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文書番号: 000138783


PERC S1x0/S300シリーズにおけるRAID BIOS操作一覧

概要: 本ドキュメントでは、PowerEdgeに搭載されるPERC S1x0、S300シリーズにおけるRAID BIOSの操作について説明します。 本ドキュメントを参照し、確認できた物理ディスクおよび仮想ディスクの状態をテクニカルサポート担当者にお伝えいただくことで、障害内容の説明や修理対応の受付がよりスムーズになります。

文書の内容


手順

対象コントローラ

  • Dell PowerEdge RAID Controller (PERC) S100
  • Dell PowerEdge RAID Controller (PERC) S110
  • Dell PowerEdge RAID Controller (PERC) S300

 

注意事項

PERC S1x0/S300には以下の制限があります。

  • Windows Serverでのみ動作可能(LinuxベースのOSでは利用不可)
  • PERC S100/S300はHyper-V環境では利用不可
  • リビルドにはOpenManage Server Administrator(以下OMSA)が必要
    メモ:リビルド手順は後述の"仮想ディスクリビルド"参照

 


RAID BIOS起動

電源投入後、"Press CTRL-R to Configure."と表示されたタイミングでCtrlキーとRキーを同時に押します。
SLN272575_ja__2SLN272575_1

 


仮想ディスクステータス/障害確認

RAID BIOSが起動したら、左上のVirtual Disks欄より仮想ディスクの状態を確認します。
ここではRAID ID、RAIDレベル、RAIDサイズ、RAIDステータス、キャッシュポリシーが表記されます。
SLN272575_ja__3SLN272575_2

 

代表的なRAIDステータス

ステータス 状態 説明
Ready 正常 障害は発生していません。
Degraded 冗長性欠如 RAIDに参加しているディスクに障害が発生している、もしくはディスクが認識されていない可能性があります。
Failed 失敗 RAIDに参加している複数のディスクに障害が発生している可能性があります。

*無表記の場合はコントローラがRAIDを認識していません。RAIDが作成されていない可能性があります。

 


物理ディスクステータス/障害確認

RAID BIOSが起動したら、右上のPhysical Disks欄より物理ディスクの状態を確認します。
ここでは物理ディスクID、ディスク容量、ディスクステータスが表記されます。
SLN272575_ja__4SLN272575_3

 

代表的なディスクステータス

ステータス 状態 説明
Online 正常 いずれかのRAIDに参加していて、障害は発生していません。
Ready 準備完了 RAIDに参加していないディスクで、新規ボリュームの作成に利用できます。
Failed 失敗 いずれかのRAIDに参加していて、障害が発生している可能性があります。
Spare ホットスペア RAIDが冗長性を失った際に、Failedステータスの物理ディスクと自動的に代替されるスペアディスクです。
NonRAID シンプルボリューム RAID構成ではなく1本のみで動作するディスクです。

*無表記の場合はコントローラがRAIDを認識していません。RAIDが作成されていない可能性があります。
*DVDおよにCDドライブも表示される場合がありますが、これは正常な動作です。

 


仮想ディスクリビルド

PERC S1x0/S300のRAID BIOSからはリビルドすることができず、OMSAから操作する必要があります。
OMSAが導入されていない状態でRAIDに障害が発生した場合はリビルドできないため、RAIDの冗長性が欠損した状態でOMSAをインストールする必要があります。

リビルドはデータ欠損などのリスクが想定される作業のため、サーバー管理者にて作業前および日ごろからのデータおよびシステムのバックアップ作業を実施してください。

 

リビルド手順

  1. 障害が発生したディスクを取り外し、新規のディスクを取り付けます。
    メモ:構成によりサーバーのシャットダウン後、電源ケーブル類を外して作業する必要があります。

  2. OMSAを起動し、左側ペインよりシステム -> ストレージ -> 該当RAIDコントローラ名 -> 該当コネクタの順に展開して物理ディスクをクリックします。

  3. RAIDコントローラに認識されている物理ディスクの一覧が表示されたら、以下を参照し状況欄に"準備完了"と表示されたディスクをグローバルホットスペアに設定します。
    メモ:"準備完了"はRAID BIOS上の物理ディスクステータスの"Ready"に相当するディスクです。

  4. 左側ペインより仮想ディスクをクリックすると、仮想ディスクに対するリビルドの進捗率を確認することができます。
    SLN272575_ja__5SLN272575_4

 


関連リンク

 

文書のプロパティ


影響を受ける製品

Servers, PowerEdge

最後に公開された日付

09 8月 2022

バージョン

5

文書の種類

How To