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ワイヤレス ネットワークに関する問題のトラブルシューティング

概要: この文書では、基本的なワイヤレス ネットワークに関する問題のトラブルシューティングに役立つ情報とリンクを提供します。具体的には、この記事では 802.11a、b、g、n、または ac ネットワークに焦点を当てます。この記事では、モバイル ブロードバンド(携帯電話ベースのワイヤレス)またはBluetooth(WPANとも呼ばれます)については説明しません。

この記事は次に適用されます: この記事は次には適用されません: この記事は、特定の製品に関連付けられていません。 すべての製品パージョンがこの記事に記載されているわけではありません。

手順

目次

  1. 背景情報
  2. ワイヤレス規格
  3. トラブルシューティング
  4. 外部文書

背景情報

ワイヤレス ネットワークに関する問題のトラブルシューティングに必要な情報の主要なものについて、以下のリストに示します。

  1. SSID
  2. セキュリティタイプ
  3. セキュリティ キーまたはパスフレーズ
  4. アクセス ポイントまたはルーターからの距離
  5. 見通し線
  6. チャネル信号の重複

SSID:サービス セット識別子(Service Set Identifier)は、参加するネットワークの名前です。ワイヤレス ネットワークは、このSSIDをブロードキャストするように設定するか、SSIDを非表示にするように設定できます。SSIDがブロードキャストされる場合、「利用可能なワイヤレス ネットワーク」の一覧に表示されます。SSIDがブロードキャストされない場合、ネットワークに参加するためには、正確な名前(スペルや大文字と小文字の区別)がわかっている必要があります。

セキュリティ タイプ:これは、データの安全を保つためにネットワークで使用される暗号化のタイプです。Windowsがユーザーに代わって特定してくれる場合もあります。これはまた、使用できるセキュリティ キーとパスフレーズのタイプを決定します。一般的なセキュリティのオプションは、いかに示すリストのとおりです(セキュリティ レベル順)。「セキュリティ保護なし」は最も安全性が低く、「WPA2」は最も安全性が高いオプションです。

  1. セキュリティ保護なし(またはオープン)

  2. Wired Equivalent Privacy (WEP) 64ビット

  3. Wired Equivalent Privacy (WEP) 128ビット

  4. Wi-Fi Protected Access(WPA)オプション(AESとTKIPを含む)

  5. Wi-Fi Protected Accessバージョン2 (WPA2)(AESとTKIPを含む)

セキュリティ キーまたはパスフレーズ:  これは、データの暗号化に使用されるキーです。このキーやフレーズが正しくないと、ネットワークでのデータの流れを把握できません。これは、秘密のノックや「開けごま」の呪文のようなものです。

アクセス ポイントまたはルーターからの距離:許容される信号強度の範囲はWi-Fiタイプによって異なりますが、一般的なガイドラインは屋内で120フィート、屋外で300フィートです。

見通し線:アクセス ポイントとデバイス間にある障害物は、信号の強度と範囲を弱めます。一部の材質は、その他のものより大きく影響します。高密度の木材(オーク材など)および金属製のものは最も大きく影響します。石こうや布は、影響が最も少ない材質です。アクセス ポイントとデバイス間にある多目的クローゼット、木製キャビネット、金属製パイプ、トイレなどは、信号の強度を弱めます。

チャネル信号の重複:Wi-Fi信号は、2.4 GHz帯域幅で5つのチャネルを使用します。2と7など、チャネル番号が5以上異なる2つのチャネルは重複しません。チャネル 1、6、および 11 が重複しない唯一のチャネルであるというよく繰り返される格言は正確ではありません。チャネル 1、6、および 11 は、米国でオーバーラップしない 3 つのチャネルの唯一のグループです。重複しているネットワーク上のエリア内の他のWi-Fiネットワークが干渉している可能性があります。

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ワイヤレス規格

IEEE 802.11 a/b/g/n/acは、認められた業界標準です。これらの規格について、その機能およびメリットとデメリットを比較したものを以下に示します。

スタンダード 名前 リリース日 周波数範囲 最高速度 現実的な速度 室内の範囲 野外の範囲
802.11a Wi-Fi 1 1999 5 GHz 54 Mbps 23〜28 Mbps 20 m 120 m
802.11b Wi-Fi 2 1999 2.4 GHz 11 Mbps 5.9 Mbps 35 m 120 m
802.11 g Wi-Fi 3 2003 2.4 GHz 54 Mbps 22 Mbps 38 m 140 m
802.11n Wi-Fi 4 2009 2.4 GHzおよび5 GHz 300 Mbps 130~150 Mbps 70 m 250 m
802.11ac Wi-Fi 5 2013 2.4 GHzおよび5 GHz 1300 Mbps   35 m  
802.11ax Wi-Fi 6 2019 2.4 GHzおよび5 GHz 10..53 Gbps      

有効範囲は、見通し線とその間の障害物によって大幅に異なります。

802.11aの信号範囲

図1 - 802.11aの信号範囲)

802.11aの信号範囲の例で、2,3枚の壁でさえも信号を吸収してしまうのが分かります。

802.11gの信号範囲

図2 - 802.11 gの信号範囲)

802.11 gの信号範囲の例で、壁による信号範囲への影響がとても少ないのが分かります。

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トラブルシューティング

以下のシナリオでのトラブルシューティング手順は、次のとおりです。

シナリオ トラブルシューティング手順
SSIDは表示されているが接続できない
.
  • 暗号化のタイプ(WEP/WPA/WPA2)およびセキュリティ キー/パスフレーズを確認します
  • SSIDが標準に準拠し、文字と数字のみを使用して正しく大文字と小文字が区別されていることを確認します
  • アクセス ポイント(AP)/ルーターを再起動します
  • クライアント(コンピューター、プリンターなど)を再起動します
  • アクセス ポイント/ルーターが適用されるワイヤレス規格の現実的な室内範囲にあり、クライアントがそのワイヤレス規格をサポートしている(例:両方のデバイスが802.11nをサポート)ことを確認します
  • クライアントがアクセス ポイントまたはルーターに使用されているセキュリティ タイプをサポートできることを確認します
SSIDが表示されない
WIFIが検出されません。
.
  • Wi-Fiが有効になっていることを確認します(コンピューターの場合はBIOS、プリンターやプロジェクターの場合はメニュー設定)
  • システムにWi-Fiスイッチがある場合は、それがオンであることを確認します
  • ドライバー/管理ソフトウェアでWi-Fi無線が有効になっていることを確認します
  • アクセス ポイント/ルーターが適用されるワイヤレス規格の現実的な室内範囲にあり、クライアントがそのワイヤレス規格をサポートしていることを確認します(例えば、両方のデバイスが802.11n標準をサポートしている)
  • クライアント デバイスとアクセス ポイント/ルーターの両方を再起動します
一部のSSIDは表示されているが必要なSSIDが表示されない
.
  • アクセス ポイント/ルーターが「SSIDをブロードキャストする」ように設定されていることを確認します
  • アクセス ポイント/ルーターが適用されるワイヤレス規格の現実的な室内範囲にあり、クライアントがそのワイヤレス規格をサポートしていることを確認します(例えば、両方のデバイスが802.11n標準をサポートしている)
  • クライアント デバイスとアクセス ポイント/ルーターの両方を再起動します
  • クライアントがアクセス ポイントまたはルーターに使用されているセキュリティ タイプをサポートできることを確認します
正しいSSIDに接続できるがIPアドレスを取得できない
.
  • この問題のトラブルシューティングを開始する前に、特定の情報を必要とします。
  • 1.IPアドレス
    2.サブネット マスク アドレス
    3.デフォルト ゲートウェイ アドレス
    4.DNSサーバーの情報
  • APIPAアドレス(169.254.xxx.xxx)を持つデバイスがあるかを確認します。
    • ルーターまたはゲートウェイを再起動します。
    • すべてのケーブル接続を確認し、しっかりと装着されていることを確認します。
    • ipconfigを使用して、アドレスをリリースして更新します。
    • 次の手順を実行して、コマンド プロンプトに移動します。
    • スタート]を選択して、検索ボックスに「CMD」と入力します
    • コマンド プロンプトに以下を入力します。
      • > ipconfig/release
        > ipconfig/renew
  • すべてのデバイスに同じサブネット マスク アドレスがあるかを確認します。
  • すべてのIPアドレスが同じ番号で始まっている(同じ範囲/サブネット内にある)かを確認します。例えば、すべて192.168.1.xまたは10.1.52.xで始まるなど。
  • 同じIPアドレスを持つデバイスがないことを確認します。  ある場合は、IPの競合が発生したり、片方または両方のデバイスが接続に失敗したりします。
  • PINGを使用して、IPアドレスが[Network]に表示されていることを確認します
    • スタート]を選択して、検索ボックスに「CMD」と入力します

    • コマンド プロンプトに以下を入力します。

  • > Ping

    192.xxx.xxx.xxx
  • IPアドレスが見つかると、ネットワーク接続を確認するためにかかった時間(ミリ秒単位)を示す4行の返信が表示されます。
  • 「Request Timeout」メッセージを受け取った場合は、IPアドレスが認識されないか、ネットワーク上で見つからないかのどちらかです。

ネットワークには接続できるがデータを取得できない

  • SSID、セキュリティ タイプ、および暗号化キー/パスフレーズを確認します。
  • ネットワーク プロファイルを削除して再接続します
  • アクセス ポイント/ルーターが適用されるワイヤレス規格の現実的な室内範囲にあり、クライアントがそのワイヤレス規格をサポートしていることを確認します(例えば、両方のデバイスが802.11n標準をサポートしている)
  • 可能な場合は、アクセス ポイント/ルーターを最新のファームウェア バージョンにアップデートします。
  • クライアント デバイスのファームウェア/ドライバーをアップデートします。
  • クライアント デバイスとアクセス ポイント/ルーターの両方を再起動します。
  • クライアント デバイスが接続可能で、トラフィックを他のネットワークに転送できることを確認します。
  • 可能な場合は、トラブルシューティング目的でのみ、ファイアウォールを無効にします。

デバイスがネットワークから断続的に切断される

  • クライアント デバイスとアクセス ポイント/ルーターの両方のファームウェアとドライバーをアップデートします。
  • クライアントとアクセス ポイント/ルーターの位置を近づけます。
  • 可能な場合は、ルーターのチャネル設定を変更します。通常、チャネル1、6、および11が最適なオプションです。
  • ワイヤレス アダプターの管理を試みる別のプログラムがないことを確認します。
  • アクセス ポイント/ルーターのアンテナを、クライアントの方向に対して直角になるように調整します(クライアントに向かってやクライアンから遠ざかる方向ではなく)。
  • 他のワイヤレス ネットワークでこの問題が発生しているかどうかを確認します。
  • ルーターにログインして、「アップタイム」を確認します。アップタイムが常に短い場合、ルーターが再起動してすべてのクライアントがドロップされる場合があります。
  • クライアント デバイスでワイヤレス アダプターを取り付け直します。

同じ周波数帯域でその他のデバイスを使用している空間で切断が起きないようにします。例としては次のようなものがあります。

  • 電子レンジ
  • Bluetoothデバイス
  • ベビーモニタ
  • コードレス電話機

接続速度が遅い

  • クライアント デバイスを別の場所に移動します。目的は、ルーターとクライアント間の見通し線上の障害物を変更することです。
  • ルーターを別の場所に移動します。目的は、ルーターとクライアント間の見通し線上の障害物を変更することです。
  • 可能な場合は、ルーターのチャネル設定を変更します。通常、チャネル1、6、および11が最適なオプションです。
  • クライアント デバイスとアクセス ポイント/ルーターの両方のファームウェアとドライバーをアップデートします。
  • アクセス ポイント/ルーターのアンテナを、クライアントの方向に対して直角になるように調整します(クライアントに向かってやクライアンから遠ざかる方向ではなく)。

そのエリアにある同じ周波数帯域を使用するその他のデバイスを排除します。例としては次のようなものがあります。

  • 電子レンジ
  • Bluetoothデバイス
  • ベビーモニタ
  • コードレス電話機
注:次の手順を実行しても問題が解決しない場合は、コンピュータのオペレーティングシステムに何らかの破損があります。破損を解決する方法のオプションと、それらを使用するシナリオについては、「ワイヤレス(Wi-Fi)、有線ネットワーキング、Bluetooth」ページにアクセスして、お使いのオペレーティング システムを選択してください。

DellノートパソコンをLCDを閉じた状態で使用すると、ワイヤレス パフォーマンスの問題が発生し、パッケージの一部が失われる可能性があります。ほとんどのノートパソコンでは、Wi-Fiアンテナはカバーの上部から角に向かって配置されており、垂直方向(LCDカバーを開いた状態)で作動するように設計されています。LCDを閉じると、信号が劣化し、ネットワーク パッケージが失われる可能性があります。

DellノートパソコンでLCDを閉じた状態でワイヤレス接続の問題が発生した場合、LCDを閉じた状態でネットワーク接続が必要な場合は、有線接続(直接接続または接続されたドッキング ステーション経由)を使用することをお勧めします。

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外部文書

ワイヤレス ネットワークとプロトコルに関する詳細については、以下のリンクを参照してください。

その他の情報

対象製品

Chromebox, Alienware, Inspiron, Legacy Desktop Models, OptiPlex, Vostro, XPS, G Series, Chromebook, G Series, Alienware, Inspiron, Latitude, Vostro, XPS, Legacy Laptop Models, Mobile Devices, Latitude Tablets, Mobile Streak, Surface, Venue , XPS Tablets, Fixed Workstations, Mobile Workstations ...
文書のプロパティ
文書番号: 000127788
文書の種類: How To
最終更新: 27 2月 2025
バージョン:  10
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