問題:
Dell EMCストレージ互換性マトリックスでは、6.5 VMWare ESXiバージョンはSASフロントエンド接続でテスト/サポートされています。SASドライバー「lsi-msgpt3」バージョン12、およびStorage Center OS(SCOS)バージョン7.2.x/7.3.xは、このテスト/サポートされているソリューションに含まれていました。ただし、VMWare ESXi 6.5 U1、6.5 U2、および6.7にアップグレードすると、バージョン16などのアップデートされたlsi-msgpt3 SASドライバーが自動的にインストールされます。 ドライバーのモジュール パラメーターを手動で設定しないと、バージョン12以降のlsi-msgpt3はこのアップデートされたドライバーとSCOSを使用するESXiバージョンでは正しく動作しません(たとえば、ホストの再起動でLUNの容量が0バイトになります。この場合、コントローラーのフェールオーバー時に、SASフロント エンド ボリュームにアクセスできなくなり、PSODカーネルのダンプが出力されます)。これは、ESXi 6.5と6.7に最も顕著な影響を及ぼします。ただし、この新しいドライバーをESXi 6.0(デフォルトのドライバーではない)で使用する場合も当てはまります。
推奨事項:
lsi-msgpt3ドライバー(通常はESXi 6.5+)を使用してStorage CenterとESXiホスト間のSAS接続を使用している場合、lsi-msgpt3 SASドライバーのすべてのバージョンについて、次の説明に従ってモジュール パラメーターを変更することがベスト プラクティス設定です。 12以降のバージョンでは、この設定が必須です。 このアップグレードされた最適な設定は、『VMware vSphere 5.x~6.xを使用するDell EMC SCシリーズのベスト プラクティス』にも記載されています。この変更を有効にするには、ホストを再起動する必要があることに注意してください
SASドライバーでモジュール パラメーターを設定する手順
esxcli system module parameters list -m lsi_msgpt3
esxcli system module parameters set -p issue_scsi_cmd_to_bringup_drive=0 -m lsi_msgpt3