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デル製レーザープリンタのほとんどのモデルでは、システムの内部コンポーネントのトラブルシューティングのために、CEモードと呼ばれる診断モードを起動できます。
CEモードは、いくつかのセクションに分かれています。
C2665dnf/C3765dnfには、スキャン/FAX診断用の追加セクションもあります。
C2660/C3760n/C3760dn :
C2665dnf/C3765dnf :
CEモードを使用する最も一般的な例は、紙詰まりの問題を判断するためにデジタル出力モーターとクラッチテストを実行する2つの場合です。
モーターおよびクラッチに関する診断の実行については、以下のガイドを使用してください。
Digital Output(デジタル出力):
C2660dn/C2665dnf/C3760n/C3760dn/C3765dnfでモーターとクラッチを実行して、給紙/紙詰まり/異音の問題を診断する方法については、SLN284346「Dell C2660dn/C2665dnf/C3760n/C3760dn/C3765dnfレーザープリンタの異音の問題をトラブルシューティングする方法」を参照してください。
他のモーターが正しく実行されて正確な診断ができるように、このモーターは「EXEC(実行)」のままにしておく必要があります。
[071 001: Main Motor]まで下にスクロールして、選択(チェック)ボタンを押して[EXEC](オン)にします。この時点でメイン モーターの音が聞こえます。
メインモーターは「EXEC」のままにして、次のクラッチまでスクロールダウンし、それぞれ順にオンにして、各テストを停止してから次のテストを開始するようにします。
クラッチがオンになるたびに、カチッという音が聞こえます。
モーターDO(デジタル出力)テストのリストについては、以下を参照してください。
Digital Input(デジタル入力):
「Digital Input(デジタル入力)」では、デジタル入力(DI)コンポーネントが正しく機能しているかどうかを確認します。
ディスプレイには、デジタル入力テストが開始されると[0]が表示され、DIコンポーネントがオフからオンに切り替わると値が増えていきます。これを使用して、コンポーネントが正常に機能していることを確認できます。
テストは、すべてのDIコンポーネント(センサー)を対象としています。
すべてのDI(デジタル入力)テストのリストについては、以下を参照してください。
CEモードでは手動による給紙テストも可能で、障害が発生して紙詰まりの原因となっているモーターまたはコンポーネントを正確に特定できます。
そのためには、前述した説明に従ってCEモードを起動し、さらに次の手順を実行します。
他のモーターが正しく実行されて正確な診断ができるように、このモーターは「EXEC(実行)」のままにしておく必要があります。
さらに、各モーターを順にオンにして、プリンタに給紙します。
トレイ1給紙テスト
モーター/クラッチ | 通常の速度 | 半分の速度 |
---|---|---|
メインモーター | 071-001 | 071-002 |
サブモーター | 071-004 | 071-005 |
転写クラッチ | 071-010 | 071-010 |
排紙クラッチ | 071-011 | 071-011 |
トレイ1給紙クラッチ | 071-008** | 071-008** |
** 1枚の用紙を給紙するには、このオンとオフを2回切り替える必要があります。
MPF給紙テスト
モーター/クラッチ | 通常の速度 | 半分の速度 |
---|---|---|
メインモーター | 071-001 | 071-002 |
サブモーター | 071-004 | 071-005 |
転写クラッチ | 071-010 | 071-010 |
排紙クラッチ | 071-011 | 071-011 |
巻き上げ2クラッチ | 071-009 | 071-009 |
MSI給紙ソレノイド | 071-007** | 071-007** |
** 1枚の用紙を給紙するには、このオンとオフを2回切り替える必要があります。
テストパターン(「No Image [IOT](イメージなし[IOT])」):
「No Image [IOT](イメージなし[IOT])」のテストパターンでは、IOT内蔵の空白ページパターンを用紙片面に印刷します(IOT印刷機能チェック)。
テストパターン(「Test Pat 600 [IOT](テストパターン600 [IOT])」):
「Test Pat 600 [IOT](テストパターン600 [IOT])」のテストパターンでは、IOT内蔵のテストパターン600 dpiを用紙片面に印刷します(IOT印刷機能チェック)。
グリッドパターン(「Grid 2(グリッド2)」):
ESS内蔵の「Grid 2(グリッド2)」パターン(Grid2)は、用紙片面にグリッドパターンを印刷します。
Cyan 20%(シアン20%):
「Cyan 20%(シアン20%)」(ESS内蔵のテストパターン)は、20%濃度のシアンで用紙片面を塗りつぶします。
Magenta 20%(マゼンタ20%):
「Magenta 20%(マゼンタ20%)」(ESS内蔵のテストパターン)は、20%濃度のマゼンタで用紙片面を塗りつぶします。
Yellow 20%(イエロー20%):
「Yellow 20%(イエロー20%)」(ESS内蔵のテストパターン)は、20%濃度のイエローで用紙片面を塗りつぶします。
Black 20%(ブラック20%):
「Black 20%(ブラック20%)」(ESS内蔵のテストパターン)は、20%濃度のブラックで用紙片面を塗りつぶします。
CMY 20%:
「CMY 20%」(ESS内蔵のテストパターン)は、20%濃度のシアン、マゼンタ、イエローの混色で用紙片面を塗りつぶします。
Gradation(グラデーション):
「Gradation(グラデーション)」(ESS内蔵のテストパターン)は、破線の境界線パターンを0~100%濃度のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで印刷します。
Toner Pallet Check(トナー・パレット・チェック):
「Toner Pallet Check(トナー・パレット・チェック)」(ESS内蔵のテストパターン)は、100%濃度の各色(C/M/Y/K)で塗りつぶしたバーを用紙に並べて印刷します。
このテストを使用して、各トナーカートリッジの濃度を確認します。
Contamination Check(汚れチェック):
「Contamination Check(汚れチェック)」では、5枚の用紙の上部左端にミリメートルスケール、下部右端にインチスケールで、それぞれY/M/C/K色の20%濃度で塗りつぶしたパターンを印刷し、1枚には不具合リストを印刷します(線、縞模様、汚れ、不具合サイズのスケーリングなど、不具合を見つけ、交換部品の特定に役立ちます)。
「Digital Input(デジタル入力)」では、デジタル入力(DI)コンポーネントが正しく機能しているかどうかを確認します。
センサーの1つが停止または損傷していると、紙詰まりエラーが発生することがあります。
以下のガイドでは、紙詰まりまたは給紙の問題が発生しやすいセンサーと、機能のテスト方法を示しています。
転写センサー:
DI: 071-103
転写センサーは、用紙をトレイまたはMPFから引き出したときに、用紙が内部で詰まっているかどうかを特定します。
転写センサーをテストするには:
排紙センサー:
DI: 071-104
排紙センサーは、用紙が完全にプリンタから排出され、ジョブが完了したことをプリンタに知らせます。
排紙センサーをテストするには:
カウンター値が上昇しない場合は、センサーまたはプリンタのコントローラカードに何らかの損傷があると考えられます。
これらのステップで問題が解決しない場合は、デル・テクニカル・サポートにお問い合わせください。