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文書番号: 000139013


PERC 5/6/H3x0/H7x0/H8x0シリーズにおけるRAID BIOS操作一覧

概要: 本ドキュメントでは、PowerEdgeに搭載されるPERC 5、6、H3x0、H7x0、H8x0シリーズにおけるRAID BIOSの操作について説明します。 本ドキュメントを参照し、確認できた物理ディスクおよび仮想ディスクの状態をテクニカルサポート担当者にお伝えいただくことで、障害内容の説明や修理対応の受付がよりスムーズになります。

文書の内容


手順

目次

  1. RAID BIOS起動
  2. 仮想ディスクステータス/障害確認
  3. 物理ディスクステータス/障害確認
  4. 仮想ディスクリビルド手順
  5. 物理ディスクの強制オフライン(ForceOffline)手順

対象コントローラ一覧

  • Dell PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) 5/i、5/E
  • Dell PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) 6/i、6/E
  • Dell PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) H700
  • Dell PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) H800
  • Dell PowerEdge Expandable RAID Controller (PERC) H310、H710、H710P、H810

 

RAID BIOS起動

電源投入後、"Press Ctrl R..."と表示されたタイミングでCtrlキーとRキーを同時に押します。
SLN272576_ja__2SLN272576_1

 

仮想ディスクステータス/障害確認

RAID BIOS画面が表示されたら、キーボードの↑↓キーを使用して"Virtual Disks"までカーソルを移動させ、キーにてツリーを展開します。
ツリー配下に、RAIDコントローラに認識されているRAIDアレイの一覧が表示されます。
ステータスを確認したいRAIDアレイにカーソルを合わせます。

画面右上"Virtual Disk(ID番号)"内の一覧でステータスの確認をします。
ここにはRAIDステータス、RAIDレベル、現在のオペレーションが表記されます。
SLN272576_ja__3SLN272576_2

代表的なRAIDステータス

ステータス 状態 説明
Optimal 正常 障害は発生していません。
Degraded 冗長性欠如 RAIDに参加しているディスクに障害が発生している、もしくはディスクが認識されていない可能性があります。
Offline 失敗 RAIDに参加している複数のディスクに障害が発生している可能性があります。

*無表記の場合はPERCがRAIDを認識していません。RAIDが作られていない可能性があります。

 

物理ディスクステータス/障害確認

RAID BIOS起動後の画面でCtrlキーとNキーを同時に押すと"PD Mgmt"タブの画面が表示されます。
画面内の赤枠箇所にて障害箇所および現在のステータスを確認します。
ここには物理ディスクID、ディスクステータス、S.M.A.R.T検知有無が表記されます。
SLN272576_ja__4SLN272576_3

代表的なディスクステータス

ステータス 状態 説明
Online 正常 いずれかのRAIDに参加していて、障害は発生していません。
Ready 準備完了 RAIDに参加していないディスクで、新規ボリュームの作成に利用できます。
Offline 失敗 いずれかのRAIDに参加していて、障害が発生している可能性があります。
Hotspare ホットスペア RAIDが冗長性を失った際に、Failedステータスの物理ディスクと自動的に代替されるスペアディスクです。
Foreign 不一致 ディスクとRAIDコントローラ上のRAID情報に不一致が発生し、ユーザーの操作によってRAID情報の正常性確認が必要な状態です。

 

仮想ディスクリビルド手順

PERC 5、6、H3x0、H7x0、H8x0では、基本的に障害が発生したディスクを交換すれば自動的にリビルドが開始されます。
*上記で示す障害が発生したディスクとは、物理ディスクステータスが"Offline"になっている状態を示します。
*物理ディスクステータスが"Offline"以外でディスクを取り外した場合、データが消えてしまう可能性があります。
*障害発生の可能性が疑われる場合は事前にテクニカルサポートスタッフまでお問い合わせください。状況ヒアリングの上、RAID BIOS上での操作指示および必要に応じたハードウェア交換をご提案させていただきます。

  1. 障害が発生したディスクを取り外し、新規のディスクを取り付けます。
    *構成によりサーバーのシャットダウン後、電源ケーブル類を外して作業する必要があります。
    *物理ディスクステータスが"Offline"以外のディスクは、基本的にはRAID BIOS上で操作をしない限り取り外しはできません。

  2. RAID BIOSを表示させ、キーボードの↑↓キーを使用して画面内の青枠"Physical Disks"までカーソルを移動し、キーボードのキーを押してツリーを展開します。
    交換したディスクIDのステータスが"Rebuild"と表示されていることを確認します。
    画面右側の赤枠箇所でも"Rebuild"ステータスの確認およびその進捗率が確認できます。
    *OpenManage Server Administrator(以下OMSA)が導入されている場合は、OMSA上の"ストレージ"項目より同様の情報が確認できます。OMSAをサポート対象外のOS上へ導入する場合、弊社では一切の動作保証をしていません。その場合RAID BIOS上からのリビルドをお願いしています。
    SLN272576_ja__5SLN272576_4

  3. 自動リビルドが開始されない場合は、障害ディスク交換後に手動でリビルドします。
    リビルドしたい物理ディスクにカーソルを合わせてF2キーを押し"Rebuild"にカーソルを合わせます。
    Enterキーを押してStartを選択しリビルドを開始します。
    *交換後のディスクIDでも"Fail"などの障害発生時のステータスがそのまま表示されている場合があります。これはRAIDコントローラ上に過去のディスクステータスが残り、そのまま表示されてしまっている状態です。
    SLN272576_ja__6SLN272576_5

 

物理ディスクの強制オフライン(ForceOffline)手順

物理ディスクステータスが"Offline"以外でディスクを取り外す場合、以下の手順に沿ってForce Offlineというオペレーションを実施します。

  1. Force Offlineする物理ディスクにカーソルを合わせてF2キーを押し"Force Offline"にカーソルを合わせます。

  2. Enterキーを押し、表示される警告メッセージを確認の上"OK"にカーソルを合わせてEnterキーを押します。
    SLN272576_ja__7SLN272576_6

 

この作業は障害が発生している可能性が高い物理ディスクのステータスを、強制的に"Offline"に変化させる作業です。
この作業では手動でRAIDアレイの冗長性を欠損させるため、基本的に以下の判断基準以外で実施することは推奨されていません。

 

強制オフラインを行う場合のケーススタディ

  • 物理ディスクに対してS.M.A.R.Tエラーが検知されている場合
  • Dellが提供するDiagnostics(ハードウェア診断ツール)にて物理ディスクのエラーが確認された場合
  • 特定のSense Keyが特定の物理ディスクに対して頻発している場合
    *Sense Keyとは、SCSIプロトコル上の通信におけるイベントです。
    *すべてのSense Keyがエラーや障害を示唆する内容ではありません。障害判定についてはテクニカルサポートスタッフまでお問い合わせください。

 

なお、状況によっては上記ケースであってもForce Offlineが適切な作業でない場合もあります。
本作業を実施するにあたり不明点がある場合は、一度テクニカルサポートスタッフにご相談ください。

 

関連リンク

 

文書のプロパティ


影響を受ける製品

Servers, PowerEdge

最後に公開された日付

19 12月 2022

バージョン

8

文書の種類

How To