると、同じチェックが実行され、OpenManage Server Administrator が実行されているかどうかに応じて、各機能が有効になります。


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