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Dell EqualLogic: Virtual Storage Manager(VSM) 4.0.2インストール手順

概要: 本ドキュメントでは、Virtual Storage Manager(以下VSM)をESXiへインストールする手順について説明します。

この記事は次に適用されます: この記事は次には適用されません: この記事は、特定の製品に関連付けられていません。 すべての製品パージョンがこの記事に記載されているわけではありません。

手順

VSMはDell EqualLogicとVMwareを連携するツール群です。
VSMを使用すると、EqualLogic PS Group環境とVMware環境間で連携をとった形でVolume管理やSmartCopyなどのタスクを実行することができます。
*VSM 4.0.xではvSphere Native Client上でPlug-inを提供していないため、ブラウザベースのWeb Clientを使用します。

なお、VSMは以前Host Integration Tool for VMwareと呼ばれていました。
主にはHost Integration Tools for VMwareで提供されていた機能と変更点はありません。
EqualLogicのVMware統合に関する機能の概要については以下をご参照ください。

ここではvSphere Web Clientを利用したVSMの新規インストール手順について説明します。

 

目次

  1. 前提条件および注意点
  2. VSMインストールの特徴
  3. インストールの準備
  4. OVAを仮想マシンとしてデプロイ
  5. トラブルシューティング

 

前提条件および注意点

VSM 4.0.xのシステム要件

プロダクト バージョン
VMware vCenter Server 5.1、5.5
VMware ESXi Server 5.0、5.1、5.5
Dell EqualLogic PS Series firmware 6.0 and higher
Dell EqualLogic FS7500 Series with Dell EqualLogic 6.0 and higher
Dell EqualLogic Multipathing Extension Module 1.1.2 and higher
Adobe Flash® player 11.2 and higher

 

ここでは以下の環境を使用し手順を進めています。

  • Dell Virtual Storage Manager for VMware:v4.0.2(OVA)
  • Dell EqualLogic Multipathing Extension Module:v1.2
  • VMware vCenter Server:5.5
  • VMware ESXi Server:5.5
  • Web Browser:FireFox 42x

 

VSMインストールの特徴

インストールのポイントは以下の通りです。

  1. VSMのインストレーションパッケージはOVAファイルで提供されます。
    こちらをvCenter上に展開して仮想マシンとしてVSM Serverを構築し、vCenterのPlug-inとして使用します。
  2. OVAファイルはvSphere Native ClientまたはvSphere Web Clientで展開できます。
    その際、インストレーションウィザードでネットワーク環境などのVSMに必要な設定を行います。

 

インストールの準備

VSMのOVAファイルをEqualLogicのサポートサイトからダウンロードします。
SLN300106_ja__2SLN300106_1

SLN300106_ja__3SLN300106_2

 

OVAを仮想マシンとしてデプロイ

OVAのデプロイについては、従来のvSphere Native Clientにおいても可能ですが、ここではWeb Clientを使用した手順について説明します。
*お使いのvCenterのバージョンによっては特定のブラウザで正常に動作しない場合がありますので、その場合は別のブラウザを利用してください。
Internet Explorer 11を利用してvSphere Web Clientにログインするとクライアント統合プラグインが期待通りに動作しないことがある

 

  1. ブラウザより以下のURLを入力してvSphere Web Clientを起動し、vCenter Serverのユーザー名・パスワードを入力してログインします。
    https://Host名もしくはIPアドレス:9443/vsphere-client/
    SLN300106_ja__4SLN300106_3

  2. Web Clientのホーム画面が表示されたら、ホーム -> ホームタブ -> ホストおよびクラスタの順にクリックします。
    vCenter Server名をクリックし、アクションメニューよりOVFテンプレートのデプロイを選択します。
    SLN300106_ja__5SLN300106_4

    SLN300106_ja__6SLN300106_5

  3. "OVF機能を有効化するには…"のメッセージが表示された場合はクライアント統合プラグインのダウンロードをクリックします。
    表示されない場合は手順7.に進みます。
    SLN300106_ja__7SLN300106_6

  4. 実行をクリックしインストーラーを実行します。
    *インストーラー起動時にブラウザが立ち上がっている場合は一度ブラウザを閉じます。
    SLN300106_ja__8SLN300106_7

  5. "インストールが完了しました"と表示されたら再度Web Clientを開きます。
    *Web Client起動時にブラウザのセキュリティ設定で統合プラグインの実行が許可されていない場合はプラグインの実行を許可します。ここではFireFoxを例として紹介しています。
    SLN300106_ja__9SLN300106_8

  6. プラグインのOSへのアクセスを許可するかのメッセージが表示されたらAllowをクリックします。
    *ここではWeb ClientによるVSMのインストールを元に進めていますが、ご使用のブラウザによっては統合プラグインのインストール後もWeb ClientのOVFテンプレートのデプロイ画面でクライアント統合プラグインのダウンロード要求が出続ける場合があります。その場合は従来のvSphere Native ClientからOVFの展開をお試しください。
    SLN300106_ja__10SLN300106_9

  7. ソースの選択画面が表示されたら、参照をクリックしてOVAファイルを選択し次へをクリックします。
    SLN300106_ja__11SLN300106_10

  8. 詳細の確認画面が表示されたら追加の構成オプションの承諾にチェックを入れ、"EULAの承認"で内容を確認し承諾をクリックします。
    SLN300106_ja__12SLN300106_11

  9. 名前およびフォルダの選択画面が表示されたらVSM Server名を入力し、所属するフォルダまたはデータセンター名を選択します。
    SLN300106_ja__13SLN300106_12

  10. デプロイするVSM Serverが実行されるvCenter上のリソース(クラスタ、ホスト、vApp、リソースプール)を選択します。
    ここではESXiのホストを選択し進めています。
    SLN300106_ja__14SLN300106_13

  11. VSM Serverの仮想マシンを保存するDatastore領域を選択します。
    SLN300106_ja__15SLN300106_14

  12. VSM Serverが通信する仮想NICを、vCenter Serverと疎通可能なネットワークが設定されたものから選択します。
    SLN300106_ja__16SLN300106_15

  13. VSM Serverのホスト名、Timezone、NTPサーバーを入力します。
    SLN300106_ja__17SLN300106_16

  14. 次を表示をクリックしネットワークプロパティを設定します。
    *VSM ServerからvCenterへ通信するIPアドレスが"Management Network IP Address"となるため、正しい値を設定してください。
    SLN300106_ja__18SLN300106_17

  15. vCenter Extension Installation画面では次へをクリックします。
    SLN300106_ja__19SLN300106_18

  16. サマリが表示されたら内容を確認し、デプロイ後にパワーオンにチェックを入れて終了をクリックします。
    SLN300106_ja__20SLN300106_19

  17. デプロイが開始され、Web Clientの"最近のタスク"内に進捗状況が表示されます。
    正常にデプロイが完了するとチェックマークが表示されます。
    SLN300106_ja__21SLN300106_20

    SLN300106_ja__22SLN300106_21

  18. ホーム画面に戻り、ホームタブよりVSMのアイコンが追加されていることを確認します。
    SLN300106_ja__23SLN300106_22

    SLN300106_ja__24SLN300106_23

 

トラブルシューティング

インストール後、vCenterのホームにVSMのアイコンが表示されない場合の対処方法について説明します。
SLN300106_ja__25SLN300106_24

 

VSMの稼働状況の確認
デプロイしたVSMの仮想マシンが正常に動作しているかを確認します。

  1. ホームより"vCenter"メニューを開き仮想マシンを選択します。
    SLN300106_ja__26SLN300106_25

  2. VSM Serverの仮想マシンが正常に起動している場合は"正常"と表示されます。
    電源が入っていない場合は電源を入れてください。
    SLN300106_ja__27SLN300106_26

 

VSM Serverネットワーク設定の確認
VSMがvCenterと通信できているか確認するためにVSMの仮想マシンのコンソールに入ります。

  1. 仮想マシンの稼働状況確認の画面からオブジェクトタブ内の仮想マシン(Dell Virtual Storage Manager for VMware)をクリックし、"アクション"よりコンソールを開くをクリックします。
    SLN300106_ja__28SLN300106_27

  2. VSMのCLIコンソールへのログインプロンプトが表示されたらlogin:root、Password:eqlでログインします。
    SLN300106_ja__29SLN300106_28

  3. メインメニューより1キー -> Enterキーの順に押してConfigurationメニューを開き、続けて1キー -> Enterキーの順に押しConfiguration summaryを選択します。
    SLN300106_ja__30SLN300106_29

  4. 現在VSM上で動作している設定(Management network configuration)の値が正しいことを確認します。
    確認が終わりConfigurationメニューに戻ったら、7キーを押してメインメニューに戻ります。
    SLN300106_ja__31SLN300106_30

 

 

Network設定に誤りがあった場合は仮想マシン設定で値を修正できます。
なお、修正するためには仮想マシンをシャットダウンする必要があります。

  1. 仮想マシンの詳細画面より"アクション"メニューからゲストOSのシャットダウンを選択します。
    SLN300106_ja__32SLN300106_31

  2. "サマリ"タブでパワーオフが確認できたら、"アクション"メニューより設定の編集を選択します。
    SLN300106_ja__33SLN300106_32

  3. 設定の編集画面が表示されたらvAppオプションをクリックしてNetworkingプロパティを展開し、設定項目の値を編集してOKをクリックします。
    SLN300106_ja__34SLN300106_33

再度VSM Serverの仮想マシンをパワーオンし、VSMコンソールよりvCenter ServerへPing疎通できることを確認します。

 

vCenterへのPing疎通確認
ネットワークの設定に問題がなければ、vCenter ServerへのPingの疎通を確認します。

  1. メインメニューより3キー -> Enterキーの順に押してDiagnosticsメニューを開き、続けて3キー -> Enterキーの順に押しExecute Pingを選択します。
    SLN300106_ja__35SLN300106_34

  2. Pingの宛先にvCenter ServerのIPを入力し、Ping疎通が取れていることを確認します。
    確認後6キーを押してメインメニューへ戻り、5キーを押してコンソールを閉じます。
    SLN300106_ja__36SLN300106_35

 

vCenter ServerまでPing疎通てきている場合
vCenterと疎通が取れている場合は、以下の項目をお試しください。

  • ブラウザの再起動
    ブラウザのキャッシュの影響でVSMのアイコンが表示されない場合があります。
    一度ブラウザを閉じてvSphere Web Clientを開きなおします。
    また、ブラウザの設定からキャッシュクリアすることで改善する場合もあります。
  • VSM Serverの再起動
    1. VSMコンソールのメインメニューより4キー -> Enterキーの順に押しReboot applianceを選択します。
      SLN300106_ja__37SLN300106_36
    2. "Proceed with reboot"と表示されたら、Yキー -> Enterキーの順もしくはEnterキーを押し再起動します。
      通常5分程度でオンラインに戻ります。
  • vCenter Serverの再起動
    VSMのアイコンが表示されない場合の原因として、vCenter Server側でVSMからのリクエストを反映できていないことがあります。
    その場合はvCenter Serverの再起動で改善する場合があります。

 

対象製品

Legacy Storage Models
文書のプロパティ
文書番号: 000138647
文書の種類: How To
最終更新: 09 8月 2022
バージョン:  5
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