文書番号: 000138074
引用元
"Dell EqualLogic Best Practice Series / EqualLogic Snapshots and Clones: Best Practices and Sizing Guidelines"
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対象製品
Dell EqualLogic全製品
スナップショットとは、データのある瞬間をコピーしたデータです。
この機能は以下のケースに利用されます。
上記のケースからこの機能そのものを"データのバックアップ"として運用されるケースがありますが、これは推奨されていません。
スナップショットは取得対象となったオリジナルボリュームが機能しているケースでのみこの動作が可能であり、自然災害やハードウェア損傷などにともないオリジナルボリュームが消失した場合、スナップショットも利用できなくなるからです。
Dell EqualLogicでは、スナップショットを保存するための設定として以下の項目があります。
スナップショット予約領域は、初期値としてベースボリュームの容量に対して100%に設定されています。
これは、ボリューム内のすべてのデータが書き換えられたとしてもそれを復元できるように設定されており、既存ボリュームのオフライン化などのダウンタイム無く復元できるようにするためです。
スナップショット予約領域は最大でベースボリュームの容量に対して10,000%まで設定することができます。
スナップショット予約領域を0%に設定した場合、スナップショット自体をボリューム単位で無効化することができます。(ボリューム単位ではなく、グループ全体に対するグローバル設定をすることもできます。)
スナップショットを利用する予定がない場合、スナップショット予約領域を0%にすることでフリースペースを最大限に活用することができます。
管理者は、スナップショット予約領域が十分に確保されているかについて以下のツールを利用することができます。
スナップショット予約領域の計画では、保存されるデータに対する目標復旧時点(RPO)と目標復旧時間(RTO)をベースに決定する必要があります。
これらの値については、データ復旧に際して組織内であらかじめ計画される数字のためここでは詳細の解説は割愛させていただきます。
例えば、あるビジネスデータの許容できるデータ損失が1時間である場合、管理者は1時間ごとにスナップショットが動作するよう設定します。
スナップショット領域の消費量は、スナップショット実施間隔内でのボリューム内のデータ変更量に依存します。
つまり、スナップショット予約領域の計算は以下の式となります。
[総スナップショット予約領域]=[スナップショット間のデータ変更量]×[スナップショットの必要取得回数]
例:
定期的にスナップショット取得が5回必要なボリュームにおいて、スナップショット取得から次回のスナップショットまでにボリューム内で変更されるデータサイズが1GBの場合
必要なスナップショット予約領域は1GB×5回で5GBとなります。
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12 8月 2022
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