Dell Optimizerは、人工知能と機械学習を使用して、お使いのコンピューターのパフォーマンスをインテリジェントかつ動的に最適化するソフトウェア アプリケーションです。コンピューターの使用状況の分析と学習を通じて、生産性、パフォーマンス、ユーザー エクスペリエンスを向上させます。
このセクションでは、Dell Optimizerの使用開始と管理に役立つ一般的な機能について説明します。
アプリケーションを起動するには、Windowsの[スタート]メニューを開き、[Dell Optimizer]を検索します。
アプリケーションを初めて起動する場合、オンボード(アニメーション)プロセスが表示され、アプリケーションの機能に関する情報が表示されます。[Privacy Notice]で、[Yes, I consent]をクリックしてDell Optimizerカスタマー エクスペリエンス向上プログラムへの参加に同意するか、または[No, I do not consent]をクリックして拒否することができます。
[Yes, I consent]をクリックすると、アプリケーションはDell Optimizerの使用状況に関する情報を収集し、デル・テクノロジーズに送信します。
[Preferences]にアクセスするには、ドロップダウン矢印をクリックします。
このセクションには、Dell Optimizerのプライバシーに関する通知が表示されます。
Dell Optimizerカスタマー エクスペリエンス データをデル・テクノロジーズに送信する場合はチェック ボックスをオンにし、デル・テクノロジーズにデータを送信しない場合はチェック ボックスをオフにします。
分析機能は、コンピューターの分析に役立ち、次のレポートを生成することができます。
ワークロード分析機能を使用すると、特定のワークロードの実行中に、CPU、メモリー、グラフィックス、ディスクなどのコンピューター リソースの使用率を追跡できます。
ホーム画面に移動し、[Analytics]をクリックします。[Analytics]セクションが表示されます。
[Run report]をクリックして、レポートを生成するレポート期間を選択します。レポートは、手動で停止するか、タイムアウト制限に達するまで実行されます。
選択したレポート期間が完了するまで待機しない場合は、[Stop]をクリックして追跡をオフにします。
[View report]をクリックして、生成されたレポートを表示します。
ワークロード分析レポートには、アプリケーションの影響を評価するのに役立つ、コンピューター リソースの上位5つのプロセスを示すチャートについて、プロセス固有の情報が表示されます。このレポートには、データの収集元となるサブシステムを選択できる一連のチェックボックスも表示されます。デフォルトでは、すべてのサブシステムが選択されています。
レポートでは、X軸には、指定されたコンピューター パラメーターに対して収集されたデータの範囲または特定の値が表示されます。Y軸には、レポート期間中に検出された時間の割合と指定された範囲(または特定の値)が表示されます。
コンピューター分析機能は、指定された期間実行され、コンピューターの構成およびサブシステムの使用状況データを収集します。このデータはバックグラウンドで収集され、期間の終了時にシステム分析レポートの形式でコンパイルされます。これらのレポートは、レポート実行時の現在の操作環境におけるコンピューターの動作を理解するのに役立ちます。
ホーム画面に移動し、[Analytics]をクリックします。[Analytics]セクションが表示されます。
生成するレポートの数を選択し、[Run report]をクリックします。
レポート期間を選択します。レポートは、手動で停止するか、タイムアウト制限に達するまで実行されます。
[System Analysis]ページの[Number of reports]オプションでは、コンピューターの追跡が自動的に無効になる前に生成されるレポートの数を制御します。例えば、レポート期間を10時間、レポートの数を3つとして選択した場合、最初のレポートは10時間後に表示されます。他の2つの新しいレポートは、最初のレポートの後、10時間ごとに表示されます。すべてのレポートが生成されると、コンピューターの追跡も停止します。
選択したレポート期間が完了するまで待機しない場合は、[Stop]をクリックして追跡をオフにします。
[Run report]をクリックして、生成されたレポートを表示します。
コンピューター分析レポートには、ファン速度、温度データ、バッテリー使用率、プロセッサー使用率などのデータに関する詳細情報とグラフが表示されます。
選択したレポートをPDF形式で保存するには、[Save as PDF]をクリックします。
選択したレポートを削除するには、[Delete]をクリックします。
この機能を使用すると、コンピューターの完全な正常性および診断レポートを生成して表示できます。
ホーム画面に移動し、[Analytics]をクリックします。[Analytics]セクションが表示されます。
[Launch report]をクリックします。お使いのコンピューターの[Reliability Monitor]ページが表示されます。
コンピューターの信頼性と問題の履歴を確認します。
アプリケーション機能は、コンピューター上のアプリケーションのパフォーマンスを最適化します。Dell Optimizerは、機械学習を使用して、選択したアプリケーションの使用状況を学習し、最適化の機会を特定し、ユーザーを分類し、適切な設定を自動的に適用して、アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。
Dell Optimizerは、コンピューターのストレージ、メモリー、CPUの利用率を最適化します。最大5つのアプリケーションを同時に最適化できます。また、優先度に基づいてアプリケーションを配置することもできます。
ホーム画面に移動し、[Applications]をクリックします。
[Applications]セクションが表示されます。
(プラス記号)をクリックして、最適化するアプリケーションを追加します。
Dell Optimizerは、頻繁に使用されるアプリケーションを自動的に検出し、アプリケーションのリストを作成します。
表示されたアプリケーションのリストから、チェック ボックスをオンにして最適化するアプリケーションを1つ以上選択し、[Learn and optimize]をクリックします。
アプリケーションの動作を学習するには、最大で数時間かかる場合があります。学習プロセスの進行中は、選択したアプリケーションを開いたままにし、エンゲージメントを維持します。
アプリケーションの学習が開始されます。Dell Optimizerがアプリケーションの動作の学習を完了するまで、ステータスは「Learning」と表示されます。
アプリケーションを最適化するには、アプリケーションを継続的に使用する必要があります。これにより、Dell Optimizerはアプリケーションの動作を学習し、アプリケーションに最適な設定を決定できます。このプロセスには数時間かかる場合があります。また、アプリケーションの最適化を一時停止および再開することもできます。
アプリケーションの最適化が完了すると、ステータスが「Optimized」と表示され、最適化設定が自動的に適用されます。
アプリケーションを手動で追加するには、[Browse]をクリックします。
[エクスプローラー]ウィンドウで、アプリケーション(.exeファイル拡張子)を選択し、[開く]をクリックして最適化します。
オーディオ機能は、オンライン会議中のオーディオ機能を最適化します。オーディオ機能は、オンライン会議中にバックグラウンド ノイズのフィルタリング、ボリュームの安定化、およびボイス ストリームの優先順位付けを行うことができます。
ホーム画面に移動し、[Audio]をクリックします。
[Audio]セクションが表示されます。
次のいずれかのオプションを使用して、電話会議の環境設定を選択します。
[3D Audio]ボタンを[ON]または[OFF]に切り替えて、この機能を有効または無効にします。
この機能は、Waves Nxテクノロジーを使用して、ヘッドホンとスピーカーを通して会議室のような体験を提供します。デフォルトでは、[3D Audio]ボタンは[OFF]になっています。
新しいオーディオ デバイスを接続すると、ダイアログ ボックスが表示されます。
[Auto Mute]ボタンを[ON]または[OFF]オフに切り替えて、設定を有効または無効にします。
プリセット オプションを選択し、[Optimize]をクリックします。
アプリケーションは環境設定を記憶し、デバイスをコンピューターに再度接続すると、自動的に同じプリセット オプションを選択します。
Dell Optimizerのネットワーク機能は、ビデオ通話中に会議アプリケーションに最大の帯域幅を割り当て、ユーザーが認証情報を持っている利用可能な最適なネットワークを選択します。また、ネットワーク機能を使用すると、ベータ設定の[Optimize Network Traffic]を有効にできます。この設定では、ネットワーク トラフィックが輻輳したときに、どのアプリケーションが最も帯域幅を受け取るかの優先順位を付けることができます。
ホーム画面に移動し、[Network]をクリックします。
[Network]セクションが表示されます。
ビデオ会議アプリケーションを使用している場合は、[Conference Bandwidth Performance]オプションをクリックします。この設定は、ビデオ電話会議中に会議アプリケーションに最大帯域幅を割り当てます。
[Automatic Network Switching]オプションをクリックして、利用可能な最適なネットワークに自動的に切り替えます。また、この設定を有効にすると、ネットワークまたは帯域の輻輳が検出された場合、Wi-Fi帯域(2.4 GHzと5 GHz)が自動的に切り替わります。このオプションを使用する場合は、ネットワークのリストからExpressConnectに切り替えるネットワークを1つ以上選択します。
範囲内のネットワークが最初に表示されます。[Show additional networks]に移動して、認証情報はあるが範囲内にないネットワークを表示または非表示にします。
ホーム画面に移動し、ドロップダウン メニューから[Beta]オプションを選択します。
[Optimize Network Traffic]に移動して、ネットワーク トラフィックが輻輳したときに、どのアプリケーションが最も多くの帯域幅を受け取るかの優先順位を付けます。
この設定により、使用可能な帯域幅を常に調整することで、優先されたアプリケーションのパフォーマンスを向上します。[Optimize Network Traffic]機能を有効にすると、[Conference Bandwidth Performance]設定は無効になります。
電力機能は、使用動作の生産性を設定および切り替えることで、コンピューターのバッテリー持続時間を向上させます。コンピューターのバッテリー使用状況を学習し、AIと機械学習モデルを使用して適切な充電ポリシーを適用し、バッテリーの持続時間を延長する機会を特定します。
ホーム画面に移動し、[Power]をクリックします。
[Power]セクションが表示されます。
[Adaptive battery performance]トグル ボタンをクリックして、ユーザーの行動に基づいてバッテリーの持続時間を延長します。
この機能を使用すると、Windows省電力モードをオンにし、プロセッサーの電力レベルを下げ、画面を暗くするなどのバッテリー節約対策をインテリジェントに実行することで、バッテリーの持続時間を延長できます。
[Dynamix charge policy]トグル スイッチを使用して、正しい充電ポリシーを有効にします。
この機能により、コンピューターはユーザーの使用パターンに従って、[Always AC]、[Express Charge]、[Standard]の充電ポリシー間を自動的に切り替えます。
Dell Optimizerは、放電パターン、放電率、バッテリー性能の状態を学習し、ユーザーを次の4つのプロファイルに分類します。
Dell Optimizerがコンピューターのバッテリーを最適化するには、2週間かかります。
近接センサーは、Dell製ノートパソコンおよびモバイル ワークステーションに内蔵された機能です。このセンサーは、ユーザーがコンピューターの前とセンサーの視野内(FOV)にいるときにその存在を検出します。センサーのFOVから外れると、コンピューターのディスプレイの輝度が下がり、お好みのロック時間設定に基づいてコンピューターがロックされます。センサーのFOVに入ると、コンピューターのディスプレイがオンになり、ログイン画面が表示されます。
近接センサーが有効になっている場合、コンピューターがオンまたはモダン スタンバイ(スリープ)状態で、コンピューターがクラムシェルまたはタブレット モードの場合にアクセスできます。
近接センサーは、次の機能をサポートします。
ホーム画面に移動し、[Proximity Sensor]をクリックします。
[Proximity Sensor]セクションが表示されます。
[Walk Away Lock] - センサーのFOVから外れると、ディスプレイが暗くなり、コンピューターがロックされ、Dell Optimizerで設定されているロック タイマーに基づいてディスプレイがオフになります。その後、コンピューターはモダン スタンバイ状態になります。この機能は、コンピューターを保護し、離席中に電力を節約します。
[Walk Away Lock]は、次の場合に一時停止されます。
[Wake On Approach] - センサーのFOVに入ると、コンピューターはモダン スタンバイから復帰し、ディスプレイの電源をオンにして、Windowsログイン画面を表示します。この機能を使用すると、コンピューターに近づくだけでサインインを迅速に行えます。Windows Hello機能を設定している場合、カメラが顔を認識し、Windowsは自動的にコンピューターのロックを解除します。Windows Helloを設定していない場合は、コンピューターのロックを解除するには、コンピューターのパスワードを入力する必要があります。
[Wake On Approach]は、次の場合に一時停止されます。
[Walk Away Lock]トグル ボタンを[ON]または[OFF]に切り替え、画面ロック タイマーを設定します。
デフォルトでは、[Walk Away Lock]ボタンは[ON]になっており、画面ロック タイマーは1分に設定されています。ドロップダウン オプションから2分または3分を選択すると、画面ロックを遅延させることができます。
[Walk Away Lock]機能をスヌーズするには、[Proximity Sensor]セクションのDell Optimizerホーム画面で[Snooze]ボタンをクリックし、要件に基づいてタイマーの値を選択します。
デフォルトでは、スヌーズ タイマーは0に設定されています。
近接センサー機能の効率性を向上させるために、次の2つのオプションから選択できます。
アクティビティー フィード機能は、Dell Optimizerが実行する最適化に関するインサイトを提供します。学習に適用される最適化設定と最適化によるメリットが表示されます。
Dell Optimizerのホーム ページで、[Activity Feed]アイコンをクリックします。
[Activity Feed]には、学習に適用される最適化設定ログと最適化によるメリットが表示されます。