『PowerEdge: VMware ESXiをPowerEdgeサーバーにインストールして管理する方法

VMware ESXiをPowerEdgeサーバーにインストールして管理する方法

 

 

カスタムDell ISOを使用したESXiのインストール

カスタムDell ISOを使用してESXiをインストールするには、次の手順を実行します。

• カスタムDell ISOのダウンロード

  • BroadcomのVMwareダウンロード ページからカスタムDell ISOの最新バージョンをダウンロードします

   

  注：ファイルをダウンロードするには、Broadcomのユーザー名とパスワードでログインする必要があります。

   

  • 古いバージョンが必要な場合は、Dellサポート サイトからダウンロードしてください。「PowerEdge: VMware用にカスタマイズしたDell製ISOの古いバージョンを見つける方法（英語）」

• 正しいISOバージョンを選択

  • VMware/Broadcom Webサイトで、［Custom ISO's］タブを選択します。
  • ダウンロードするESXIのバージョン（7.0、8.0など）を選択します。
  • 検索ボックスで「Dell」を検索して、結果をフィルタリングします。

• インストールCDのダウンロード

  • インストールCDの［ダウンロード］ボタンをクリックして、ISOファイルをダウンロードします。
  • オフライン バンドルは、既存のホストでコマンド ラインを使用してアップグレードするために使用されます。

 

 

ISOの起動

ISOを起動するには、次の手順に従います。

• ISOのマウント

  • iDRAC Enterpriseを使用して、ホストにISOをマウントします。このプロセスの詳細については、次の記事を参照してください。『PowerEdge: iDRAC6、7、8、および9での仮想メディア機能の使用」
  • お客様は必要に応じて、さまざまなツールを使用してISOをUSBに書き込み、ローカルで起動することもできます。

• メディアの起動

  • ワンタイム ブート メニューから仮想CDを選択するか、iDRACの次回起動オプションを使用して、メディアを起動します。
  • ブートローダー画面では、メディアの起動が自動的に選択されるか、手動でEnterを押して起動するように求められます。

 

 

ESXiのインストール

ESXiをインストールするには、次の手順を実行します。

• インストーラー コンポーネントのロード

  • Bumblebee画面にインストーラー コンポーネントが読み込まれます。
  • ロードが完了すると、メインのWelcome画面が表示されます。

• • F11キーを押して、ユーザー ライセンスに同意します。
  • OSをインストールするディスクを選択します。

• • インストールするか、既存のインストールをアップグレードするかを選択します。

• • キーボード レイアウトを選択します。

 

• • rootパスワードを設定します。

 

• • インストール ディスクが正しいことを確認し、インストール(F11)または戻って変更(F9)を選択します。

 

 

• • インストール プロセスが完了すると、サーバーを再起動するように求められます。次に、OSの初回起動に進み、管理IPアドレスの割り当てなどの構成を開始できます。

 

 

ライセンスのインストールと割り当て

ホストのWebクライアントを使用してライセンスをインストールできます。vCenterによって管理されている場合は、vCenterのライセンス セクションを使用してライセンスを適用できます。

• ホストWebクライアントを使用したライセンスのインストール：

  • 単一のホストにライセンスを追加するには、Webブラウザーでホスト管理IPに移動してログインし、ホストWebクライアントにログインします。
  • ホスト ログインでは、インストール時に設定したホストのrootユーザーとパスワードを使用します。

• • 左側のナビゲーション パネルで［Manage］を選択し、［Licensing］タブを選択します。
  • ［Licensing］ページで、［Assign License］をクリックし、ライセンス キーを入力してホストに割り当てます。

 

• vCenterを使用したライセンスのインストール：

  • vCenter SSOログインを使用してvCenterにログインします。

• • メニュー ボタンを選択し、［Administration］を選択します。

• • ［Licensing］セクションの［Licenses］オプションを選択します。

• • 左上の［ADD］オプションをクリックして、［New License］ウィザードを開始します。

• • ［New License］ダイアログ ボックスにライセンス キーを入力し、［Next］をクリックします。

• • ライセンスに名前を割り当てます（例：ESXI License）。
  • ［Licenses］ページに戻って、［Assets］タブをクリックし、ライセンスを割り当てる製品に移動します。この例では、［HOSTS］タブです。
  • ライセンスを割り当てる予定のホストをリストから選択します。
  • ［ASSIGN LICENSE］をクリックし、ライセンスの追加時に割り当てた名前を使用して、割り当てるライセンスを選択します。

 

 

ライセンスの基本について

• ライセンスのダウングレードまたはアップグレード：

  • VMwareライセンスはバージョン ロックされていないため、必要に応じてアップグレードまたはダウングレードできます。
  • 次のリンクから、Broadcomアカウント ポータルからライセンスをダウングレードまたはアップグレードする方法の詳細を参照できます。
    • https://knowledge.broadcom.com/external/article/281797/upgrade-and-downgrade-vmware-license-key.html

 

• ライセンスの組み合わせ：

  • VMwareライセンスは、管理しやすいように組み合わせることもできます。たとえば、複数のESXIホスト ライセンスを使用する代わりに、それらを1つのライセンスにまとめて複数のホストに適用することができます。
  • ホスト ライセンスはCPU単位で割り当てられるため、2つのCPUを搭載したホストのESXiライセンスがある場合は、少なくとも2つのCPUを含むライセンスが必要です。それぞれが2つのCPUを含む3つのライセンスを購入した場合は、6つのCPUをカバーする1つのライセンスにまとめることができます。ホストにライセンスを割り当てるたびに、ライセンスの合計から使用済みCPUが差し引かれます。
  • 一部のライセンスはシングルCPUライセンスとしてのみ販売されています。2つのCPUが搭載されているサーバーでは、2つのCPUをサポートできる1つのライセンスが必要です。シングルCPUライセンスは、単独では複数のCPUを持つホストをカバーできないため、そのようなホストに割り当てることはできません。ライセンスを、少なくとも2つのCPUをサポートする1つのライセンスにまとめる必要があります。
  • 以下のリンクをクリックすると、オンラインBroadcomアカウント ポータルからライセンスをまとめるプロセスを確認できます。
    • https://knowledge.broadcom.com/external/article/281796/merge-and-split-license-keys-for-vmware.html

 

 

VMwareドライバーおよびファームウェアのHCL

Dell VMwareドライバーは、DellカスタムISOに統合されています。特定のドライバーをアップグレードする必要があり、OSとすべてのドライバーのフル アップグレードしたくない場合があります。このシナリオでは、VMware HCLから必要なバージョンを見つけることにより、ドライバーを手動でダウンロードできます。次に、前述の新しいBroadcomダウンロード ページからドライバーをダウンロードします。

• I/Oデバイス情報を検索する：

  • iDRACから取得したDell SupportAssist Collection (TSR)を使用すると、インストールされているファームウェアや、ドライバーを検索するコンポーネントのデバイスIDなどの情報を確認できます。
  • TSRのエクスポートについては、「iDRAC9を使用してSupportAssistコレクションをエクスポートする方法」を参照してください。
  • この例では、サーバーにインストールされているX710ネットワーク アダプターのアップデートされたドライバーを検索します。
  • TSRでNICを選択すると、［Part Information］セクションが表示され、ドライバーを見つけるために必要なPCI IDとファームウェア バージョンが表示されます。

• • 上のイメージでは、インストールされているFWバージョン 22.5.7, と、次のデバイスIDが確認できます。 8086:1572:8086:0006
  • 次に、VMware HCLに移動し、ドロップダウンから［I/O Devices］を選択します。次に、右側でドロップダウンを使用して必要なデバイスIDを選択し、［Update and View Results］をクリックします。

• • 結果を以下に示します。ここでは、探しているアダプターに一致するエントリーが1つ見つかったことが分かります。
  • ドライバーが必要なESXiバージョンを選択します。この例では、ESXi 7.0U3です。

• • 次に、ドライバー バージョンのリストと、それぞれに必要な最小ファームウェア バージョンが表示されます。

• • 現在の例では、ファームウェア バージョン 22.5.7 がインストールされているため、少なくとも 22.5.7 かそれ以前を要件とするドライバーをインストールできます。
  注：必要な最小バージョンが、インストールされているファームウェアよりも新しいファームウェアを示している場合は、ドライバーをインストールする前にデバイスのファームウェアをアップグレードする必要があります。
  • ファームウェアのバージョンとドライバーの要件に基づいて、リストされている次の最新のドライバーをインストールできます。 i40en バージョン 2.5.11.0-1OEM.
  • 次に、BroadcomのVMwareダウンロード ポータルVMwareドライバーのダウンロード ページに移動し、［Drivers & Tools］タブを選択して、［version］ドロップダウンから「7.0（ESXi 7.0用）」を選択します。  
  注：ファイルをダウンロードするには、Broadcomのユーザー名とパスワードでログインする必要があります。
  • 検索フィールドでは、ドライバー名を使用してフィルタリングできます。この例では次を使用します。 i40en.

• • ドライバーのバージョンが見つかったら、それをクリックしてダウンロード オプションを開き、［ダウンロード］ボタンをクリックします。

• • ダウンロードすると、.zipファイルの中に別の.zipファイルが含まれています。その内部.zipファイルを抽出してから、ホストにコピーする必要があります。コマンドは、二重に圧縮されたファイルのインストールに失敗します。
  • ドライバーは、次のコマンドを使用してSSHシェル経由で手動でインストールできます。 

    esxcli software vib install -d /tmp/bundlefilename.zip

•  

 

 

OMSAのインストールと接続

• ESXIにOMSAをインストールするには、次の手順を実行します。

  • ホストのWebインターフェイスまたはコマンド ライン(CLI)を使用して、OMSA VIBをインストールします（ドライバーをインストールするプロセスと同様）。
  • クライアント システムにOMSAをインストールするか、すでにOMSAがインストールされている別のシステムにアクセスします。
  • クライアント システムのOMSAからESXiホスト管理IPに接続します。
  • 詳細な手順については、次の記事に記載されている情報に従ってください。  「OpenManage Server AdministratorをVMwareにインストールしてログを収集する方法」   

 

 

RACADMのインストール

• RACADM iDRACツールVIBのダウンロード：

  • サポート サイトで、サービス タグまたはサーバー モデルを入力し、インストールされているESXiのバージョンを選択します。  
  • ダウンロード リストでiDRACツールをフィルタリングし、必要なバージョンを展開して［View full driver details］をクリックします。

• RACADMをホストにインストール：

  • .zipファイルを、次のようなホスト上のフォルダーにコピーします。 /tmp
  • ホストにSSHで接続し、installコマンドを実行します。

     esxcli software vib install -d /tmp/DellEMC-iDRACTools-Web-ESX70i.VIB-10.2.0.0-4631_A00.zip 

  注：そうすると、 -d は、 .zip ファイルであると指定するために使います。もしファイルが .vib ファイルであれば、代わりに -v を指定します。
  • インストールが完了したら、racadmコマンドを実行できます。RACADMファイルは、 /opt/dell/racadm フォルダーに含まれます。

 

 

DCUIコンソールの使用

Direct Console User Interface (DCUI)は、システム モニターまたはiDRAC仮想コンソールに接続したときに表示されるメイン コンソール画面です。これにより、管理IPのセットアップやルート パスワードの変更などの基本的な構成オプションを使用できます。ここから再起動やシャットダウンをトリガーすることもできます。

• DCUI設定セクション：
  • F2キーを押して、DCUIへのログインを求めます。ログインすると、次の図に示すようなシステム構成オプションが表示されます。

• • 構成オプションから、ネットワーク設定を構成したり、［Troubleshooting Options］セクションでオプションを有効にしたりできます。

 

• トラブルシューティング オプション： 

• • ［Enable ESXi Shell］：ローカルESXiコンソール シェルを有効にします。有効になっている場合は、次のキーの組み合わせを押してシェル コンソールにアクセスできます。 ALT + F1間のデッドロックが原因で潜在的なHMONタイムアウトが発生する問題が解決されています。

• • ［Enable SSH］：SSH接続からシェルへのリモート アクセスを可能にします。
  • ［Restart Management Agents］：ネットワーク サービスを再起動します。これは、ネットワークの問題が発生した場合に接続を復元するのに役立ちます。

 

• 管理ネットワークの構成：

  • DCUIのメイン画面で、［Configure Management Network］を選択します。ここから、さまざまなオプションを選択してネットワークを構成できます。

• • ［Network Adapters］：ここでは、管理vSwitchが接続に使用するネットワーク アダプターを選択できます。
  • ［VLAN］：管理ネットワークで使用するVLANを指定できます。
  • ［IPv4 Configuration］：DHCPを選択するか、静的な IPv4設定を指定するかを選択します。
  • ［IPV6 Configuration］：DHCPを選択するか、静的な IPv6 設定を指定するかを選択します。
  • ［DNS Configuration］：DNSサーバーの IPv4 アドレスを自動的に取得(DHCP)するか、静的に提供するかを選択します。
  • ［Custom DNS Suffixes］：DNSドメイン名を指定します。

 

 

VMwareサポート バンドルの生成

VMwareサポート バンドルは、ホストから直接、またはvCenterから生成できます。

次の手順に従って、サポート バンドルを生成します。

 

• ホストからサポート バンドルを生成する

  • Webブラウザーにホスト管理IPアドレスを入力して、ホストのログイン ページにアクセスします。
  • 次のものを使用してログインします。ホストの root ユーザーと password間のデッドロックが原因で潜在的なHMONタイムアウトが発生する問題が解決されています。
  • ［Hosts］ページで、［Actions］ドロップダウンをクリックし、［Generate support bundle］を選択します。

• • 選択すると、Webブラウザーのデフォルトのダウンロード場所を使用して、バンドルの生成とダウンロードが開始されます。

• vCenterからサポート バンドルを生成する

  • 左側の［vCenter Inventory］からホストを選択し、右クリックしてオプション メニューを開き、［Export System Logs］を選択します。

• • 収集するコンポーネントを選択するか、デフォルトのオプションをオンのままにします。

• • ［Export Logs］をクリックします。

 

 

VIBパッケージのアンインストール/削除

• VIBパッケージをアンインストールまたは削除するには、次の手順を実行します。
  • listコマンドでgrepを使用して、インストールされているVIBパッケージのリストをフィルタリングし、VIB名を確認します。
  • ホストにSSHで接続し、次のコマンドを実行します。

# esxcli software vib list | grep -i DEL 
dell-shared-perc8              06.806.92.00-1OEM.700.1.0.15843807     BCM      VMwareCertified   2022-04-08
dcism                          4.3.0.0.2781-DEL.700.0.0.15843807      DEL      VMwareAccepted    2023-01-18
dell-configuration-vib         7.0.0-A00                              DEL      PartnerSupported  2022-04-08
dell-system-update             2.0.0.0.751-DEL.700.0.3                DEL      PartnerSupported  2023-01-18
dellemc-fac-dcui               7.0.3-A00                              DEL      PartnerSupported  2022-04-08
dellemc-osname-idrac           7.0.0-A00                              DEL      PartnerSupported  2022-04-08
openmanage                     10.1.0.0.4634-DEL.700.0.0.15843807     DEL      VMwareAccepted    2024-05-11
racadm                         10.2.0.0.4631-DEL.700.0.0.15843807     DEL      PartnerSupported  2024-05-11
lsuv2-oem-dell-plugin          1.0.0-1vmw.703.0.20.19193900           VMware   VMwareCertified   2022-04-08

• • リストの左側の列にVIBの名前が表示されます。
  • VIBパッケージをアンインストールします。
  • removeコマンドで、リストから取得した名前を指定します。

esxcli software vib remove -n openmanage

 

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