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Dell EMC PowerVault ME4 Series ストレージ システム 管理者ガイド

レプリケーション トピックからレプリケーション スナップショットの履歴を保持する

レプリケーション セットを設定して、レプリケーション スナップショットの履歴を保持できます。レプリケーション処理の一部として、レプリケーション セットは、プライマリまたはセカンダリ ボリューム、あるいはその両方のスナップショットを自動的に作成します。これにより、時間の経過に応じて複製されたデータの履歴を作成します。この機能は、セカンダリ ボリューム、またはプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリューム両方で有効にできますが、ボリューム グループでは有効にできません。この機能を有効にすると次のような効果がもたらされます。
  • プライマリ ボリュームでは、レプリケーションが開始すると、複製されるデータ イメージのスナップショットが作成されます。
  • セカンダリ ボリュームでは、レプリケーションが正常に完了すると、セカンダリ ボリュームに転送されたばかりのデータ イメージのスナップショットが作成されます。(これは、同期前に作成されるプライマリ ボリュームのスナップショットとは異なります。)レプリケーションが完了しない場合、スナップショットは作成されません。
  • 保持するスナップショットの数を1~16個に設定できます。これは、スナップショットの保持カウントと呼ばれます。この設定は、プライマリおよびセカンダリ ボリューム両方のスナップショットの管理に適用され、いつでも変更できます。スナップショットの履歴が有効になっているかどうかに関係なく、保持カウントはレプリケーション セット内の既存のスナップショット数より大きくする必要があります。現在のスナップショットの数よりも少ないスナップショットの保持カウント値を選択した場合は、エラー メッセージが表示されます。そのため、スナップショット数の設定を減らす前に、余分なスナップショットを手動で削除する必要があります。スナップショット数が超過すると、マッピングされていない最も古いスナップショットが自動的に破棄されます。
  • スナップショットはbasename_nnnnと名付けられます。_nnnnは0000から始まり、スナップショットの数に応じて値が増加します。プライマリ ボリュームのスナップショットを有効にすると、同じ名前のスナップショットがプライマリおよびセカンダリ システム上に存在するようになります。例えば、レプリケーションがキューに登録された後にキューから削除された場合のように、レプリケーションが完了しているかどうかに関わりなく、スナップショットの数はレプリケーションが要求されるたびに増加します。
  • レプリケーション セットが削除されても、スナップショット履歴ルールによって自動的に作成されたすべての既存のスナップショットは削除されません。他のスナップショットと同様に、これらのスナップショットを管理できます。
  • スナップショットを手動で作成しても、スナップショット履歴に関連付けられたスナップショット数は増加しません。手動で作成されたスナップショットは、スナップショット履歴機能によって管理されません。スナップショット履歴機能は、自ら作成するスナップショットの新しい名前を生成します。その名前が既に存在する場合、スナップショット履歴機能は既存のボリュームを上書きしません。スナップショットの番号付けは引き続き増加するため、スナップショット履歴機能を次回実行する際に、新しいスナップショット名は既存のボリューム名と競合しません。
  • スナップショットのベースネームおよびスナップショットの保持カウントの設定は、スナップショット履歴がセカンダリまたは両方のボリュームで設定されている場合にのみ有効です。ただし、これらの設定はいつでも変更できます。
  • マッピングされたスナップショット履歴は、マッピングが解除されるまで削除されません。
  • この機能によって作成されたスナップショットは、システム全体の最大スナップショット制限数と比較してカウントされ、次の結果をもたらします。
    • システムの制限数に達する前に、スナップショット数に達した場合、スナップショット履歴は変更されません。
    • スナップショット数に達する前に、システムの制限数に達した場合、スナップショット履歴はスナップショットの追加またはアップデートを停止します。
  • スナップショットの保持優先度を次のように設定できます。スナップショット ツリー内のリーフ スナップショットのみが自動的に削除されます。
    • 削除不可。容量確保のためにスナップショットが自動的に削除されることはありません。スナップショット数が超過すると、スナップショット履歴内の最も古いスナップショットが削除されます。これはデフォルトの設定です。
    • 。すべての適格な中優先度のスナップショットを削除した後にスナップショットを削除できます。
    • 。すべての適格な低優先度のスナップショットを削除した後にスナップショットを削除できます。
    • 。スナップショットを削除できます。このパラメーターはスナップショット履歴とは無関係です。デフォルトが削除不可なので、スナップショット履歴のスナップショットは、低仮想メモリ状態において通常影響されません。

このオプションが無効の場合、スナップショット履歴は保持されません。レプリケーション セットが確立された後にこのオプションを無効にすると、すべての既存のスナップショットが保持されますが、アップデートはされません。


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