Connectrix Brocade B-Series：DCX6をv8.1から8.2.xにアップグレードすると、VF構成ファイルのPORTMAPエントリーが文字制限を超過し、パニックを引き起こす可能性がある条件を生み出す場合がある。

FOS v8.1.xからFOS v8.2.xのファームウェア ダウンロード

影響：

• ディレクター スイッチのコールド リカバリー
• ユーザーがlscfg操作を実行すると、PMGR-1006 raslogイベントで失敗する

環境:
Dell EMCハードウェア：Connectrix ED-DCX6-4B
Dell EMCハードウェア：Connectrix ED-DCX6-8B
Dell EMCソフトウェア：Connectrix B-Series Fabric OS（FOS）8.1
Dell EMCソフトウェア：Connectrix B-Series Fabric OS（FOS）8.2

問題：
FOS 8.1.xからFOS 8.2.xへのアップグレードでは、仮想ファブリック（VF）構成ファイルのPORTMAPエントリーに無効なポート範囲のセットを作成する場合があります。
これは、以前のFOSバージョンからFOS 8.2.0以降のバージョンにアップグレードした後、X6-8またはX6-4ディレクター スイッチでのみ発生します。この場合、PORTMAPエントリーのサイズは1024以上に増加します。

PORTMAPエントリー サイズが1024文字を超えるのは、「lscfg」CLIコマンドを繰り返し使用して論理スイッチ間でポートを移動した場合のみです。次のようにして、現在のPORTMAPエントリー サイズを計算できます。

• CLIコマンド「configupload-vf」を使用して、アップロードされた構成ファイルを特定します。次に、grep PORTMAP <uploaded-configuration-filename>を実行し、「F」または「G」から最後の「]」までの文字をカウントします。

FOS 8.2.0以降がすでに搭載されて工場から出荷されたX6-8またはX6-4ディレクター スイッチは、8.2.0より前のバージョンのFOSにダウングレードされた後に、FOS 8.2.0以降に再びアップグレードしない限り、この問題が発生することはありません。

現象：
VFが無効なスイッチ：

• VFを有効にしていない場合、外部の症状は発生しません。
• VF構成のPORTMAPエントリーを検証すると、テーブル マップに無効なポート番号が表示されることがありますが、VFが有効化されていない場合、これらの無効なポート番号のエントリーは、スイッチの動作には影響しません。
• 1800と3399間のポート番号は、「無効なエントリー」と見なされます。
• これらは、VFが無効なシステムには影響しません。ただし、論理ファブリックを使用している場合、または論理ファブリックを今後有効にする計画がある場合は、これらの無効なエントリーを削除する必要があります。

文字数が1024文字以上の場合、または1024文字に近い場合は、最大文字数に達した後に発生する上記の症状を解消/防止するために、文字数を減らす必要があります。

VFが有効なスイッチ：
VFを有効にしているユーザーには、VF構成ファイルのPORTMAPエントリーのサイズが1024エントリーを超えた場合にのみ影響があります。
これは、1つの論理スイッチから別の論理スイッチにポートが繰り返し移動された場合に発生することがあります。管理者は、テーブルのサイズを確認して、障害点に近づいているかどうかを判断できます。

PORTMAPの確認：

1. 管理者ユーザーとして、「configupload -vf」コマンドを実行します。出力を使用して、VF構成ファイルのPORTMAPエントリーを確認できます。

2. 1024の制限を手動で確認するには、「F」または「G」から最後の「]」までの文字をカウントするか、サポートにお問い合わせください。

文字数の制限に達する前の症状：
PORTMAPは、RAS supportsaveファイルでも確認できます。（RAS_POSTではなく、RAS）。

supportsaveは、vf-conf.<swbd>、switch-conf.<swbd>、.saveファイルの「cat」を実行するため、複数回表示される場合があります。vf-conf.<swbd>の「cat」は、使用に最も適しています。


文字制限に達した後の現象：
pdmdおよびhasmdのパニック：
pdmdのパニックが原因で、CP1の再起動を開始し、スタンバイCP2が引き継ぎます。

これにより、CP2でhasmdのパニックがトリガーされ、その結果、スイッチで2回プロセッサーが再起動し、続いてコールド リカバリーが行われます。

1. アクティブなCP1でpdmのパニック：

2. スタンバイCP2が引き継ぐが、スタンバイCP2もhasmdでパニック：

3. アクティブなCPが起動し、スタンバイのリセット、およびコールド リカバリー：

• Switchshowで、領域が取得された状態で永続的に無効化されたポートがある可能性あり：

• lscfg showの出力で、すべてのポートに-1のステータスが表示される可能性あり：

• lscfg --showの出力がこの状態の場合、HAfailoverは次のエラーで失敗します。

FOS 8.2.xには、FCOEポートのサポートを可能にするため、より大きなPORTMAPバッファー サイズが設定されています。HA中にFOS 8.1.xから同期されたデータのサイズがより小さいため、より大きなポート範囲でデータの破損が発生する可能性があります。

解決策:
VF構成ファイル内のPORTMAPエントリーを修復するための無停止プロセスを実行できますが、PORTMAPエントリーを修復するために必要なコマンドを発行するには、ROOTアクセスが必要です。

PORTMAPエントリーが1024のサイズ制限に近づいている（GEまたはFC）場合は、Brocadeサポートにお問い合わせください。

スイッチからのSupportSaveを確認した後、VF構成ファイルのPORTMAPエントリーを修復するためのコマンド セットを指定できます。

または、スイッチへのROOTアクセス権が付与されていないユーザーに対して、無停止リカバリー プロセスを実行することができます。

1. configupload -vfコマンドを実行します。
2. アップロードされたVF構成ファイルを手動で変更して、1800～3399間のポート番号を持つ範囲が含まれないようにします。
3. configdownload-vfコマンドを実行します（変更されたVF構成ファイルを使用）。

これにより、新たに修正されたPORTMAPがインストールされるため、スイッチのコールド リブートが自動で実行されます。

回避策： 

1. FOS 8.1.xからFOS 8.2.2b以降に直接アップグレードします。
2. シャーシがすでにFOS 8.2.xより前のバージョンにアップグレードされていて、VFが無効になっている場合、処置は必要ありません。
3. シャーシがすでにFOS 8.2.xより前のバージョンにアップグレードされていて、計画された論理ファブリック間でポートの移動を行わずにVFを有効にした場合は、すぐに必要な処置はありません。
4. シャーシがすでにFOS 8.2.xより前のバージョンにアップグレードされていて、lscfgを介して計画された論理ファブリック間でポートの移動を行った上でVFを有効にした場合は、Brocadeサポートに連絡して、VF構成ファイルのPORTMAPエントリーを確認し、クリーンアップします。