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iDRAC: 第11世代のPowerEdgeシリーズにおけるiDRAC6およびLifecycle Controllerのセットアップおよび管理

概要: 本ドキュメントでは、第11世代のPowerEdgeサーバー向けにiDRAC6およびLifecycle Controllerをセットアップして管理する方法について説明します。

この記事は次に適用されます: この記事は次には適用されません: この記事は、特定の製品に関連付けられていません。 すべての製品パージョンがこの記事に記載されているわけではありません。

手順

第11世代に該当するPowerEdgeサーバーについては以下の記事をご参照ください。
Dell PowerEdgeサーバが属する世代を識別する方法

 

目次

  1. iDRACのセットアップと管理
    • Integrated Dell Remote Access Controller 6(iDRAC6)の概要
    • iDRACがインストールされているかどうかの確認
    • iDRACで使用可能な機能の確認
    • iDRAC 6を使用するためのシステムの設定
    • Webインターフェイスへのアクセス
    • iDRACへのログイン
    • vFlashの使用
    • iDRACを最新の状態に保つ
  2. Lifecycle Controllerの理解および設定
    • デルがLifecycle Controllerを開発した理由
    • Dell Repository Manager
    • Repository ManagerのHow-Toビデオ
    • Lifecycle Controllerで報告されている一般的な問題

 

iDRACのセットアップと管理

iDRACのデフォルト

  • ユーザー名:root
  • パスワード:calvin

 

Integrated Dell Remote Access Controller 6(iDRAC6)の概要
EBSとは DRACの説明ビデオ

iDRAC6を使用すると、システムがダウンしているときでもリモートでDellシステムの監視、トラブルシューティング、修復ができます。
iDRAC6 には、コンソールリダイレクト、仮想メディア、仮想 KVM、スマートカード認証、シングルサインオンなど豊富な機能が揃っています。
管理ステーションとは、システム管理者がiDRAC6を備えたDellシステムをリモート管理するシステムを指します。
監視されるシステムのことを、管理下システムと呼んでいます。
また、オプションで管理ステーションと管理下システムにDell OpenManageソフトウェアをインストールできます。
管理下システムソフトウェアなしではRACADMをローカルで使用できず、iDRAC6は前回のクラッシュ画面をキャプチャできません。
iDRAC6の詳細については以下をご参照ください。

iDRACの詳細についてはiDRACユーザーガイドをご参照ください。

 

iDRACがインストールされているかどうかの確認
R710、T610、R610、R810、R910には、デフォルトでiDRACがインストールされています。
iDRAC ExpressとiDRAC Enterpriseの違い
T110、R210、R310、T310、R410、T410、R510には次のオプションが搭載されています。

  • BMC、IPMI2.0準拠(ベースボードマネジメントコントローラ)
  • Dell OpenManage
  • Unified Server Configurator
  • Lifecycle Controller: オプションでiDRAC6 Express、iDRAC6 Enterprise、およびvFlashによって有効化

iDRACがインストールされていることを確認するには、次のエントリを確認します(図1)。POSTプロセスの終了近くに表示されます。

SLN297769_ja__2SLN297769_1
図1:iDRACがインストールされているかどうかの確認

iDRACで使用可能な機能の確認 iDRACには、機能のレベルが異なる3つのバージョンがあります(すべての11世代システムには、デフォルトでベースボードマネジメントコントローラ(BMC)が搭載されています)。

  • iDRAC Express
  • iDRAC Enterprise
  • iDRAC Enterprise with VFlash

SLN297769_ja__3SLN297769_2

 

iDRAC 6 を使用するためのシステムの設定
iDRAC6を使用するようにシステムを設定するには、iDRAC6設定ユーティリティを使用します。
iDRAC6設定ユーティリティを実行するには、次の手順に沿って進めます。

メモ:手順を開始する前に、システムのファームウェアをアップデートすることをお勧めします。方法については、"iDRACを最新の状態に保つ"を参照してください。

  1. システムの電源を入れるか、再起動します。

  2. POST中にプロンプトが表示されたらCtrl+Eキーを押します。押す前にオペレーティングシステムのロードが開始された場合は、システムの起動が完了するのを待ってからもう一度システムを再起動し、この手順を実行してください。

  3. 内蔵ネットワークアダプタ(ネットワークカード)を構成します。方向キーを使用してLANパラメータを選択し、Enterキーを押します。NICの選択が表示されます。方向キーを使用して、次のいずれかのNICモードを選択します。

    • 専用
      このオプションは、リモートアクセスデバイスからiDRAC6 Enterprise上の専用ネットワークインタフェースを使用できるようにする場合に選択します。このインタフェースは、ホストオペレーティングシステムと共有されず、管理トラフィックを別の物理ネットワークに転送することでアプリケーションのトラフィックから分離できます。このオプションは、システムにiDRAC6 Enterpriseが搭載されている場合にのみ利用可能です。iDRAC6 Enterpriseカードを取り付けた後、NICの選択を専用に変更してください。これは、iDRAC6設定ユーティリティ、iDRAC6ウェブインタフェース、またはRACADMを使って行うことができます。
    • 共有
      このオプションは、ネットワークインタフェースをホストのオペレーティングシステムと共有する場合に選択します。リモートアクセスデバイスのネットワークインタフェースは、ホストオペレーティングシステムにNICチームを設定すると、完全に機能します。リモートアクセスデバイスは、データの受信はNIC 1とNIC 2で行いますが、データの送信はNIC 1からのみ行います。NIC 1が故障すると、リモートアクセスデバイスにアクセスできなくなります。iDRAC6 35の基本インストール
    • フェールオーバー付きで共有(LOM2)
      このオプションは、ネットワークインタフェースをホストのオペレーティングシステムと共有する場合に選択します。リモートアクセスデバイスのネットワークインタフェースは、ホストオペレーティングシステムにNICチームを設定すると、完全に機能します。リモートアクセスデバイスは、データの受信はNIC 1とNIC 2で行いますが、データの送信はNIC 1からのみ行います。NIC 1が故障した場合、リモートアクセスデバイスはすべてのデータ送信をNIC 2にフェールオーバーします。リモートアクセスデバイスはデータの送信に引き続き、NIC 2を使用します。NIC 2が故障した場合、リモートアクセスデバイスはすべての送受信を再びNIC 1にフェイルオーバーします。ただし、これは最初のNIC 1の障害が修復されている場合に限ります。
    • フェールオーバー付きで共有(すべての LOM)
      このオプションは、ネットワークインタフェースをホストのオペレーティングシステムと共有する場合に選択します。リモートアクセスデバイスのネットワークインタフェースは、ホストオペレーティングシステムにNICチームを設定すると、完全に機能します。リモートアクセスデバイスは、NIC 1、NIC 2、NIC 3、NIC 4を介してデータを受信しますが、データの送信はNIC 1からのみ行います。NIC 1が故障した場合、リモートアクセスデバイスはデータ送受信のすべてをNIC 2にフェイルオーバーします。NIC 2が故障した場合、リモートアクセスデバイスはデータ送受信のすべてをNIC 3にフェールオーバーします。NIC 3が故障した場合、リモートアクセスデバイスはデータ送受信のすべてをNIC 4にフェールオーバーします。NIC 4が故障した場合、リモートアクセスデバイスはすべてのデータ伝送をNIC 1にフェイルオーバーします。ただし、これは最初のNIC 1の障害が修復されている場合に限ります。

    DHCPまたは静的IPアドレスソースを使用するようにネットワークコントローラLANパラメータを設定します。

    1. 下方向キーを使って、LANパラメータを選択しEnterキーを押します。
    2. 上下の方向キーを使ってIPアドレスソースを選択します。
    3. 左右の方向キーを使って、DHCP自動設定または静的を選択します。
    4. "静的"を選択した場合は、"IPアドレス"、"サブネットマスク"、"デフォルトゲートウェイ"をそれぞれ設定します。
    5. Escキーを押します。
  4. Escキーを押します。

  5. 変更を保存して終了を選択します。

Dell iDRAC6手順デモ

 

Webインターフェイスへのアクセス

  1. Webインターフェイスにアクセスします。iDRAC6のWebインターフェイスにアクセスするには、次の手順に従います。サポートされているWebブラウザのウィンドウを開きます。IPv4アドレスを使用してウェブインタフェースにアクセスする場合は手順2.へ進みます。IPv6アドレスを使用してウェブインタフェースにアクセスする場合は手順3.へ進みます。

  2. IPv4アドレスを使用してWebインターフェイスにアクセスします。IPv4が有効になっている必要があります。ブラウザのアドレスバーに"https://iDRACのIPv4アドレス"を入力しEnterキーを押します。

  3. IPv6アドレスを使用してウェブインタフェースにアクセスするには、IPv6が有効になっている必要があります。ブラウザのアドレスバーに"https://iDRACのIPv6アドレス"を入力しEnterキーを押します。

  4. デフォルトHTTPSポート番号(ポート443)が変更されている場合は、"https://iDRAC6 IPアドレス:ポート番号"を入力します。
    *ポート番号はHTTPSポート番号

  5. アドレスバーに"https://iDRAC IPアドレス"を入力しEnterキーを押します。デフォルトHTTPSポート番号(ポート443)が変更されている場合は、"https://iDRAC IPアドレス:HTTPSポート番号"を入力します。iDRAC6ログインウィンドウが表示されます。Webインターフェイスを使用したiDRAC6へのログインを設定します。
    iDRAC6ユーザーまたはMicrosoft Active Directoryユーザーとしてログインできます。iDRAC6ユーザーのデフォルトのユーザー名とパスワードは、それぞれrootおよびcalvinです。iDRAC6にログインするには、システム管理者からiDRACへのログイン権限が与えられている必要があります。

 

iDRACへのログイン

  1. ユーザー名フィールドに、次のいずれかを入力します。

    • iDRAC6ユーザー名:ローカルユーザーのユーザー名では大文字と小文字が区別されます。例としては"root"、"it_user"、"john_doe"などが挙げられます。
    • Active Directoryユーザー名:Active Directory名は、" "、"\"、"/"、または"@"の任意の形式で入力できます。大文字と小文字の区別はありません。たとえば、"dell.com\john_doe"または"JOHN_DOE@DELL.COM"などです。

    パスワード フィールドに、iDRAC6のユーザーパスワードまたはActive Directoryのユーザーパスワードを入力します。パスワードでは大文字と小文字が区別されます。

  2. ドメインロップダウンボックスから、このiDRACを選択してiDRAC6ユーザーとしてログインするか、利用可能ないずれかのドメインを選択してActive Directoryユーザーとしてログインします。
    *Active Directoryユーザーの場合、ユーザー名の一部としてドメイン名を指定した場合は、ドロップダウンメニューからこのiDRACを選択します。

  3. OKをクリックするかEnterキーを押します。

 

vFlashの使用
Dell vFlashメディアカードは、iDRAC6 Enterpriseカードを取り付け済みのシステムに機能を追加します。Dell vFlashメディアはデル製8 GB SD(Secure Digital)カードで、iDRAC6 Enterprise付属カードに挿入します。このホワイトペーパーでは、vFlashのセットアップと使用の方法について説明しています。

 

iDRACを最新の状態に保つ
Dell Remote Access Controllerの現在のバージョンは、次のとおりです。iDRAC6 - v1.80モノリシック(スタンドアロンサーバ)、v3.32モジュラー(ブレード)、2011年11月リリース

Dell Idrac ファームウェアのアップグレード手順については、こちらをクリックしてください

 

Lifecycle Controllerの理解および設定

Dell Lifecycle Controllerは、ローカルとリモートの両方に配置されたサーバに対して、プロビジョニング、導入、パッチ適用、アップデートから処理およびユーザーのカスタマイズにいたるまでのサーバーライフサイクル管理をシンプル化します。

Dell Lifecycle Controllerは、第11世代PowerEdgeサーバーから始まるDell Remote Access ControllerまたはiDRAC(Express、EnterpriseおよびvFlash)の一部として提供されています。

Lifecycle Controllerにより、タスクの達成に必要な時間と手順の数が減り、エラーが発生する可能性が低減し、サーバーとアプリケーションのアップタイムとセキュリティが向上するためIT管理がより効率的になります。

 

主要システム管理コンソール(Microsoft System Center Configuration Manager、BMC Software BladeLogic Operations Manager、Symantec Deployment Solution、Dell Management Consoleなど)により、機能を提供するDell Lifecycle Controllerが、それらのコンソールがインストールされている既存のインフラストラクチャに統合されています。

 

デルがLifecycle Controllerを開発した理由
デルは一般的な管理タスクとそれらに関連する非効率性を調査し、管理タスクに時間がかかっていた原因はツールでなく、それらのタスクのデリバリ方法にあったといういくついかの興味深い点を発見しました。プロビジョニング、導入、更新などの最も一般的なアクティビティには複数のツール、複数のメディア形式、およびWebでのドライバやファームウェアなどの最新の有効化ツールの検索が必要でした。
この従来のデリバリモデルにより時間の活用が非効率的になり、エラーが発生する可能性とセキュリティリスクにさらされる可能性があることがわかりました。
次のビデオで、「Lifecycle Controller」のパワーを実際にご覧いただけます。

 

Dell Repository Manager
Dell Repository Manager(DRM)は、IT管理者のシステムアップデートの管理を容易にするアプリケーションです。
これらのバンドルおよびリポジトリは、複数のファームウェアアップデートの同時展開を可能にします。
詳細なインストール情報、ホワイトペーパー、ビデオ、その他については、"Dell Repository Manager"をご参照ください。

 

Repository ManagerのHow-Toビデオ

 

Lifecycle Controllerで報告されている一般的な問題

 

関連リンク
DRAC関連のよくあるお問い合わせ(FAQ)

 

対象製品

Servers
文書のプロパティ
文書番号: 000130159
文書の種類: How To
最終更新: 19 12月 2022
バージョン:  9
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