文書の概要: |
この文書では、温度センサーに関する情報を提供します。 |
- 温度センサーとは何ですか。
- 温度センサーの仕組みを教えてください。
- センサーが機能していることを確認するにはどうすればよいですか。
- システムがいつも大きな音を立てて動作している場合にはどうすればよいですか。
- Dellデスクトップ システムが起動中に「Alert! Air Temperature sensor not detected」というメッセージを出して停止することがある
デルが2006年の8月からシステムへの取り付けを始めた温度センサーは、システムが使用されている部屋の気温を監視するように設計されています。
センサーは、システムのファンと連動して、最適な動作温度を維持します。これにより、システムは熱に敏感なコンポーネントにかかる負担を抑えることができます。
通常の温度よりも高温になったときの補正に加えて、ファンの動作が重要でないときにはシステムを静かに実行されるようにすることで、低温の環境ではファンの騒音を減らすことができます。
温度センサーは、システムの前面にある空気吸気口の直後にあります。部屋からの空気がシステムに取り込まれると、温度センサーはその温度を測定し、最適なパフォーマンスを得られるようにファンの速度を調整します。
図1 - 低温の空気がシステムに取り込まれている
流入空気の温度が35°C(95°F)を下回ると、温度センサーはシステムファンの動作を遅くします。こうして、システムはより静かに実行されます。
図2 - 高温の空気がシステムに取り込まれている
流入空気の温度が35°C(95°F)を超えると、温度センサーがファン速度を上げ、最適な動作状態を維持します。
問題3. |
センサーが機能していることを確認するにはどうすればよいですか。 |
デルがシステムに取り付けた温度センサーの最大の長所は、ユーザーの介入なしに動作することです。オンオフの切り替えや、設定は必要ありません。センサーは、コンピューターをどのような環境で使用しているかにはかかわりなく、最適に動作するように設定されています。
低温環境でのパフォーマンス:
低温の環境で、システムが通常の負荷で動作しているときには、システム ファンは最小限のノイズしか出しません。
高温環境でのパフォーマンス:
高温の環境では、室温を補正するために、ファンの速度は上昇します。どのファンでも同じですが、速度が上昇すると、システムからのノイズも大きくなります。システムがいつも大きな音を出している場合、システムを使用している環境に問題があることを示している可能性があります。
問題4. |
システムがいつも大きな音を立てて動作している場合にはどうすればよいですか。 |
システムのファンが常に大きな音で動作している場合、システムを使用している環境に問題があることを示している可能性があります。システムファンが原因のノイズを減らすには、次のことを試みてください。
- システムの前面(吸気口のある側)と、システムの背面(排気口のある側)の両方で、障害物となっている可能性のある物をすべて取り除きます。
- システムがキャビネットまたはその他のエンクロージャに入っている場合は、エンクロージャから取り出し、排気口からの高温の空気がエンクロージャ周辺で循環して、吸気口に入っているために問題が生じているのかどうかを確認してみてください。
- システムが床に置かれている場合には、机やテーブルなど高い場所に置いて、パフォーマンスに影響が出るか確認してみてください。
問題5. |
Dellデスクトップ システムが起動中に「Alert! Air Temperature sensor not detected」というメッセージを出して停止することがある |
デスクトップが「Alert! Air Temperature sensor not detected」といメッセージを出して停止する場合、解決法の一つは、「サーマル ダイオードの電源ケーブルを取り付け直す」ことです。
サーマル ダイオードの電源ケーブルを取り付け直す手順
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警告: |
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コンピューター内部の作業を始める前に、安全情報をお読みください。次をクリックして規制コンプライアンス ホームページを参照してください: ここ。 |
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- システムの電源を切り、AC電源ケーブルを外します。
- 電源ボタンを10秒間押して、待機電力を放電します。
- 本体のカバーを取り外します。
- I/Oパネルとシステム ボードに取り付けられている、サーマル ダイオードの電源ケーブル コネクターを確認します(図3)。
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メモ: |
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シャーシの開け方や、コンポーネントの取り外し、取り付け直し、および交換の方法については、「オンラインユーザーズガイド」を参照し、「パーツの取り外しと交換」の項を参照してください。 |
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図3 - サーマルダイオードの電源ケーブル
- サーマルダイオードの電源ケーブルを取り付け直します。
- サーマル ダイオードの電源ケーブルは、マザーボードのコネクターと入出力(I/O)パネルにしっかりと取り付けてください。このケーブルは、I/Oパネルのサーマルダイオードに電力を供給するために必要です。
- システムカバーを取り付け直し、コンピューターの電源を入れます。