文書番号: 000144856
はじめにお読みください
第13世代のXC製品(XC730 / 630 / 6320 / 430)には、ブートデバイスとしてSATADOMが搭載されています。
メモ:SATA-DOM(Serial ATA Disk On Module)は、AHVがインストールされる専用のストレージ装置です。
メモ:AHVはNutanix社が提供するKVMベースのハイパーバイザーです。
注意:内蔵されているSD / MicroSDカードを事前に抜いておきます。すべての作業が完了したら再度挿入します。
物理作業が困難な場合、システムBIOSでInternal SDを無効にしてください。
SD / MicroSDカードが挿入された状態で作業するとリカバリに失敗する場合があります。
事前に現在の各バージョンを確認します。
任意のCVMにログインし、以下のコマンドよりTeratermなどのログ保存機能を使用して結果をテキストに保存します。
$ allssh ncli -v
$ ncli ms ls
$ allssh cat /home/nutanix/foundation/foundation_version
$ hostssh "rpm -qa | grep -i ptagent"
$ hostssh "rpm -qa | grep -i ism"
確認した各種バージョンとPhoenix ISOを入手する必要があることをテクニカルサポートにご連絡ください。
担当よりPhoenix ISOとAHVインストール用ISOのダウンロードリンクをお伝えします。
手順1:SATA-DOMにAHVをインストールする
iDRACのWebコンソールにアクセスし、ユーザー名、パスワードを入力して送信をクリックします。
左側ペインより仮想コンソールを選択し、仮想コンソールの起動をクリックします。
"事前準備"でダウンロードしたAHVのインストール用ISOをマウントします。
Javaコンソールの場合
HTML5 コンソールの場合
仮想CD/DVDメディアをブートデバイスとして指定します。
Javaコンソールの場合:メニューバーより次の起動 -> 仮想CD/DVD/ISOの順に選択します。
HTML5 コンソールの場合、仮想コンソールでは次の起動デバイスを指定することができません。
iDRAC Webコンソールの左側ペインよりセットアップを選択し、最初の起動デバイス欄にて以下のように設定し適用をクリックします。
システムの電源を入れます。
AHVのインストーラーが起動します。
Auto Installがデフォルトで選択されているため、3秒経過すると自動でインストールが開始されます。
AHVのインストール完了後、システムは自動でシャットダウンされます。
仮想メディアを切断します。
Javaコンソールの場合
HTML5 コンソールの場合
手順2:AHVホストのCVMを復旧する
iDRACの仮想コンソールを起動します。
事前準備でダウンロードしたPhoenix ISOをマウントし、手順1の4を参照してブートデバイスとして指定します。
システムの電源を入れます。
Phoenixのインストーラーが起動したら、旧Phoenixの場合はConfigure Hypervisorのみにチェックを入れてStartを選択します。
新Phoenixの場合はConfigure Installed Hypervisorを選択します。
メモ:Clean SVMにチェックを入れるとデータが消失します。
新Phoenix
旧Phoenix
CVMのインストール完了後、"Please enter 'Y' to reboot now (Y/N)"と表示されたら、手順1の8を参照し仮想メディアを切断します。
仮想メディアの接続が解除されたら、Yキーを押してシステムを再起動します。
AHVが起動し、しばらくすると自動的に再起動します。
1度目の再起動完了後、そのまま20分以上待機します。
AHVのコンソール上で、root@ahv# ifconfig br0
を利用してbr0インターフェイスが存在することを確認します。
出力例:
br0 Link encap:Ethernet HWaddr 24:6E:96:AB:CD:EF inet addr:10.10.100.15 Bcast:10.10.255.255 Mask:255.255.0.0 inet6 addr: fe80::266e:96ff:fedb:f8a0/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:103092 errors:0 dropped:1670 overruns:0 frame:0 TX packets:967 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1 RX bytes:9105177 (8.6 MiB) TX bytes:261459 (255.3 KiB)
手順3:AHVのネットワーク設定を復元する
AHVのネットワークインターフェイス(ethX)が変更されていないか確認します。
ifconfig | less
コマンドを利用してethXのIPv4 MACアドレスを確認します。AHVの外部ネットワークインターフェイス(br0)のIP設定をオリジナルの値に変更します。
/root/nutanix-network-crashcart/network_configuration
コマンドを入力します。 root@ahv# /root/nutanix-network-crashcart/network_configuration
メモ:参考サイト(Nutanix Portalアカウントが必要です)
Discovering Nodes in a VLAN-Segmented Network
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=Field-Installation-Guide-v3-7:v37-nodes-discover-in-vlan-segmented-network-t.html
vi /etc/resolv.conf
コマンドを利用してName Serverを変更します。
入力値が不明の場合は他AHVの値をご参照ください。
入力例:
root@ahv# vi /etc/resolv.conf nameserver 10.10.0.2←Name Server(DNS)の値を入力 search dell.local←DNSサフィックスを入力
service network restart
コマンドを利用してネットワークサービスを再起動します。
root@ahv# service network restart
Nutanixクラスタ内の別CVMより、設定したCVM/AHVに対してpingの応答があるか確認します。
ネットワークが正しく設定されていれば応答が正しく返ってきます。
AHVのホスト名を変更します。
vi /etc/sysconfig/network
コマンドを利用して/etc/sysconfig/networkを元のホスト名に変更します。 root@ahv# vi /etc/sysconfig/network NETWORKING=yes HOSTNAME=<元のホスト名>
vi /etc/hostname
コマンドを利用して/etc/hostnameを元のホスト名に変更します。 root@ahv# vi /etc/hostname <元のホスト名>
hostname
コマンドを利用して元のホスト名を入力します。 root@ahv# hostname <元のホスト名>
# ssh nutanix@192.168.5.254 FIPS mode initialized Nutanix Controller VM nutanix@192.168.5.254's password: ←CVMのパスワードを入力します Last login: Fri Jul 20 19:29:00 2018 from 192.168.5.1 nutanix@NTNX-CVM:~$ nutanix@CVM$ genesis stop acropolis; cluster start
メモ:参考サイト(Nutanix Portalアカウントが必要です)
Changing the Acropolis Host Name
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=AHV-Admin-Guide-v510:ahv-acr-host-name-change-t.html
環境に応じてCVMのホスト名を変更します(オプション)。
参考サイト(Nutanix Portalアカウントが必要です)
How to Modify the Hostname of the Controller VM
http://portal.nutanix.com/kb/3517
手順4:Nutanix Clusterのステータスを確認する
任意のCVMにSSHでログインします。
すべてのノードのGenesisサービス、Acropolisサービスを、以下のコマンドを順に実行して再起動します。
allssh genesis stop acropolis
cluster start
cluster restart_genesis
nutanix@NTNX-CVM:~$ cluster status
を利用してNutanix Clusterのステータスを確認します。
すべてのメンバーのサービスがUPとなっていることを確認します。
一部サービスがDownの場合、数分待ってUPに変わることを確認します。
メモ:サービスがすべて起動するまでしばらく時間がかかります。
WebブラウザよりNutanix Clusterにログオンし、ホーム画面よりAlertsをクリックします。
解決済みのCriticalのイベントにチェックを入れ、上部のResolveをクリックすることでEventを削除します。
ホーム画面よりVMを選択し、TableをクリックしてInclude Controller VMsにチェックを入れます。
CVMのメモリ割り当てが他CVMと同一の値に戻っていることを確認します。
値が異なる場合、別途変更方法をご案内いたしますのでテクニカルサポートまでご連絡ください。
ホーム画面に戻り、Data Resiliency Status欄にOKと表示されていることを確認します。
以上で手順は完了です。
関連リンク
Dell Nutanixに関するよくあるお問い合わせ(FAQ)
Dell XC430 Hyper-converged Appliance, Dell XC430 Xpress Hyper-converged Appliance, Dell XC630 Hyper-converged Appliance, Dell XC6320 Hyper-converged Appliance, Dell XC730 Hyper-converged Appliance, Dell XC730XD Hyper-converged Appliance
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