グローバル スペア
PowerVault Managerでは、ADAPT RAIDレベルを使用しないディスク グループに最大64個のグローバル スペアを指定できます。フォールト トレラントの仮想またはリニア ディスク グループでディスクの障害が発生した場合、グローバル スペア(障害の発生したディスクと同じまたはそれ以上のサイズで同じタイプのもの)が自動的に使用されてディスク グループを再構築します。これは、仮想ディスク グループのRAID 1、5、6、10、リニア ディスク グループのRAID 1、3、5、6、10、50に当てはまります。グローバル スペアを追加する前に、少なくとも1個のディスク グループが存在する必要があります。スペアには、既存のディスク グループ内で最小のディスクを交換するための十分な容量が必要です。
パリティまたはミラー データがスペアに完全に書き込まれて、ディスク グループがフォールト トレラント ステータスに戻るまで、ディスク グループは重大ステータスのままです。RAID 50のリニア ディスク グループで複数のサブグループが重大になる場合、スペアの再構築と使用はサブグループが番号付けられた順序で発生します。
[グローバル スペアの変更]パネルは2個のセクションで構成されます。最上部セクションには、ディスク セットのサマリーと[ディスク]テーブルが含まれます。このテーブルには、ディスク グループ用および選択したディスク用の既存のグローバル スペアの累積データが表示されます。[ディスク]テーブルは、ディスク グループ内のグローバル スペアの情報を一覧表示します。この情報は、追加するディスクを選択するたびにアップデートされ、グローバル スペアとして選択したディスク数の合計とグローバル スペアの合計サイズを表示します。
下部セクションには、グローバル スペアとして指定可能なシステムの各エンクロージャ内にあるディスクをその詳細とともに一覧表示します。グローバル スペアとして指定されたディスクおよびグローバル スペアとして指定するよう選択したディスクは、青色でハイライト表示されます。次のいずれかを実行してディスクを選択します。
- ディスク範囲の入力テキスト ボックスに、エンクロージャ番号とディスク範囲を含むコンマで区切られたリストを入力し、エンクロージャ内のディスク範囲を選択します。enclosure-number.disk-range,enclosure-number.disk-rangeの形式を使用します。例えば、エンクロージャ1のディスク3~12とエンクロージャ2のディスク5~23を選択するには、1.3-12,2.5-23と入力します。
- すべて選択チェックボックスにチェックを付けて、すべてのディスクを選択します。
- テキスト ボックスに適切な検索条件を入力し、ディスク タイプ、エンクロージャID、スロットの位置、ディスク サイズごとにリスト内のディスクをフィルタします。フィルタのクリアボタンを選択して、フィルタをクリアします。
- テーブル内の個々のディスク上をクリックして選択し、ディスク グループに追加します。
現在のグローバル スペアをクリックして選択を解除し、グローバル スペアを削除します。「プールの表示」には、表示される[ディスクの情報]パネルの詳細が含まれています。
注: ディスク グループは、512nおよび512eディスクの混在をサポートしています。整合性のとれた予測可能なパフォーマンスのため、異なる回転速度またはセクター サイズのタイプ(512n、512e)のディスクを混在させないでください。グローバル スペアのセクター形式がディスク グループ内のディスクと異なる場合、ディスク グループ内のディスクに障害が発生した後にシステムがそのスペアを選択すると、イベントが表示されます。ディスク グループの詳細については、「
ディスク グループについて」を参照してください。