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TPMファームウェアのTPMバージョン1.2へのダウングレードが「Update FAILED: Invalid source version」エラーで失敗する

Summary: 特定のKaby LakeシステムでTPM 1.2ファームウェアにフラッシュするときにこのエラー メッセージが表示される場合、ファームウェアの変更またはダウングレードが必要になる場合があります。

This article applies to This article does not apply to This article is not tied to any specific product. Not all product versions are identified in this article.

Symptoms


Kaby LakeシステムでTPM 1.2ファームウェアにフラッシュすると、「Update FAILED: Invalid source version」というエラーが表示されることがあります。この記事では、この問題の詳細と解決するための手順について説明します。


TPMファームウェアのTPMバージョン1.2へのダウングレード エラー

Kaby LakeシステムでTPM 1.2ファームウェアにフラッシュすると、「Update FAILED: Invalid source version」というエラー メッセージが表示されることがあります(図1を参照)。このエラーは、間違ったTPM 1.2ファームウェア バージョンのフラッシュが原因で発生します。Nuvaton TPMS用のバージョン5.81.0.0は、デルからほとんどのKaby Lakeシステムが出荷される前に存在していたバージョンです。Kaby Lakeの出荷が開始されたときに、Nuvaton TPM FW 5.81.2.1が5.81.0.0からのアップデートとしてリリースされました。製造された年またはプロセッサーに関係なく、1.2モードでNuvaton TPMを使用している場合は、すべてのシステムを積極的にバージョン5.81.2.1にアップデートする必要があります。

SLN305184_ja__1TPM Firmware Downgrade Error
図1:TPMファームウェアのダウングレード エラー

TPMをバージョン5.81.0.0から5.81.2.1にフラッシュする際に問題が発生した場合は、代わりに次に記載するTPM 2.0ファームウェア アップデート バージョン1.3.2.8_V1にアップデートするようにしてください。

2018年2月時点で、デルによって提供される最新のTPMファームウェア バージョン:

また、DellサポートのWebサイトからお使いのプラットフォーム用のドライバー ページをチェックし(そのサービス タグではなく)、システムでサポートされているファームウェア アップデートを確認することもできます。

SLN305184_ja__2icon 注:Windows 7は、まだKaby Lakeシステム モデルでサポートされていません。そのため、これはレガシー モードでWindows 10を実行しているシステムにのみ適用されます。

TMPファームウェア2.0から1.2へのダウングレード方法

Kaby Lakeシステムでは、次の手順に従って、TPMファームウェアを2.0から1.2にダウングレードします。

SLN305184_ja__2icon :このエラーは、Windows 7 32ビットのオペレーティング システムおよびインテルSkylakeプロセッサーが搭載されているシステムでも発生する場合があります。TPM 1.2にダウングレードする際にこの構成でエラーが表示された場合は、BIOSの[Security/TPM 2.0 Security]設定で[Clear]の設定を選択してから、[SHA-256]の設定を無効にします。TPMをクリアした後、コンピューターを再起動し、F12のブート選択メニューから[BIOS Flash Update Utility]を使用してTPMのダウングレードを実行します。
  1. [BitLockerの管理]ペインで、現在有効になっている場合は、最初にBitLockerを無効にします。
    • スタート]をクリックし、「manage bitlocker」と入力して、Enterを押します(図2)。

      SLN305184_ja__4Open Manage BitLocker
      図2:コントロール パネルの[BitLocker の管理]を開く

    • コントロール パネルの[BitLocker ドライブ暗号化]で、[BitLocker を無効にする]を選択します(図3)。

      SLN305184_ja__5BitLocker Drive Encryption Control Panel
      図3:コントロール パネルの[BitLocker ドライブ暗号化]

    • BitLocker を無効にする]をクリックして確認します(図4)。

      SLN305184_ja__6Turn off BitLocker confirmation prompt
      図4:[BitLocker を無効にする]確認メッセージ

    • 復号化が完了した後、手順2に進みます。
  2. スタート]をクリックし、検索ボックスに「powershell」と入力します。
  3. 「PowerShell (x86)」を右クリックして、「Run as admin(管理者として実行)」を選択します。
  4. PowerShellコマンド「Disable-TpmAutoProvisioning」を入力して、Enterを押します。
  5. AutoProvisioning : Disabled」という結果を確認します(図5)。

    SLN305184_ja__7AutoProvisioning Disabled setting
    図5:PowerShellでの「AutoProvisioning : Disabled」の設定

  6. スタート]をクリックして、検索ボックスに「tpm.msc」と入力し、Enterを押します。
  7. 右側の[操作]ペインで、[TPMのクリア…]を選択します。
  8. プロンプトが表示されたら、再起動してF12を押してクリアします。
  9. TPM 1.2ファームウェア ユーティリティー(バージョン5.81.2.1_V3)を、次の場所からダウンロードして実行します。Dell TPM 1.2アップデート ユーティリティー(バージョン5.81.2.1_V3)。または、次の手順に従って、ファイルを手動で検索してインストールすることもできます。
    • DellサポートWebサイトの[ドライバーおよびダウンロード]に移動します。
    • リンクをクリックしても、お使いのコンピューター用の[ドライバーおよびダウンロード]ページに移動しない場合は、サービス タグを入力するか、お使いのコンピューターのモデルを検索してください。
    • セキュリティ]カテゴリーを選択します。
    • 最新のDell TPM 1.2ファームウェア アップデート ユーティリティーがメニューに表示されます。[ダウンロード]リンクをクリックして、アップデートをインストールします。
  10. ファームウェアのインストールを確認するプロンプトが表示されたら、再起動します。
    SLN305184_ja__2icon 注:コンピューターがAC電源に接続されていることを確認します。
  11. ノートパソコンがファームウェアのアップグレードを完了して再起動したら、[デバイス マネージャー]>[セキュリティ デバイス]セクション(またはBIOSの[Security]セクション)に、[TPM 1.2]と表示されていることを確認します。
  12. BitLockerを有効にします。

Article Properties
Article Number: 000128718
Article Type: Solution
Last Modified: 20 feb 2024
Version:  4
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