ランダムアクセスメモリ(RAM)は、プログラムの実行に必要な情報を格納するコンピュータメモリです。ランダムアクセス メモリーとは、順序どおりではなく任意の順序つまりランダムに格納データにアクセスするタイプのデータ ストレージです。対照的に、その他のタイプのメモリデバイス(磁気テープ、ディスク、ドラムなど)の場合は、機械的な設計上の制約があるために、ストレージメディア上のデータに一定の順序でのみアクセスできます。
大半のコンピュータは最低限のメモリ容量を搭載して出荷されるので、メモリの増設は、コンピュータのパフォーマンスを向上させるための簡単で費用対効果の高い方法です。
SIMM(Single Inline Memory Module)はパッケージスタイルが古いメモリです。SIMMは大量生産された最初のメモリスティックです(図1)。
SIMM以前は、ほとんどのメモリがマザーボード上に直接搭載されていたので、増設するための空間はあまりありませんでした。SIMMのタイプには、非パリティー、パリティー、Fast Page、EDOなどがあります。
スピード
SIMMの速度はナノ秒(「ns」または「nsec」)で測定され、通常は15ns未満です。システムのマニュアルで、ご使用のシステムのメモリ仕様を確認してください。
DIMM(Dual Inline Memory Module)は、SIMMの次に大きなメモリテクノロジの進歩でした。DIMMは168ピン、64ビットの帯域幅を特徴としていて、Pentium搭載システムにSIMMメモリを2枚1組で装着する必要がなくなりました。(図1) DIMMは高さが約13.7cm、高さが約3.8cmで、小型TSOP(Thin, Small Outline Package)チップが8~16枚付属しています。
その後、DIMMは進化して同期型DRAM(SDRAM)になりました。これは、同期グラフィックスRAM(SGRAM)から派生したもので、非常に高速ですがビデオカードメモリとしては高価です。SDRAMにはECC形式と非ECC形式があります。ECCメモリは、メモリエラーを検出するという点でパリティに似ています。ECCには小さなエラーを修正する機能が追加されているのでシステムは動作を続行できますが、パリティメモリはエラーを検出するとすぐにシステムを停止します。
スピードSDRAMはシステムのフロントサイドバス(FSB)のバス速度と同期するようになったため、パフォーマンスが25%向上しました。速度はメガヘルツ(MHz)単位の周波数で測定されます。SDRAMは、一般にPC100(100MHz)とPC133(133MHz)の2種類で製造されています。PC100 SDRAMとPC133 SDRAMを混在させることはお勧めしません。システムのマニュアルで、ご使用のシステムの仕様を確認してください。
RIMM(Rambus Inline Memory Module)は、2000年初めにハイエンドシステムのオプションとして一時的に採用されたメモリです(図1)。
Rambusシステムには次の2種類があります。当初は、シングルチャネルセットアップのシステムでした。その後、デュアルチャネル構成が使用され、パフォーマンスが向上するように最適化されました。デュアルチャネルシステムで最高のパフォーマンスを実現するには、チャネルバンクごとに同じRIMMをペアで装着する必要があります。1枚だけ装着したり、種類が混在する構成でも動作しますが、パフォーマンスは低下します。RDRAMにもECC形式と非ECC形式があります。
SDRAMと異なり、RDRAMはシリアル回路で動作します。つまり、回路が閉じてメモリがアクセス可能になるには、すべてのメモリスロットにメモリを装着する必要があります。RIMMを1枚だけ使用する場合は、他のスロットにCRIMM(Continuity Rambus Inline Memory Module)を装着する必要があります。これは、メモリが搭載されていない単なるモジュールです(図2)。
RDRAMの速度はメガヘルツで測定されます。Rambusはその速度に従って命名されています。つまり、PC800 RDRAMは800MHzで稼働します。SDRAMと同様に、速度が異なるRDRAMを混在させることはお勧めしません。
DDR SDRAM(Double Data Rate SDRAM)は事実上、現在利用可能な最も高度なメモリテクノロジです(図1)。SDRAMと同様、DDRはグラフィックスアーキテクチャの急激な進歩から誕生し、NVIDIAの初のGeForce256ビデオカードに導入されました。
システムクロックの立ち上がりで読み取り/書き込みを実行するSDRAMとは異なり、DDRメモリはシステムクロックの立ち上がりと立ち下りの両方で読み取り/書き込みを実行するので、事実上メモリのパフォーマンスが2倍になり、全体のパフォーマンスがさらに大きく向上します。
スピード速度はメガヘルツ(MHz)単位で測定されます。DDR-DSRAMでは、100MHz対応のPC1600から最大566MHz対応のPC4500まで、対応できる速度の種類は増え続けていて、時間経過とともにより高速に対応できる製品が発売されます。
DDR-SDRAMの速度に関する詳細については、Dellナレッジベース記事:「DDR SDRAMメモリー モジュールのデータ レートまたは速度を確認する方法(英語)」を参照してください。」
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サポートされるバス速度データ: